箱庭型とロードムービー型のストーリー形式についての考察

喜多野先生が日本人読者への箱庭型ストーリーの親和性からロードムービー型への考察をしておられたつぶやきをまとめさせていただきました。
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喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

『リアル 完全なる首長竜の日』の見所は、寝た状態でもググッと巨大な山脈を形成している、綾瀬はるかのオッパイです。なんか、あんまり胸が強調されない服を着ることが多いけれど、やっぱり巨乳だよなぁ、うんうん。 …映画の内容? 後半がグダグダでした。

2013-06-02 23:04:29
漫画家・石川優吾『湖底のひまわり』(ビッグコミック) @ishikawa_yougo

「リアル・完全なる首長竜の日」が「北京原人」を超える名作ですって!? 予告編を見る限り若い男優が「ウェァァァァ!」って絶叫してるから期待大ではある。((o(´∀`)o))ワクワク

2013-06-02 23:48:58
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

@ishikawa_yougo 『藁の盾』ほどじゃなかったす(−_−;) というか最近の映画は、コレは酷いってレベルが少ないですね。 その点、桐谷監督作品は毎回絶対に外さないハズレ作品ってのがすごいです( ´ ▽ ` )ノ

2013-06-02 23:58:22
漫画家・石川優吾『湖底のひまわり』(ビッグコミック) @ishikawa_yougo

@mogura2001 邦画は町内会くらいの狭いスケール作りに撤するべきですよね。

2013-06-03 00:52:33
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

@ishikawa_yougo 『探偵はBARにいる2』がそれに近い雰囲気ですね。『俺俺』も起きてる事件は町内のような感じで。……ん? 『クロユリ団地』『中学生丸山』『くちづけ』も、考えてみたらそんな感じですね。で、どれも悪くないでき。恐ろしいほどご指摘どおりです (´・ω・`)

2013-06-03 01:12:44
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

なんか、日本の映画でスケール感を出そうとしても、難しいんだろうなぁ。というか、自分が好きだったNHK少年ドラマシリーズも、『未来からの挑戦』や『その町を消せ!』『七瀬ふたたび』にしろ、町内ぐらいのスケールで起きる事件の積み重ねなんだよなぁ。

2013-06-03 01:17:59
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

その視点で行くと、少年ドラマシリーズに『風の又三郎』が含まれるのは当然で、あれも村社会にやってくる不思議な少年の物語。『11人いる!』も、宇宙船という閉鎖空間は一種の村社会。自分が好きな『ダイ・ハード』も巨大なビルという一種のむらの中の出来事。ううむ、ドラえもんも基本そうか。

2013-06-03 01:20:29
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

少年ドラマシリーズでは『幕末未来人』がやや毛色が違うけれど、あれも視聴していた時の感想としては箱庭感がある作品だった。『蜃気楼博士』は、テレビという仕掛けはあったけれど、事件自体は非常に小さなん世界での出来事だったし。いずれにしろ村社会の日本人には、村的なスケールが合ってるのか。

2013-06-03 01:23:58
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto

@mogura2001 予算の問題も大きいような気がします。たとえばアシスタントなしで普通の人はベルセ○ク連載できないようなもので

2013-06-03 01:25:50
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

逆説的に、村社会ゆえに道行、つまりロードムービー的なものへのあこがれはあるのだろう。弥次喜多が有名だけれど、考えてみたら土佐日記にしろ更級日記にしろ、地方任官のトラベルものとも言える。十六夜日記や浜松中納言物語も、その範疇に含めていいかな。マレビトが来るか、外に行くかの違い。

2013-06-03 01:30:13
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

@atsuji_yamamoto もちろん予算の問題はあるのですが、どうも村社会のスケールって日本人向きなのか。宮崎駿監督作品も、コナンやラピュタは各地を旅しますが、カリオストロもナウシカもトトロも魔女宅も、狭い世界の話ですよね。アニメはロケ予算関係ないですが、しっくり来るのか。

2013-06-03 01:34:04
漫画家・石川優吾『湖底のひまわり』(ビッグコミック) @ishikawa_yougo

@mogura2001 映画のスケール感って、戦争やってる国じゃないと出せないんじゃないすかね。 近年、観た中では『アルゴ』がそうだったんですけど、戦闘シーンが無くてもスリル満点なのって、その辺なのかなぁって。

2013-06-03 01:36:05
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

……と、書いていて自分が好きな山本先生の作品は、『エルフ・17』『シンバッド』『SABER CATS』『剣の国のアーニス』と、ロードムービータイプが主。舞台が限定的な『桃源荘綺譚』や『最終教師』『Mr.ボーイ』は好みの作品だけど大好きまでいかなかったのは、そこら辺の問題かな? 

2013-06-03 01:41:13
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto

@mogura2001 おそれいります。ロードムービータイプは色々なものが盛り込めていいですよね。舞台が限定されると、実際そんな限られた場所で毎回事件がおきないだろってのがあって、けっこう展開に苦労するところはありますw

2013-06-03 01:43:13
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

書いててさらに気づいた。自分はエドガー・ポーの、まさに町内スケールの短編が大好きで、エラリー・クイーンは苦手。クリスティもポアロよりマープルのほうが好きなのは、そこなのか。逆に、視覚的な漫画や映画では、村に稀人が来る(事件が起きる)タイプより、村の外に出て行く物語が好きっぽい…。

2013-06-03 01:45:02
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

@ishikawa_yougo あ、それは韓国映画の『シュリ』を見た時にも感じました。国と国が争ってる緊迫感とリアリティが、国際的なスケール感に力を与えるんですかね。『ナイロビの蜂』や『ホテルルワンダ』も傑作でしたが、スケール感はありましたが限定された場所が舞台でやや異質でした。

2013-06-03 01:51:11
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

@atsuji_yamamoto もうひとつ、『ムサシ=No.1』も大好きなんですが、あれもロードムービー型?(笑)。やってることは同じでもシチュエーションが変わると新鮮という、ロードムービー型の本質が出ているような。あと『俊平1/50』は場所は限定的な特殊ロードムービーですね。

2013-06-03 01:55:54
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

ううむ、作話講座では、行って帰るイニシエーション型の物語をわりと突っ込んで分析していたんだけど、稀人が来るタイプの物語は、短編向きの作品として、もうちょっと分類と分析を深めよう。この視点だと、『カッパの飼い方』もまた、見方が変わるし。そもそも、自分はどっちの話が得意なんだろ?

2013-06-03 02:03:28
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

たぶん、書いてて楽しいのはロードムービー型。でも、評価は微妙。同業者にはそこそこ好評だけれど。で、読者の評価がくるのは、村社会に稀人が来るタイプ。やっぱり、自分は田舎の村社会の人間だし。そういえば、ロードムービー型が巧かった昔の担当作家は、転校が多かったタイプだったなぁ。

2013-06-03 02:08:56
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

でも高校卒業後は、福岡・神奈川・東京・千葉・東京と、けっこう転々としてる。会社辞めてから、タイに一人旅に出たり、取材旅行に出るようになって、そういう意味では村社会の田舎モンと流浪の人生と、両面があるのか。なるほど、作品には人生が投影されるのかな。

2013-06-03 02:14:44
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

そういえば、ジュール・ヴェルヌは船乗りになりたかったけれど、長男なので親の跡を継ぐことを決めて、結果的に世界中を旅する物語を書いたわけだし、エミリー・ブロンテは生涯独身で恋愛経験もなかった可能性が高いが『嵐が丘』を書き上げた。作話は経験値だけではないく、経験と空想力の総和か。

2013-06-03 02:24:47
山本貴嗣 @atsuji_yamamoto

@mogura2001 マイナーな作品までチェックいただき恐縮です;言われて見ればそうですねw

2013-06-03 02:32:38