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何故西ヨーロッパで大学が?——大学の起源について

某大学非常勤講師坂本邦暢氏が授業で問う大学の起源や関連文献など。
人文
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Kuni Sakamoto @kunisakamoto
パリ大学をモデルにした大学で成り立つ大学編成を、あたかも中世の大学すべてにあてはまるかのように語っていませんか?
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
大学制度は西ヨーロッパの都市でしか生まれなかったわけだけど、なぜ西ヨーロッパの都市でしか生まれなかったのかは私はまだ分かっていない。そもそもどうやって生まれたかがよく分かっていないのでスタート地点からして無理ゲー感がある。
FUJITA YUH @fujitayuh
大学の起源についてはなぜあの時期にできたのか?(イングランドでは13世紀、パリはもう少し前からかな)という問題もあると思うんだけど、大学研究では何か定説があるのでしょうか??(完全な素人質問・・)
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
1000年頃より人口が増加する。都市が復興する。都市、国家、教会のすべての領域で統治のあり方が複雑化する。すると読み書き、推論能力を備えた人員が必要となる。裏返せばこれらの能力を身につけることが、社会のなかで上層を占める有力な手段とみなされるようになる。学問に人が集まる。大学!
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
という説明がなされていることが多いと思うのだけど、これを自信を持って語っていいのかと言われるとごにょごにょしたくなる気持ちを抑えられない。
FUJITA YUH @fujitayuh
(江川さんや津田さんから叱咤激励されそうだけど、勉強不足で中世についてはほとんどイメージがわかない・・津田さんが言っていたことだけど、19世紀とかやっていると近代から見た中世というバイアスもかかるし・・)
FUJITA YUH @fujitayuh
(自信に満ちた定説!!と思ったら、違ったらしい・・)
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
「何故西ヨーロッパで大学が…」は視点をひっくり返して、ある社会連帯に対する言説的なイメージの連続性みたいなものから考えた方がいいような気がする。西ヨーロッパでなされていた学びの実践とその共同体が掲げてた理念が何故か他を駆逐して(?)生き残ってここまで普及した、と。
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
言説の連続性というのは、本当は全然違うことやってる集団同士が「うちらはパリ大学のやり方を継いでる」と思いこんでたとかそういうのも含めて連続性。こういうのは実践から考えると多分答えが出てこないんじゃないか。
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
究極、「自然科学」や「近代社会」の歴史すらそうではないか?と思ったりもする。恐るべきは西洋の言語で紡がれてきた言語的構築物の伝染性、波及性であり、その言語により我々は支配されている。しかし、実際に行われたこと、実践は実は全てよく調べればハイブリッドであり改変がなされてる、とか。
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
とりあえずさかもとさんの意見を待ってみる
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka ぐへ。流動性の高まった社会において個人の立ち位置を規制する要因として知が大いに機能したということは、プロソポグラフィで役人なり高位聖職者のなかに全般的に見てそれなりに大学で教育を受けた者がいた、ということから推測される(『ヨーロッパ中世末期の学識者』)。
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka それと皇帝なり教会なり都市なりが大学を保護したことの動機として、そこで生み出された知を利用したいというのがあったとか。要するに、大学出身者の分布や大学制度の固定化という目に見えるところを、当時の社会構造の変化と結びつけたのが最初に私がだした説明です。
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka でも本当にそうなんかなぁと。これで学問に熱狂していた学生や学者たちのあり方をくみとれているのかなぁと。たしかに当時の学生が何を考えていたかはよくわかんないんです。金がねえとかお酒うめえとか女性にふられたとかいう史料はいっぱいあるんですがw
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka でもでもでも彼らの学問上の内面が吐露された文書にはね、たとえば、アンセルムスが信仰を合理的に理解しようと言いだした!なにこれsugeeeみたいのがあるんです。これは一つの大いなるはじまりだと思うのですけど、それって社会の合理化の効果として理解できるのか。
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka さらにつまらないレベルでいうと、私はアンセルムスやらその支持者やら学生の手紙を授業でいっぱい読み上げるわけです。そのあとにこれの背景には、社会の合理化がありました。ウェーバーぱない、みたいに話を落としてしまうことには壮絶なごにょりがあるという。なんかすまぬ。
髭将軍 @higegeneral
つまりにくさんは西洋中世における『江戸の読書会』を書かなければならないということだな。
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
理解できるという快感が(一部の)人を駆動するパワーをなめてはいけないと思う。
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
@kunisakamoto おお、回答ありがとうございますw えーと、ひっかかりポイントは制度を見る側のまなざしから書かれた大学史が、さかもとさんの扱う生き生きとした個々の学者や学生の手による資料の世界と乖離している感じがする、ってとこすかね?
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
@kunisakamoto 当時もやっぱり、皇帝やら教会やら自治体やらというのは、知への情熱に突き動かされた人々を、半ば敬いながらも半ばうまく利用したってことなんですかねえ。王侯貴族なんて、戦争で人は殺せても、字はロクに読めないやつらばかりでしたしね!
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
@okisayaka いやあその整理はきわめて的確に思えてしまうのですけど、なにかそれだけではないと思いたいのですよね。
おきさやか(Sayaka OKI) @okisayaka
確かに「合理化」はウェーバーがまとめすぎてるというところはある気がする。
Kuni Sakamoto @kunisakamoto
古代ギリシアだと新たに生まれつつあるデモクラシーとイオニアの野心的な宇宙理論との相同性見たいのがあって、知と政治構造の変動が相互にガリガリと噛み合っているという快感があるのだが。
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コメント

欠点’s @weakpoints 2013年6月2日
なんかよく分からんが大昔の大学(神学メイン)はローマ・ギリシャあたりの「大都会」に最初にできたんじゃなかったっけかな
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