第一回大罪大戦紅陣営【交流フェーズ01】
- sinlite_ohari
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傲慢 @seigo_sin
嫉妬 @not_must_sin
憤怒 @RougeWrath
怠惰 @siroeda_sin
強欲 @HeNotShe_sin
暴食 @Hajime__sin
色欲 @temari_sin
「嗚呼、刻は満ちた。……私は、ずっと待っていました。今日、この瞬間が訪れるのを」 紅の絨毯に彩られた会食場。その席の最奥で、緑髪緋眼の男がグラスを揺らしていた。 ――ここは、『傲慢』の大罪を戴くプライドの誇る居城。 →
2013-06-04 00:50:32→ 「『嫉妬』。『憤怒』。『怠惰』。『強欲』。『暴食』。『色欲』。皆、揃っていますね?」 テーブルに背を向けて絵を眺めていた紳士的な面持ちの男が、振り返って告げる。片目だけの緋眼が、会食場の中央に向けられる。 卓上は、色とりどりの豪華な料理で彩られていた。
2013-06-04 00:57:21「お招き頂きまして光栄ですわ、プライド様。」鈴の鳴るような声が弾むような調子で答えた。 両の手を膝の上に重ね、品よく席に収まる少女は、罪の言葉に似つかわしくない。陣営を同じくする者達の中にも、彼女を知らない者がある。彼女は先の強欲が名を変えたために生まれた、まだ若い罪なのだ。
2013-06-04 08:40:21はじめて顔を合わせる面々に、彼女は礼をとる。「お初にお目にかかります、皆様。わたくし、グリードと申します。」波打つ鮮やかな赤毛が、炎のように揺れる。 「なってからまだ日が浅いものですから、まだ何も分かっておりませんの。どうぞ沢山、教えてくださいましね。」
2013-06-04 08:54:23派手な金属音を立てながら、罪に似つかわしくない白銀の騎士はプライドの右側に歩み寄る。「この『憤怒』、皆の盾となる準備は出来ております。それに……」白銀の鎧の隙間から緩やかに蒸気が吹き出す。「『裏切』だけではあきたらず、貴方の眼まで奪うとは……必ず、奴に『復讐』を!」
2013-06-04 09:00:14「あ、アタシはラストね、覚えておいて」 机に頬杖を付きながら、グリードに向かって妖艶な微笑を浮かべてウインクひとつ。それから、ゆっくりとプライド緋眼に、自信の橙の眼を重ね。→
2013-06-04 09:41:33→「しっかしまぁ、プライドがこんな姿になるなんて、ね」呟くような掠れた声言うと、プライドをからかうように楽しそうな笑い声を洩らした。
2013-06-04 09:41:48会食場の一席。灰色に身を包んだ男が、呼び掛けの言葉に目を開く。 「…………」 見れば馴染みのある者から、あまり顔を合わせたことのない者まで。 一通りの姿を確認した後に城主へと視線を向け、静かに次の言葉を待つ。 ……その他に、これといった意思の表明はない。
2013-06-04 09:50:31机の上、豪奢な料理。『傲慢』や、その他の大罪を負う者達に目を向けながらも、男は一心不乱にそれらを貪っている。――やがて一息付き、「『暴食』だ」と名乗って。再び、皿の上の料理をがっつきだした。
2013-06-04 11:20:07「みんなが揃ってることなんて見れば分かるじゃんかー。もう、堅苦しいなぁ……。あ、エンヴィーです。よろしくっ!」 よろしく、の台詞と共にズバッと音が聞こえそうなほど勢いのある敬礼。エンヴィーと名乗った少女はまさに『快活』で、とても『嫉妬』を戴いているようには思えないほどだった。
2013-06-04 11:29:09ラストからの片目配せを受け取って花の咲いたように微笑む。動作という形の残らないものでも、与えられたことが嬉しいらしい。 「アヴァリーティア様、とおっしゃいましたかしら。プライド様の御眼を盗まれました、先の強欲は。わかりませんわ。どうして名前を手放したりなさったのか。」
2013-06-04 12:50:50「君はそんなことを考えてはいけない、我らが若き強欲よ」騎士はそう言い終えるとゆっくりとグリードのほうへ振り向く。「我にも到底わからぬが、名を継ぐ君が『裏切』の動機を理解すれば、同じ想いに駆られるやも知れぬ」→
2013-06-04 20:37:15→そう言ってグリードの頭を撫でようと手を伸ばす。「どうかそのままで、我らの若き強欲よ」手を伸ばすに連れて、鎧の隙間から吹き出す蒸気が穏やかになっていく。
2013-06-04 20:37:26「あー、ラースが女の子に手出そうとしてるー」 わざとらしく大声をあげ、にやけながら首を傾げる。肩程まである柔らかな黒髪がふわりと揺れ。 「あはっ……ラース、グリードよりアタシの方が絶対に楽しいよ?」→
2013-06-04 22:02:13「艶やかなる色欲。貴女と共に過ごす時間はそれは蜜のように甘く、赤熱した鉄のように熱いものとなるだろう。だが……」騎士は伸ばした手がグリードの頭に届く前に拳を握り締める。「我は憤怒。その罪に溺れるわけには行かぬ。」グリードの頭を撫でることもなく、その握り締めた拳をひっこめた。
2013-06-04 22:38:46「……撫でてはくださいませんの?」手を引いてしまったラースを悲しげに見遣り、口を尖らせてラストを睨む。「ラスト様がおかしなことをおっしゃるからですわ。」ぷい、とそっぽを向く。
2013-06-04 22:47:25「……相変わらず、面倒くさそうな性格だこと」 やり取りの中の憤怒の言葉に対し率直な感想を小さく呟き、三者の絡みを見ながら、卓上の料理を一つまみする。暴食の領分に入らないよう気を付けつつ。
2013-06-04 22:51:06六様の反応を返す面々に、一人ひとり律儀に言葉を返すのは、王冠を戴いた男だった。 「グリード。私は彼方に期待しています。かの『紛い物の罪(ノワール)』に堕ちた先代の強欲などとは違うということを知らしめるのです」 「ラース。その義憤、美しき忠義。貴君こそ真の騎士と言えるでしょう」 →
2013-06-04 23:22:03→ 「ラスト。この結果は、油断によるものでも偶然によるものでもなく、純然たる戦いの結果です。貴女も気を引き締めなければ、片目では済まないものを失うことになりますよ」 「スロウス。今回は貴方にも働いて貰うことになる。今後更なる怠惰を望むのならば、まずは目の前の戦いに勝つのです」 →
2013-06-04 23:26:34→ 「グラトニー。貴方に相応しい食事を用意してあります。そのテーブルに並ぶのはあくまでオードブル。何よりも甘美な『食事(ノワール)』を楽しみにしていなさい」 「エンヴィー。貴女は少し緊張というものを覚えた方がいいですね。軽口を叩くのなら、相応の戦果を期待させて貰いますよ」 →
2013-06-04 23:30:40→ 「諸君らに集まって貰ったのは、他でもありません。世界を隔てし壁の果て、我らが本来背負うべき大罪を偽る『紛い物の罪(ノワール)』どもを駆逐し、正しき世界のかたちを取り戻す為に、我々が刃を執るべき刻が来たのです。これは、命令でもなければ要請でもない。『宿命』です。分かりますね?」
2013-06-04 23:33:22「すまない、若き強欲よ。女子《おなご》の頭を撫でてやることも色を犯すと言えるのならば、我はその罪を犯すわけにはいかぬのだ。」ラストの小言をよそに、騎士はグリードに詫びる。そして、話し始める様子を察してプライドの言葉に耳を傾けた。→
2013-06-04 23:39:02→プライドの言葉を聴き終えると騎士は跪くことまではしないものの、頭を垂れ、その忠義を示す。「はっ!この『憤怒』、全てを捧げこの宿命を全う致します。」
2013-06-04 23:45:03