KOMATSUさんによるモウリーニョ's チェルシー入門

2013/06/03、チェルシーはモウリーニョと4年契約を結びました。 7季ぶりの復帰となります。 このまとめは、KOMATSUさんによる2007年のモウリーニョ解任以降にチェルシーファンになった方々へ向けてのツイートである。
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Terry Komatsu @terry_komatsu

ようやく正式に決まった。チェルシー史上最高の監督ジョゼ・モウリーニョが、スタンフォード・ブリッジに戻ってくる。

2013-06-03 22:13:30
Terry Komatsu @terry_komatsu

実はこの監督人事が落ち着くまで、ひとつ気にかけていた事がある。「モウリーニョ時代」を見ていないファンにとっては、なぜ彼の名前が出るとこれだけ騒ぎになるか分からず、“蚊帳の外”だったのではないか、と。 ※添付:某CFCファンのツイート http://t.co/ktYMzz4zgj

2013-06-03 22:15:57
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Terry Komatsu @terry_komatsu

そこで正式決定を機に、その「モウリーニョ時代」を振り返りつつ人気のワケを紹介したい。対象は07年のモウリーニョ解任以降にチェルシーファンになった方々。そのうちのひとりでも多くが、このニュースの喜ばしさを少しでも多く共有して頂けたらと思う。

2013-06-03 22:16:22
Terry Komatsu @terry_komatsu

まず端的に言って、彼がここまで愛されている最も単純な理由は、チェルシー時代に残した異常な勝率にある。指揮した全185戦の成績は「124勝40分21敗(=勝率67%)」。特にプレミアでは、70.83%と歴史上最高の数字を誇る。ただ事ではないのは、誰の目にも明らかだろう。

2013-06-03 22:16:40
Terry Komatsu @terry_komatsu

そしてこの勝率が物語るように、数々の成功をもたらした。プレミア優勝2回、FA杯優勝1回、リーグ杯優勝2回、コミュニティシールド優勝1回、CL準決勝進出2回と並べればキリがない。特にプレミアに関してはチェルシーにとって50年ぶりの優勝で、翌年には連覇まで達成。まさに、救世主だった。

2013-06-03 22:16:57
Terry Komatsu @terry_komatsu

これだけの成功を収めたモウリーニョのチェルシーは、実に美しかった。自陣に鉄壁の罠を張って相手を呼び込むと、奪ったその瞬間に“全員”が攻めにシフト。鋭いカウンターで混乱に陥れ、当時最盛のバルサからさえも、ボール奪取後僅か7秒で得点した。 http://t.co/ao4OPk4PLK

2013-06-03 22:17:48
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Terry Komatsu @terry_komatsu

「私が望むチームは、ある状況を目の前にした瞬間に、“すべての選手”が同時に同一の意思に従って考えるチームである。それがチームプレーであり、プレーの組織化とはそれを意味する」byジョゼ・モウリーニョ

2013-06-03 22:18:13
Terry Komatsu @terry_komatsu

そのうえホームでの試合にとりわけ強く、チェルシーが持つプレミアのホーム無敗記録「86」のうち、実に「60」をカウントした。相手が強ければ強いほど燃えるタイプで、例えばバルサとのCL3季連続対戦などは、もはや伝説の記憶としてファンの胸に刻み込まれている。愛されるのは、必然だった。

2013-06-03 22:18:30
Terry Komatsu @terry_komatsu

そしてもうひとつの理由として挙げられるのが、彼自身が「エンターテイナー」であること。この男は、現場ではもちろん、スタジアムの外でも話題を欠かなかった。

2013-06-03 22:18:48
Terry Komatsu @terry_komatsu

有名な入団会見でのコメントだ。 「チェルシーには最高の選手がいる。そして傲慢に聞こえたら許して欲しいが、ついに今、最高の監督をも手に入れた。私が欧州王者になったのは事実で、普通ではないんだ。自分のことを“スペシャルワン”だと思っている」

2013-06-03 22:19:03
Terry Komatsu @terry_komatsu

ニックネーム「スペシャルワン」のゆえんはこれ。この時は、後にどれほどの偉業を成し遂げるか知る由もなく失笑に終わったが、勝利を重ねるごと彼の発言には注目が集まり、そしてモウリーニョもそれを最大限に利用した。

2013-06-03 22:19:23
Terry Komatsu @terry_komatsu

(連日勝手な報道を繰り返すメデイアに対して) モウリーニョ「明日のチーム構成に興味があるのだろう? 遠慮なく私に聞けばいい」→記者「ではよろしいですか」→モウリーニョ「ダメだ。もう遅い」

2013-06-03 22:19:43
Terry Komatsu @terry_komatsu

(守備的でつまらないと批判するベンゲンに対して) モウリーニョ「他人の事情を詮索するのが好きな人間なのだろう。よくいるではないか、『覗き魔』というやつが。彼はいつもチェルシーを気にかけているようだが、私はアーセナルのことなど全くどうでもいい存在だと思っている」

2013-06-03 22:20:08
Terry Komatsu @terry_komatsu

(結果史上主義と批判するクライフに対して) モウリーニョ「私は常に学ぶ事をやめない。だから彼の教えを聞きたい。しかし、何を教えてくれるのだろう。優勝する方法? 結構だ。もう知っている。では、CL決勝で0-4で負ける方法か。悪いがそれも結構だ。私は同じ舞台で3-0で勝っている」

2013-06-03 22:20:27
Terry Komatsu @terry_komatsu

(ランパードがバッシングを受けると) モウリーニョ「フランクが批判されるのは分かる。彼はやりすぎなんだ。得点を沢山決めすぎ。試合に沢山出すぎ。全力を尽くしすぎ。作り上げた連続出場記録の数字が信じがたすぎ。そしてあまりに偉大なプレーヤーになりすぎ。確かにフランクはやりすぎだ」

2013-06-03 22:20:50
Terry Komatsu @terry_komatsu

(将来のことを質問するレポーターに対して) モウリーニョ「確かなことがひとつある。それは、家系的に見ても、私がハゲないということだ。あなたのようにはね」

2013-06-03 22:21:26
Terry Komatsu @terry_komatsu

会見、インタビューの常識を覆すこれらの発言は、サポーターの心を鷲掴みにした。刺激的な表現が多く時には大きな波紋も呼んだが、彼のやり方は単なるパフォーマンスではなく、より綿密な「戦術」であったとフランク・ランパードは振り返る。

2013-06-03 22:21:43
Terry Komatsu @terry_komatsu

ランパード「やりすぎと考える人もいたが、すべて勝つためにやっていた。会見によって知名度を上げ、対戦相手の戦術を錬る一方で優位に立とうとしていたんだ。それはチームにとってプラスに働いた。彼は何をするにも、チームのために動いていた」

2013-06-03 22:21:58
Terry Komatsu @terry_komatsu

ランパード「選手の心理をよく理解していたよ。僕らは風当たりが強い方がやる気が出る。だからわざと目立つ発言をしたんだ。ただし、批判が選手に及ばないようにするのが彼のモットー。その結果があの会見スタイルだ。非難は自身が浴び、チームは良い方向へ導いてくれる。それがモウリーニョだった」

2013-06-03 22:22:13
Terry Komatsu @terry_komatsu

そう、モウリーニョは選手をとにかく大切にした。そのことで、いつしか兄貴分として慕われるようになり、チームにはまるで家族のような雰囲気が生まれた。

2013-06-03 22:22:28
Terry Komatsu @terry_komatsu

その象徴がこれだ。プレミアを50年ぶりに制したシーズン、MVP級の活躍をしながら無得点の選手がいた。マケレレだ。モウリーニョはそのマケレレにゴールをプレゼントすべく、PKを任せた。冷や汗もののゴールだったが、それが余計に絆を強くした。 http://t.co/IQgx7bXktA

2013-06-03 22:23:26
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Terry Komatsu @terry_komatsu

ランパード「本来の彼は、世間のイメージとはだいぶ違うと思う。本当は親しみやすい人で、なによりも選手との関係を大切にする。信頼関係を築くのは大きいよ。チェルシーは優秀な選手ばかりだし、チームが一体となれば、どこが相手でも怖くなかった」

2013-06-03 22:23:47
Terry Komatsu @terry_komatsu

「エンターテイナー」であり「カリスマ」、そして「チーム最優先」の考えで指揮を執って「異常なまでの勝率」を誇る。それが、ジョゼ・モウリーニョという男。彼が戻ってくるとなれば、サポーターも黙っていられるはずがなかった。

2013-06-03 22:24:11
Terry Komatsu @terry_komatsu

そんな全てを勝ち取ったモウリーニョにも、チェルシーでひとつだけやり残したままのことがある。チャンピオンズリーグ優勝。この残された課題が、復帰を決めるにあたっての大きな原動力となったはすだ。 チェルシーの2度目のCL制覇は、そう遠くない。

2013-06-03 22:24:35