僕たちはこれからどのようにモノを売っていくべきか 【最近考えていること】

自分でまとめてみました
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このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望 @tooorisugari

【最近考えていること①】本は、様々な属性を帯びる。「情報」、「物語」、あるいは「テレビで紹介されていた流行りのもの」など。同じ形をしているからという理由で一緒に並べているけれども、実際は全然違うものを売っているのだという意識は大事だと昔から思っているし、売り場作りでも意識している

2013-05-30 03:08:30
このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望 @tooorisugari

【最近考えていること②】そして、属性に応じてライバルが変わる。「情報」や「知識」ならインターネットが、「物語」なら映画がライバルになるだろう。また「暇つぶし」というのもあるかもしれない。その場合はスマホのゲームがライバルとなるだろう。何を売っているか、と意識することは大事だと思う

2013-05-30 03:08:40
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【最近考えていること③】ライバルよりも素敵かどうかが、買うかどうかの判断基準の一つになるだろう。ライバルよりも『本』が素敵だと思ってもらえなければ、買ってもらうことは難しいだろう。生活必需品ではない本は、世の中のあらゆるものと比較され、時間を割く価値があるか判断される

2013-05-30 03:09:07
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【最近考えていること④】ライバルと比べて『本』が素敵に映らないから、本は売れなくなっているのだろう。本の優位性は揺らいでいる。個人的には、「信頼性」はまだ優位性があるかもしれないと思う。本に書かれているから信頼出来る、という判断だ。しかしそれも、粗悪な本が増えることで変わるだろう

2013-05-30 03:09:19
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【最近考えていること⑤】僕は本は好きだけど、でも、本ではないライバルの方を選択する人がきっと増えているはずだ。本が売れないという実感が僕にはある。それにこれから人口も減る。今まで以上に厳しくなるだろう。そうなった時、ライバルと争って勝っていくという闘い方は通用しなくなるだろう

2013-05-30 03:09:28
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【最近考えていること⑥】僕は、『本』や『本を読むという行為』に、「情報」や「知識」や「流行」とはまた違った価値を付与していかなければならないのではないか、と思っている。それはきっと、本に限らず、どんなモノでもそうかもしれない。そして僕が考える付加価値というのが、「つながり」である

2013-05-30 03:09:42
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【最近考えていること⑦】『本』を、「人と人とをつなぐもの」として届けられないだろうか。例えばDSは、初めはただの携帯型のゲームだったけど、「すれ違い通信」という仕組みを搭載したことで、「人と人とをつなぐもの」としての属性も持つようになった。そういうものとして『本』を届けられないか

2013-05-30 03:10:15
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【最近考えていること⑧】付箋をお客さんにあげるという企画を聞いて僕は、こんなアイデアを提案した。「どこか人が集まる場所に、ほぼ真っ白な広告を貼る。付箋を貼り足していくと絵が浮かび上がる仕掛けで、その付箋を持った人がちょっとずつ貼っていくことで何かが出来るようにしたら面白くない?」

2013-05-30 03:10:33
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【最近考えていること⑨】そのアイデアを思いついた時はそんなこと意識していなかったけど、こうすることで、付箋というモノに「本のページを指し示す機能」(や、場合によっては「見た目の可愛さ」など)という属性以外に、「人と人とをつなぐもの」という属性を与えることが出来るのではないかと思う

2013-05-30 03:10:45
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【最近考えていること⑩】本にもそういう属性を与えられないか。最近はそんなことを考えてる。本を「情報」や「流行」という属性だけで売ることには、もう限界があるのではないかと思ってる。『「本を買う」「本を読む」「本を所有する」ことで、人との繋がりを生み出す』ような属性を与えられないか

2013-05-30 03:11:30
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【最近考えていること⑪】それは『本』だけではなく、『書店という場』に対しても同じはず。『「書店に足を運ぶ」「書店で本を買う」ことで、人との繋がりを生み出す』ような、そんな属性を、『書店という場』に付与することはできないか(イベントをやることである程度今でも実現できてるだろうけど)

2013-05-30 03:11:45
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【最近考えていること⑫】そのためには、これまでの書店の仕事のやり方は大きく変えなくてはいけないだろう。本を並べ、フェアを組み、仕掛け販売をし、イベントを企画する、というだけでは全然ダメだろう。一段上の視点に立って、『本』や『本屋』というものの位置づけをデザインしなくてはいけない

2013-05-30 03:12:13
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【最近考えていること⑬】お客さんが探し求めているものを置く、というのはもちろん当然で、それをみんな止めようぜ、なんて言っているわけではない。そこは、大前提としてきちんとやる。でも、それだけやっていれば生き残れる時代ではもうない。そこから外れた視点をどこまで持つことが出来るか

2013-05-30 03:12:23
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【最近考えていること⑭】人と人をつなぐ、その媒介となるのが『本』であり『本屋』である。本や本屋のそうした位置づけを模索してみたい。実際のところ、何をどうしたらいいのか全然イメージはないけど。ただ、人が集まる場(リアルでもネットでも)をいかに作り出せるかにかかってくるだろうとは思う

2013-05-30 03:12:33
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【最近考えていること⑮】「つながり」がキーワードとして目立つ時代になった。「値段」や「品質」以上に、「共感」でモノを買う時代。そういう時代にあって、『本』というパッケージも、新たな属性を獲得するべきではないか。そしてその手助けを、書店がするべきなのではないか。そんなことを考えてる

2013-05-30 03:12:46
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【最近考えていることⅡ①】本を読んでくれる人を増やしたい。自分が本を読むのが好きだからということもあるし、本屋で働いているから仕事的な意味でもそう思う。本は、小説やら新書やら実用書やらまあ色々で、読んでもらえるならどれでもいいんだけど、以下の話はとりあえず小説に的を絞ろうと思う

2013-06-01 02:07:25
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【最近考えていることⅡ②】何度も書くが、本は様々な属性を持つ。あるAという小説を、「物語」として手に取る人もいるだろうし、「流行っているもの」として手に取る人もいるだろうし、「誰かから勧められたもの」として手に取る人もいるだろう。本に限らないけど、そういう様々な属性を持っている

2013-06-01 02:07:36
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【最近考えていることⅡ③】ある人の頭の中でAが「物語」と分類されているとする。Aを読んで良ければ、「やっぱり物語って素敵!」となるだろう。しかしAを「流行っているもの」と分類している人の場合はどうか。Aを読んで良かったとしても「やっぱり流行ってるものって素敵!」となるだろうと思う

2013-06-01 02:07:46
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【最近考えていることⅡ④】『本を読んでくれる人を増やすこと』は、『小説を頭の中で「物語」に分類してくれる人を増やすこと』だと思っている。どんなに本が売れようと、お客さんが「流行っているもの」「映像化されたもの」という分類をしていたら、本を読んでくれる人はあまり増えないのではないか

2013-06-01 02:07:55
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【最近考えていることⅡ⑤】DVDも再生可能なゲーム機をゲーム会社が発売したとする。ゲーム会社は、ゲーム機が売れれば、自社のゲームソフトも売れるはずと思う。つまりお客さんが「ゲーム機」と分類してくれると期待する。しかしお客さんがそれを「DVD再生機」と分類すれば、ソフトは売れない

2013-06-01 02:08:44
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【最近考えていることⅡ⑥】顕在化しにくいだけで、同じことが、本でも起こっていないだろうか。売る側は、本が売れれば、お客さんがそれを「物語」に分類してくれただろう、と期待する。しかし、お客さんの側がそれを「物語」に分類してくれたかどうか、その保証はどこにもないはずだ。

2013-06-01 02:08:53
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【最近考えていることⅡ⑦】僕は、お客さんが本を「物語」に分類してくれそうな売り方を心がけたい。本を読んでくれる人を増やすには、そうしなければならないと考えているからだ。「流行っているもの」「誰かに勧められたもの」として売る方が、売りやすいかもしれない。でも、それでいいだろうか?

2013-06-01 02:09:02
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【最近考えていることⅡ⑧】もちろん、本を読んでくれる人を増やしたいわけではないなら、どんな売り方でもいい。別に僕は、本屋は本を読んでくれる人を増やす売り方をしなくてはいけない、と主張したいのではない。ただ、本を読んでくれる人を増やしたいなら、相応しい売り方があるのでは?と思ってる

2013-06-01 02:09:12
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【最近考えていることⅡ⑨】どうすれば「物語」と分類してくれる売り方が出来るか。それは、まだまだ全然分からない。色んなことを試行錯誤しているけど、これが正解だ、というようなものは全然見えない。でも、こんな風にしたらダメかもしれない、という方向は、なんとなくあるように思う

2013-06-01 02:09:25
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【最近考えていることⅡ⑩】売る側は、『小説を売る』=『「物語」に分類される』という意識を持ちたがるかもしれない。でもそれは、楽観ではないか。本がどんな属性を持つか、自分の売り方がさらにどんな属性を付与するか、お客さんがどう分類する可能性があるか。意識することが大事だと思っている

2013-06-01 02:09:33