同題SSまとめ

笛クラさんたちによるSS大会。完全身内用。
アニメ 同題ss
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たにかわ @tanikawamari
「お前最近彼女と会ってんの?」そう聞いてきたのは寮で渋沢と同室の三上だった。からかうような三上の声に渋沢は溜息を吐いた。「最近は会えてない。おれもだけど向こうも忙しいみたいだから」「へえ」「何でいきなりそんな話を」「おれ今日帰りに会ったんだけど」その言葉に渋沢は思わず振り返った。
たにかわ @tanikawamari
自分が会えていないのに、三上はたった一度卒業アルバムで見ただけの彼女に会ったと云った。けれど話を聞くと一方的に見ただけで少し安堵した。忙しいのはお互い様だ。それでも自分を抑えられなくて渋沢は部屋を出る。寮の公衆電話の前でもう覚えてしまった彼女の部屋の電話番号を押した。 #同題ss
一条 @haru_ichijo
「だーれだ」という声と共に視界が塞がる。跳ねた肩を笑う声は毎日のように耳にする声。「どなた?」「誰だと思う?」「なんで目隠しするの?」「なんでだと思う?」柾輝の意地悪、という私の呟きと共に視界が開ける。「こうすれば一番に俺が目に入るだろ?」振り返れば君の笑顔。 #同題SS
Uの人 @mikan_daisuki6
揺らり。揺蕩う水面。重いのは腕。動かないのは脚。顔を上げれば、銀色に光る魚が太陽に向かって輪を描いている。海の底なのに不思議と息が出来て、明晰夢だと理解した。どうせ夢ならば、あの人に逢いたい。けれども、想いとは裏腹に沈んでいく身体。ああ、まただ。せめて夢の中だけでも会いたいのに。
Uの人 @mikan_daisuki6
彼の容姿や声や笑顔を忘れたくない。ただ、それだけなのに。絶望感に打ち拉がれていると、枕元で大きな音がした。この着信音の主は一人しかいない。恐る恐る通話ボタンを押して、耳元に電話をあてた。揺れるストラップ。聴こえるのはあの子憎たらしい口調。「ばっかじゃないの」 #同題SS
眞木/寿 @makikaju
雨上がりの朝の、少しの湿気と澄んだ空気。心地良いそれに浸りながら歩いていると、ふと視界に入る一面の赤紫。「紫陽花か…」今までなら、見た瞬間に品種やら生育環境やらが思考を占めていたのに。きらりと雨の滴が葉の上で光るのと同時に、『綺麗だね』と、勝手に脳内で再生される声。 #同題SS
眞木/寿 @makikaju
この光は、夕方まで残っているだろうか。たとえ残っていなくても、きっとこの色が彼女の顔を綻ばせる。「…帰りに声をかけるか」どんな物を見ても、何をしていても、いつも浮かぶのは君のあの笑顔。放課後に過ごせるであろう時間に自然と口元を緩めながら、再び歩き始めた。 #同題SS
クロノ @c_hrono
「なんや、こないなもんも直せんのかいな」君がつけてくれたボタン。「どや、うまいやろ?」豚とエビのお好み焼き。「っぷはぁ!たまらんわぁ!」瓶のコーラ。金髪、羽のアクセサリー、関西弁。ぜんぶ、君のものだと思ってる。「……なぁ、好きやで?」ぜんぶ君を、思い出すから。 #同題SS

コメント

一条 @jurionice16 2013年6月7日
まとめを更新しました。
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