小栗剛さんによるFのレポート
今日は楽屋で隣の古山さんのテンションがおかしかったです。「夏の日の1993」や「サライ」などの選曲センスも変だったし、携帯見ながらニヤニヤしてるから「どうしたんですか?」と聞いてもゴニャゴニャ言って何喋ってるかわかんないし、川岡さんには「古谷」って名前間違えられるし、面白かった
2013-05-14 23:06:27今日の楽屋ハイライトは2部本番前。古山さんが「ひとりぼっち~♪」と一小節だけ歌ってすぐやめた。いつもの渋い声で。何の曲だろう?男くさい古山さんだ。エレカシかな?こういう出だしの歌あったっけ?俺は考えてみる。…まさか。この歌は。(続
2013-05-18 23:09:15「ふるさん、いま歌ってたの…カントリーロードですか?」そう聞くと恥ずかしそうにはにかんだ古山。「え?いまのカントリーロードだったの?」驚いた敬さん。「えへへ。懐メロ。懐メロ」とはにかみ続けるふるさん。懐かしさなんてどうでもいいんだよ。この人は懐メロって言えば事が済むと思ってる(続
2013-05-18 23:17:57ためしに「耳をすませば」のワンシーンをふるさんで想像してみて欲しい。ラストシーン間際、雫の部屋の窓に小石があたる。窓を開けると、そこに古山。どうだ?初恋なんかしている場合じゃないだろう。今にも叫びだしそうな古山。何が「ひとりぼっち~♪」だっつうの。(続
2013-05-18 23:22:05その後の自転車二人乗りのシーンは、トラックに抜かれない。ちっとも恋愛ものじゃないよ。競輪だ。競輪。敬さんの分析の結果、古山さんは「いい歌が好き」という結論が出た。現在確認されている彼が嬉しそうに聴いていた曲は「夏の日の1993」「サライ」「ら・ら・ら」「カントリーロード」(続
2013-05-18 23:27:14他の人たちは結構かっこよさげなロックとかヒップホップでテンションあげて中、ひとり「いい歌」を選ぶ古山さんがツボだ。今後も注目していきたい。あと、カーテンコールで「千葉ー!」と絶叫していたのもよかった。長くなりましたが今日の古山レポートでした。
2013-05-18 23:31:49【古山レポート】19日マチネ前。それぞれがメイクや衣装の準備に入る瞬間、ほんの少し楽屋は無言になる。その刹那、ガラケーから歌を流す古山。「木綿のハンカチーフ」である。そしておもむろに本を読み始めた。なんの本か覗いてみると哲学の本である。→
2013-05-20 11:58:35→役者はよく本番前に精神統一やテンションアップのために音楽を聴いたりする。古山の目的もそうなのだろう。哲学の本には確かに気持ちが高揚する言葉が書いてあったりする。さて、古山はどんな哲学を欲しているのだろう。背表紙を覗き本のタイトルを見る。目を疑った。→
2013-05-20 12:01:59「おもしろいように哲学がわかる本」である。なんか、字も大きくてイラストも多く書いてあるタイプのそれだ。正直言ってダサい。理由を問うと「普段読まないから」。いやいや。なぜ、今?男、古山。本番前に哲学の門を叩く。木綿のハンカチーフを聴きながら。はっきり言って迷惑だ。カオス過ぎる。
2013-05-20 12:09:10ひとつ、わかったことがある。本番前の古山を見てはいけない。物静かな奇行である。わずかな行為の中に多くの矛盾を孕んでいる。見なければいい。話しかけなければいい。彼の心に触れてはいけない。奇行の奥にある深淵は、なんつうかもう、単純にこっちのペースが乱れる。…しかし、見てしまう。→
2013-05-20 12:14:04古山。彼の深淵に触れるとき、また我々の深淵も彼に覗かれているのだろう。決して触れてはいけない。…しかし見てしまう。聴こえてしまう。だって、隣だから。私はすでに古山の呪縛に囚われている。あの(意外に)つぶらな瞳の奥の何も考えて無さに。
2013-05-20 12:18:36【古山レポート①】こんばんは。小栗です。皆さんは音楽が好きですか?音楽の聴き方は人それぞれ。ただし、機器がないと音楽は聴けません。ヘッドフォンやイヤホンにこだわるのも楽しいですね。ファッションとしても楽しめる。人には好みがありスタイルがある。今夜の古山レポートはそんなお話です。
2013-05-20 23:58:38【Fのレポート②】音楽再生機器。私はSONYのウォークマンを愛用しています。使いやすさや音質ももちろんこだわりポイントですが、外に持ち歩く以上ファッション性もこだわりたいですよね。普通。そういった観点からスマホやiphone、ipodを利用されている方が多いと思います。
2013-05-21 00:00:10【Fのレポート③】今日の本番前でした。席を外していた古山の机の上に銀色の音楽再生機器。古山観察をライフワークにしている私は好奇心を抑えられませんでした。彼が何を聴いているのか、勝手に再生して聴いてやろう。そう思いました。ふと川岡氏と目が合いました。彼も同じ気持ちでした。
2013-05-21 00:01:03【Fのレポート④】私達は一刻前、お気に入りのピンクのイヤホンで音楽に興じる古山を見ておりました。何の曲を聴いているのかはわかりませんでしたが、今日の古山もご機嫌な様子でした。ときどき男らしいうなり声を漏らしていましたが、もしかしたらそれは鼻歌だったのかもしれません。
2013-05-21 00:01:36【Fのレポート⑤】「小栗さん…これは?」目を疑いました。「川岡さん、離れるんだ。」そこにあったのは音楽再生機器ではありませんでした。音楽録音機器でした。ICレコーダーだったのです!私達に緊張が走ります。「どういうことだ!」「古山は聴いていたのか?録っていたのか?」…!!
2013-05-21 00:06:38【Fのレポート⑥】私達はまたもや、古山のカオスに巻き込まれてしまいました。そこに古山研究の第一人者である加藤啓(通称ドクターK)が現れました。「彼は、ICレコーダーで音楽を聴いているんだ。」川岡氏が涙をこぼしながらドクターに詰め寄りました。「そんな聴き方あるか!」まったくです。
2013-05-21 00:07:09【Fのレポート⑦】K「古山はitunesに取り込んだ音楽を再生しICレコーダーで録音する。」川岡「なんなんだその妙な手間は!ふざけるな!」小栗「川岡さん、仕方ないんだ!それが…(言葉に詰まる)」K「それが古山なんだ…。」人智を超えた古山のカオスに私達は畏怖し、泣きました。
2013-05-21 00:08:39【Fのレポート⑧】私達が涙を流している頃、古山本人はスクワットのやりすぎで膝を痛めていました。本日は以上です。
2013-05-21 00:10:18【Fのレポート①】今晩は。小栗です。みなさんは健康についてどうお考えですか?舞台に立つ人間にとって健康は仕事です。芝居にモロに影響します。古山が生息する男子楽屋でも健康に関する情報交換は頻繁に行われています。今夜の古山ディスカバリーは体調管理のお話です。
2013-05-21 23:59:16【Fのレポート②】 さて、「作家は命の切り売り」なんてことを申します。では役者は?と言うとおそらく「命の量り売り」でしょう。自分とは違う人間の命を造り、量り売りする。大変な作業です。量はたくさんあった方がいいですし、その量はコンディションに左右される。体調管理は重大なテーマです。
2013-05-22 00:00:41【Fのレポート③】今日。劇場に着到し(←舞台用語)制作さんが毎日作っておいてくださるフレッシュジュースを飲んでいる時でした。「ふっ。ふっ。」という呼吸音がするので振り返ってみると古山でした。私の肩を叩いて、「ほう。」と言って去りました。古山の「ほう」は「おはよう」の意味です。
2013-05-22 00:03:34【Fのレポート④】 古山研究の第一人者、加藤啓によれば古山の呼吸音が荒い場合は機嫌が良いとのこと。確かに、楽屋に着くなりすぐに衣装の手ぬぐいを頭に巻く古山はご機嫌そのものです。早速、毎日神社でひいているというおみくじを鏡に貼り付けています。今日の運勢は吉、みたいです。
2013-05-22 00:04:01