. @_Aproject さんによる映画『 セデック・バレ 』基礎知識(映画を見る前に)随時追加
セデック・バレ、劇中セデック族は皆セデック語を喋っているけれど日本植民地支配の日本語教育と中華民国の中国語教育の約100年で若い世代は原住民母語を自由に操れる人が少ない。出演者も集中訓練で体力強化と演技訓練以外にセデック語の学習をした。実はものすごく手間のかかってる作品。
2013-05-30 23:54:04映画《セデック・バレ》は自分達と全く違う価値観をがんがん頭にぶつけられる感じの作品なので、できれば昼間に観たほうがいい。夜観るといろいろ考えて眠れなくなる。あと誰かと一緒に観て感想を語り合うのもいいかもしれない。一人で処理するには結構しんどい内容かも。
2013-05-30 23:40:45山地人は差別語なので使わないでいただきたいです。靖国への抗議については冷ややかな眼で観ている原住民もかなーり多いことをお伝えしておきます。 RT: @yasooyasoo2012: 靖国神社に合祀の抗議に行った台湾山地人の人達は//阻まれて靖国神社へ入れなかったと新聞で読んで//
2013-05-30 23:30:47きっかけは何でもいい。台湾に原住民(先住民族)がいること、彼らと日本・日本人は深い関わりがあることを知ってもらえれば。興味が湧けば本を読んだりネットで調べたり現地に行ったりしてもらえる。私だってアーメイ張惠妹きっかけだしセデック族のイケメンかっこいい!でもなんでもいいんだ。
2013-05-31 00:03:38以前は霧社事件関係の資料を読むと辛かったけど、今はそんなでもなくなった。彼らの良いところもダメなところも肌でわかるようになって、変な罪悪感も贖罪の必要性も哀れみも持たなくなって「あれはそーゆー人たち」ということをありのままに受け入れることができるようになったからなのかな。
2013-05-31 00:07:01@_Aproject 教えて君です。現在、原住民の青少年に対し、公的教育機関は民族言語の教育を行なっているのでしょうか。俳優さんたちが特訓したということは、基礎的な教育は行なわれていて、その上で、映画作品としての要求を満たすための特訓かな?
2013-05-31 00:06:28@kumaboh 学校や地域が独自にやってるパターンが多いのですが、教師が足りません。今は母語能力検定というのがあって受験などに有利なシステムもあり、これが「逆差別」と球団もされているのです。ちょっと待って、年代など詳しい数字調べます。
2013-05-31 00:14:40@_Aproject 初めまして。「セデック・バレ」を観た後にまとめを拝見して、分からなかったところが「ああ多分こんなことなのかな」と思いました。ありがとうございます。ところで質問なのですが、刺青をする前に死んでしまった子達は、虹の橋を渡れないんでしょうか?
2013-06-02 09:24:22@AxChayka はじめまして。価値観が全然違うので分かりにくいだろうなーと思うところが結構あっていろいろ書きましたが、お役にたてたようなら良かったです。質問もありがとうございます。出先なのであとで詳しく書きますが、結論からいうと「渡れません」。
2013-06-02 16:10:06@_Aproject 遅くなってしまいましたが、お答えくださってありがとうございます。「先に祖先の家で待ってる」という台詞があったので、せめて子供達も行けないか何とかならないかと思っていたのですが、残念です
2013-06-03 21:14:35Gaya(映画では掟と訳されてる部族内規範)に則っていうならば「渡れない」ということになります。なぜなら“首を狩ってない=セデック・バレ(真の人)”ではないから。成人の通過儀礼をクリアしてないと結婚もできないし死後も仲間に入れてもらえないという厳しい掟です。 @AxChayka
2013-06-04 01:18:45古い文明は大体そうですが共同体を維持していくために強い男を必要とします。狩猟民族なら尚更。強い男を育成していくために通過儀礼が存在します。力試し、勇気試しの類です。台湾原住民ではそれが首狩り(出草)にあたります。Gaya(掟)は共同体維持のために存在します @AxChayka
2013-06-04 01:22:59しかし実際のところは全ての者が勇者になり得るわけもなく、共同体で落伍者を出さないようにと皆で出草に行ったときに年長者が倒した相手の首を少年に切り取らせるという救済措置もあったそうです。これは部落の人間が皆祖先の家に入れるようにという配慮です。 @AxChayka
2013-06-04 01:29:03では日本占領後刺青を入れられなかった(首を狩ることができなかった=成人足りえなかった)セデック族は虹の橋を渡ることができなかったのか?Gayaに照らしていうなら「渡れない」のでしょうがそれでもきっと死後は同じ場所に還ると信じていたんじゃないかな〜と思います。 @AxChayka
2013-06-04 01:34:17話しそれますが生まれてから死後までを厳しく律した民族の掟は宗教並の拘束力がありますが全て否定されそれが実現できなくなってしまった。その代わりに“日本精神”を持ってきて「天皇の子として生きて死ね」とやったわけです。それが高砂義勇隊の大活躍につながると。 @AxChayka
2013-06-04 01:41:57日本の敗戦後は“天皇の子”という身分もなくなり、精神的主柱を再度失う。今度はそこにキリスト教(主にカソリック)宣教師がやってきて“神の子”として生きるという信仰を与えるわけです。なので原住民にはキリスト教信者がすごく多い。 @AxChayka
2013-06-04 01:44:37@_Aproject 教えて君です。現在、原住民の青少年に対し、公的教育機関は民族言語の教育を行なっているのでしょうか。俳優さんたちが特訓したということは、基礎的な教育は行なわれていて、その上で、映画作品としての要求を満たすための特訓かな?
2013-05-31 00:06:2880年代後半から原住民の権利回復運動が盛んになり、90年代初から民間では部落単位で地域の学校を中心として母語教育を行うようになりました。民進党政権下には原住民優遇政策が多数打ち出され、2001年より母語学習が必須となり原住民語言能力認證考試が設置されます。 @kumaboh
2013-06-06 22:24:11しかし結局は「勉強しても使わない/使えない」将来なんの役にも立たない言語だったのです。それが2006年に検定が進学や奨学金取得に役に立つ“原住民學生升學優待取得文化及語言能力證明考試”に変わったことで力の注がれ方が変わってきました。 @kumaboh
2013-06-06 22:27:32母語教育に関しては現状公的な検定があり、教科書も出版されていますが結局は現場の小中学校、地域の裁量に任されているようです。居住環境(母語の使用頻 度)や家庭が原住民文化を重視するかどうかにも関わってきますし、出稼ぎに来ている都市原住民家族はより難しいと思います。 @kumaboh
2013-06-06 22:28:35まず母語話者が少ない。環境差はありますが50〜40代だと聞き取れても話せない人が多い。それ以下はほぼ壊滅的に話せない。学生向け以外に母語教師育成を目的とした原住民一般族語認證考試は受験者が少なく見直しのため2年間の実施停止となりました。(来年再開予定) @kumaboh
2013-06-06 22:34:55セデック・バレ出演の俳優さんに関してはセデック族以外に文化系統が似ている(以前は同族と分類されていた)タイヤル泰雅族の方々が多く、文化は似ていても言語は全く違うそうです。主役モーナ・ルダオを演じたお二方もタイヤルなのでセデック語の勉強を一からなさったと思います。 @kumaboh
2013-06-06 22:41:13パンフ日本に置いてきちゃったからサイトで確認したけど、セデック族はタイモ・ワリス役の馬志翔さんとタダオ・モーナ役の田駿さんだけ。花岡二郎役の蘇達さんもトリプルか。あとはタイヤル多いよね。まあ人口比率からしても断然多いけど。 http://t.co/tVkIsr4RR5
2013-06-06 22:48:40馬志翔は確か都市原住民(台北など大都市に働きに来てる人達とその家族を指す)で若い頃は原住民文化も知らなかったし母語も喋れなかったはず。デビューしてから原住民としてのアイデンティティに目覚め、原住民をモチーフとした作品を監督として撮っている。《KANO》は劇場長編デビュー作になる
2013-06-06 22:54:34@lungtaproject @_Aproject 阿飛はセデック出身ですよ。あと、Rudo Luhe役の曾秋勝さん、Baso Mouna役の李世嘉さん、Ubus役の陳松柏さん、Pihu Walis役の曾伯郎さん、Pihu Sapu役の張志偉さん...などもセデック族の方です。
2013-06-07 21:16:59