児童ポルノ禁止法から這い寄るナチズム

乱れ、汚れた世の中を変えて「清潔な世の中にしよう」というスローガンを押し立てながら、世界をおぞましいものに替えていこうとする勢力。 それは、善人の顔をしながら、いつの間にかよりそってくる。 それを見抜くのは、一人一人の絶え間ない努力しかない。
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有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

凄いな…歴史家として、とてもよく見慣れた言説だ。まさにヒムラーのSS国家。その清潔かつおぞましい「建前」の部分。そして建前の裏にはもっとおぞましいものが隠れている。自分が今生きている社会でそれを見るとは。 RT http://t.co/NbTMjFg0lm

2013-05-30 21:55:55
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

私は無論、ホロコーストの犠牲者でも、目撃者でもない。しかし絶滅収容所や前線行動部隊が何であったか、何が起こっていたのか、普通の人よりはよく知っている。そして、それらホロコーストのマシーンを駆動していた思想や理念がどんな顔をしていて、どこからどう入り込んで来たかということも。

2013-05-30 22:05:35
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

修辞でなく、吐き気がしてきた。

2013-05-30 22:06:36
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

パーペンがヒトラーに扉を開けてやったが如く、権威主義的国家主義のすぐ傍らにファシズムは…ナチズムは立っている。両者は決して同一でも、兄弟ですらないが、権威主義が国民に向けて威勢のよい怒声を張り上げる時、ナチズムはどこからともなく現れ、その隣に座っているのだ。

2013-05-30 22:13:27
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

敗北主義となじられるのを承知の上で書くが、「反検閲」は「問題の一つ」と考えなければならなくなるのかも知れない。もしも、日本人の思想の深層で、こんな「永遠のナチズム」がひっそりと根を張って力を蓄えているとしたら、大変なことだ。ハシズムどころではない。

2013-05-30 22:36:14
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

自分の敵対者にどんな無慈悲な顔を見せるにせよ、左翼にも、右翼にも、国家主義にもそれぞれ人間の顔がある。しかしナチズムにはどんな顔もない。顔のあるべき位置には何もない。

2013-05-30 22:38:19
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

エーコが警告しているように、最大の危険はナチズムを忘れてしまうことだ。ナチズムが何であり、どこから来たのか、勉強して欲しい。厚い本を体系的に読むのは自信がない、という人も、どうか、アレントの『イェルサレムのアイヒマン』は読んで欲しい。 http://t.co/KVM4XpMaD6

2013-05-30 22:46:34
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

ニュースを――朝日も、読売も、毎日も、日経も、CNNやBBCも、できるだけたくさん万遍なく読み、一歩退いた冷静な心で政治を見ていて欲しい。そして必ず選挙に足を運んで欲しい。アイヒマンたち、アイヒマンの上司たちが権力の場に入り込もうとするのを見つけ出し、阻止するために。

2013-05-30 22:58:09
有坂純@ターナー展 @thorn_the_socrs

それから―やはり敗北主義のレッテルは嫌なので付け加えるが―「児童ポルノ」を盾にした今回の漫画・アニメに対する「検閲」の問題は、単なる公権力の暴走と言うに留まらず、図らずも露呈されたように、ナチズムという遥かに大きな危険とも結びついていることを、どうか覚えておいて欲しい。

2013-05-30 23:06:40