パネル「延焼する「アクチュアリティ」」をめぐる岩川氏との応答

2013年度日本近代文学会春季大会若手ワークショップのパネル発表「延焼する「アクチュアリティ」」の趣旨をめぐって、当日会場においでになれなかった方からの疑義と、それに対する企画者からの応答。
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Iamhere @I_am_her_e

日本近代文学会で行われた若手ワークショップでのパネル「延焼する「アクチュアリティ」ー純文学論争の周辺をめぐって」について、「アクチュアルな行動」に直結することに対して違和感があるようなのだが、東日本大震災以降の「アクチュアルな行動」とは、誰のどのような行動を指しているのだろう。

2013-05-29 23:52:07
Iamhere @I_am_her_e

「アクチュアリティ」という言葉について、私自身は使用したことはないのだが、フェミニズムやクィア・アクティヴィズムの活動に参加する中で、震災以前と以降を分かつことができない形で危機が不均衡に配分されてきたことについて考えてき、それらは、「文学研究」や人文学の仕事だと思っている。

2013-05-29 23:59:11
Iamhere @I_am_her_e

また、「アクチュアリティ」という言葉に注意をそらすことで、長い時間をかけて原発について異を唱えてきた作家たちが、現在時の危機に直面し対峙するテクスト、例えば、林京子氏の「再びルイへ。」や、大江健三郎氏の「晩年様式集」へと繋がるまでともに行動してきた研究者の存在の軽視ではないか。

2013-05-30 00:16:32
Iamhere @I_am_her_e

いずれにしても、膨大な資料に基づく、これまでの「アクチュアリティ」という言葉の相対化には敬意を払いつつも、パネルを組まれた方々にとって、何故、アクチュアリティについてとりあげ、そして、何を達成しようとしていたパネルなのか、とても知りたい。

2013-05-30 00:27:29
🐇 @motepyon

@ari198055 パネルへの言及、有難うございます! ぜひそのあたりの議論も含め、今後同一の関心でパネル発表を含んだ成果報告をつづけて参る所存です。是非その節は岩川さんもご参加ください。

2013-05-30 00:29:27
🐇 @motepyon

@ari198055 また同時に、今回の発表に於いて諸先行論、諸研究者への敬意は払っておる心積もりでおりました。先ほどの「軽視」とのご指摘、少々腑に落ちません。是非機会がありましたらお聞かせ願えれば幸甚です。

2013-05-30 00:30:15
Iamhere @I_am_her_e

誤字があったので、ツイートし直しました。お手数おかけしてすみません。一度、真正面から議論をする場を希望です。ほかの研究者の方も、様々に思うところがあると思います。私は、アクチュアリティという言葉は使用しませんが、歴史の中で積み重なったものが現勢化する。それがアクチュアル。

2013-05-30 00:34:01
Iamhere @I_am_her_e

@NamahamuMaroon ご返信ありがとうございます。率直に、今回、「アクチュアリティ」についてパネルを組まれた意図が、とりわけ気になるのです。そして、「アクチュアルな行動」への違和感を表明しておられる論考をお引きになっているようですので、その点についても。

2013-05-30 00:55:08
Iamhere @I_am_her_e

@NamahamuMaroon 「現在のアクチュアリティをめぐる言説の「火元」」としておられる純文学論争、わたくしは、そのまま、震災以降の言説につなげられないと思いますし、アクチュアリティという言葉自体も、「学会内部」からは、お一人しか引用なさっていません。そこは繋がりますか。

2013-05-30 00:59:03
Iamhere @I_am_her_e

@NamahamuMaroon また、アクテュアリティという言葉が、本当に、震災以降、ものすごく使用されたのか、また、その場合、何が問題だと主張なさっているのか、知りたいと思います。とりいそぎ。

2013-05-30 01:01:02
🐇 @motepyon

@ari198055 ご返信有難うございます。当日会場においで頂ければその場で議論をすることが出来ましたのに、残念でなりません。以下簡単な応答を試みますが、パネル全員ではなく、私個人の考えの披歴となりますので、ご理解いただければと思います。

2013-05-30 01:28:44
🐇 @motepyon

@ari198055 まず、様々の人文学の研究意義として運用されがちな「アクチュアリティ」とはそもそもなんだろうと思い、それについて歴史的に考察することが今回のパネルを組んだ(私における)意図です。

2013-05-30 01:29:26
🐇 @motepyon

@ari198055 現在の文学研究でもそれが要請されることとそれへの疑義が存在することは(例えば日本近代文学会の『会報』や学会での議論など)確かであり、問題提起のための引用が一名では足りない、というご批判(?)は少々腑に落ちません。

2013-05-30 01:30:23
🐇 @motepyon

@ari198055 また歴史的な「純文学論争がそのまま震災以降の言説と接続できない」というご指摘ですが、仰る通り単純に接続することは勿論できず、その変革と流用の在り様と、端的に「似たものを繋げる」様な思考によるクリシェ召喚の方法にこそ問題があるのではないかと思っております。

2013-05-30 01:30:55
🐇 @motepyon

@ari198055 だからこそ今回は現在の「延焼するアクチュアリティ」ではなく、史的な考察にとどめた次第です。今後の展開はぜひその先の射程も見据えたいと思っております。

2013-05-30 01:31:18
🐇 @motepyon

@ari198055 そして「アクテュアリティという言葉が、本当に、震災以降、ものすごく使用されたのか」は、ぜひ今後データをとって定量的にお答えせねばならない問題でありますが、今回のパネルについては特に震災後に限った問題系として捉えているわけではありません。それも今後の課題です。

2013-05-30 01:32:11
🐇 @motepyon

@ari198055 長々と恐縮ですが、恐らく岩川さんと私の「アクチュアリティ」の指し示す範囲とそれへの向き合い方が違うと思いますし、その問題は今回のパネルの課題でもあったのですが、より一層精緻に考察する必要があるように思います。是非今後の議論にはぜひご参加ください。取り急ぎ。

2013-05-30 01:33:27
🐇 @motepyon

延焼しておる。すばらしい!!!

2013-05-30 01:34:10