雄山先生が中本に挑戦されたようです

美食の雄、蒙古タンメンに立ち向かう。
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@nekozakkie

【雄山先生、nkmtへ行く】(1) (都内を走るロールスロイス) 雄「中川、その店それ程の人気なのか?」 中「はぁ、何でも辛いメニューに特色があるとかで美食倶楽部でも評判になっております・・・・・・」 雄「ほぅ、そこまでとは・・・・・・ならばこの雄山が味を見てやろうではないか」

2010-09-16 13:47:10
@nekozakkie

(2) (雄山と中川、nkmtに到着)店員「いらっしゃいませ、何名様ですか?」 中「二人・・・」 雄「(さえぎるように)この店で一番辛いメニューを出せ!」 店員「お客さんすいません食券先に買っていただけますか?」 雄「(ぬおっ!)一番辛いメニューは何かと訊いておるのだっ!」

2010-09-16 14:36:47
@nekozakkie

(3)店「こちら(メニュー表)にあるとおり「冷やし味噌」が一番辛いんですけど初めての方には「味噌タンメン」をお薦めしてます。お客様は当店初めてですよね? でしたらこの辺が・・・」 雄「おのれ小僧っ! 世界中の美食を極めたこの私を初心者扱いする気かっ!?」

2010-09-16 15:47:24
@nekozakkie

(4)雄「冷やし味噌だっ! 冷やし味噌麺特盛りを作れっ!中川!」 中「はっ!(と食券を買う) すいません領収書を・・・」 店「お宛名はどうされますか?」 中「美食倶楽部で」 店「字はどういう・・・」 中「美人の美に食パンの食です」 雄「中川っ! もっとマシな説明ができんのか!?」

2010-09-16 15:57:31
@nekozakkie

(5)(7分経過)店「冷やし味噌特盛りお待ちどうさま!」 雄「ぬっ! こ、これはっ!・・・この表面に浮く毒々しいまでに赤く光るラー油はどうだ・・・(レンゲでつけ汁をかき回す)うむ、味噌ダレの部分にも大量の一味唐辛子が入っている・・・具は・・・豚バラの薄切りのみ、か・・・」

2010-09-16 17:46:17
@nekozakkie

(6)雄「(スープを味わう)む、スープは豚の骨と豚足のダシ、ここに香味野菜が加わることで豚の臭みが巧みに抑えられている・・・おぅ、ラー油も自家製、刺激的な辛味の中にも山椒、ニンニクの旨みが感じられるわい(ニヤリ)・・・そしてこの味噌ダレだ・・・」

2010-09-16 17:58:46
@nekozakkie

(7)雄「(さらに一口すする)白味噌と赤味噌を合わせそこにごま油、みりん、ショウガとニンニクと野菜のすりおろし・・・この甘みは・・・タマネギか? タマネギの甘みが動物系のスープと一味唐辛子・ラー油の辛味を融合させているのだ・・・むぅ、味噌ダレの寝かせ具合も申し分ない・・・」

2010-09-16 18:19:33
@nekozakkie

(8)雄「そして豚バラとニンニクスライスを炒めた時に用いたラードがスープにどっしりしたコクを与えているのだ。しかしこの喉を灼くような辛さはどうだ・・・それでいて身体が一口、もう一口とスープを欲している、まさに悪魔的な旨さだな。すると後は麺だが・・・なるほど、そうきたか(ニヤリ)」

2010-09-16 18:32:36
@nekozakkie

(9)雄「ズゾゾッ! ズゾゾゾゾッ!(怒涛の勢いでつけ汁に浸した麺を啜る) うむ、この太麺の豪胆な歯ごたえがたまらない。濃厚なつけ汁に対抗するにはこれだけの力強さが必要だな・・・味噌ダレに混じるすりおろし野菜の繊維や一味唐辛子も麺によく絡みえもいわれぬ快感を生み出している・・・

2010-09-17 10:17:50
@nekozakkie

(10)中「ブホッ!(むせる)」 雄「(カッ!)情けないぞ中川っ! 美食倶楽部の調理場を任されているお前がこの程度の辛さに太刀打ちできぬとはっ!」 中「ゴホッ! 申し訳ございません」 雄「見ろ、あの若い娘を(とカウンターの端に座る娘を指す)。涼しい顔で食べ続けているではないか!」

2010-09-17 11:12:21
@nekozakkie

(11)(冷やし味噌を食べていた娘、一瞬雄山達を見るもさして気にも留めずカウンターの黒い壷を手に取る) 雄「 あれはっ!?」 中「なんとっ!」 (娘、壷の中の一味唐辛子を汁に入れ、なおも涼しい顔で食べ続ける) 雄「うぬっ、こしゃくな・・・娘!雄山への挑戦状、しかと受け取ったぞ!」

2010-09-17 11:28:13
@nekozakkie

(12)中「先生! おやめ下さい!」 雄「ええい構わんっ!(と壷を取る)フンッ! フンッ! フンッ!(大量の一味唐辛子をつけ汁に投入中) フンッ! フンッ! フンッ!(もはや汁ではなく唐辛子ペーストの如き惨状となった丼の中の物体)」

2010-09-17 11:38:17
@nekozakkie

(13)雄「ズゾッ! ズゾゾゾッ!(麺を啜る) おぅ、もはや辛味を通り越して痛みの領域に達しておる・・・辛味の向こうに見えていた旨みも消え去りただ一味唐辛子の刺激だけがいたずらに口腔を刺激するのみ・・・なのにこの清々しさはどうだ・・・五臓六腑に染み渡る熱風のようだわい(ニヤリ)

2010-09-17 11:58:53
@nekozakkie

(14)(雄山、丼を置く。麺もつけ汁も完食) 中「お見事っ!」 雄「フッ、世界一辛いといわれる「ブート・ジョロキア」ですらも生で貪り食うこの私に攻略できぬ激辛メニューなどないのだ・・・(とドヤ顔でカウンターの端に視線を送るが若い娘は既に食べ終えて店を出ている) むおっ!(怒)」

2010-09-17 12:09:54
@nekozakkie

(15) 雄「小娘はさておき(照)・・・ラーメン一杯でこの雄山を唸らせるとは大したものだ。主(あるじ)っ!」 店長「・・・・・・?」 雄「さらに精進するがいい・・・次回は北極とやらを食わせてみろ(ニヤリ)」 店長「はぁ・・・・・・」 雄「(満足げに)中川っ!帰るぞ!」 中「はっ」

2010-09-17 15:23:36
@nekozakkie

(16)(帰途につくロールスロイス)雄「中川、お前も完食したようだな」 中「私はスープは少し残しましたが・・・」 雄「明日の朝はお互いトイレで地獄を見ることだろう(ニヤリ)」 中「ええっ!?」 雄「ウォシュレットの水温を下げておくがいい、わあっはっはっはっ!」 【完】

2010-09-17 15:41:40
@nekozakkie

(次回、スピンオフシリーズ第2弾、「雄山、メイド居酒屋で萌え萌えキューン!」をお楽しみに)

2010-09-17 15:42:36