2013年6月8日

noiさんによる、創始者たちのおはなし

noiさん(@nonoooi)によるホグワーツ創始者の絵付ssまとめです。絵付きとか何度見ても豪華。
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ノイ @nonoooi

これから投下するツイートは、鹿さんのストーリーに刺激を受けて作った、ホグワーツ創始者のお話です。触りの部分しか見せられませんが、ご覧頂けたら幸いです。

2013-06-08 17:27:41
ノイ @nonoooi

ホグワーツ ホグワーツ  ホグホグ ワツワツ ホグワーツ ホグワーツ魔法魔術学校ができたのは・・・ おや、もう千年も前の事になるのか。 http://t.co/KxD3VLX097

2013-06-08 17:28:23
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ノイ @nonoooi

実はこの歌はそれよりも、ほんの少し前に できたものなのだよ。 そのときはまだ校歌ではなかったがね。 その頃のホグワーツの偉大な創始者達もまた、偉大ではなかった。 それに学校のがの字も頭に無かったに違いない。

2013-06-08 17:28:52
ノイ @nonoooi

サラザール・スリザリンは密かに力を集めていた。 http://t.co/n9RdU8XvkH

2013-06-08 17:29:21
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ノイ @nonoooi

ロウェナ・レイブンクローは未だ己を持っていなかった。 http://t.co/SJJnGtMRLf

2013-06-08 17:29:58
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ノイ @nonoooi

ヘルガ・ハッフルパフは皆に愛されていた。 http://t.co/VRpmN89UPh

2013-06-08 17:30:26
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ノイ @nonoooi

そして、ゴドリック・グリフィンドール。 行くあても帰るところも無くし、彷徨う若者だった。 http://t.co/M6ZbqpLYGT

2013-06-08 17:30:51
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ノイ @nonoooi

私かね? もちろん組み分け帽子ではなかった。 生まれたばかりの無邪気な赤ん坊だったよ。 でもしっかりと覚えている。 ゴドリックとヘルガの出会った時の事は。

2013-06-08 17:31:11
ノイ @nonoooi

登り切った丘の上は朝の風が心地よく、言葉を知らない私は彼の頭の上で機嫌のままに歌っていた。 「ファ~♪」 ゴドリックは、眼下の窪地に目を見張った http://t.co/Fx9O1P5DLL

2013-06-08 17:32:00
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ノイ @nonoooi

初夏の緑は朝の光に瑞々しく光り、風が畑の匂いを運んでくる。 ハッフルパフの隠れ里は、噂以上に豊かな土地のようだった。 http://t.co/RbOFR0ci63

2013-06-08 17:32:37
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ノイ @nonoooi

涼しい風に木の葉がざわめき、彼の口からも歌声がこぼれた。 「 トネリコの木立  何と奥ゆかしく   飾りのない物言いよ    汝が奏でるハープが「ぐう~~~っ」・・・」 歌は自身の腹の音に中断された。 丸一日食べていないのだ

2013-06-08 17:33:10
ノイ @nonoooi

窪地を横切る川の向こうに羊の群れが現れ、ゴドリックの腹が鳴る。 小さな私は何気なく尋ねた。 「モルスァ?」 「ひ、羊泥棒なんかするか!」 窪地を横切る大きな川の傍に、城壁に囲まれた街が見える。 この隠れ里の主ハッフルパフ家の城塞都市だ。

2013-06-08 17:33:55
ノイ @nonoooi

金はあるが、出来れば人の多い場所に出るのは避けたい。 特に魔法使いの街は。 「川だ。川で魚を取るのは泥棒じゃないよな!」 彼は心を決めると、頭にかぶった私を片手で押さえ、丘の麓を流れる川に精神を集中する。

2013-06-08 17:34:34
ノイ @nonoooi

たちまち体が狭い管に吸い寄せられるような感覚が襲われ、一瞬の後に彼は川のほとり立っていた。 「姿現し」の魔法だ。 鎧を脱ぎ上着と肌着を放り投げ、靴をすっぽぬくと、律儀に私を被り直して川に飛び込んだ。

2013-06-08 17:35:18
ノイ @nonoooi

ゴドリックは水中に潜り、顎紐がついてなかった私は一人川の流れに浮かび上がった。 彼は粗忽ものだ。仕方なく私は歌う。 「ファ~♪」 間もなく大きな鱒を両手に掴んだ野人のごときゴドリックが、川を割って現れた。

2013-06-08 17:37:04
ノイ @nonoooi

「焼き魚とったどー!!」 http://t.co/wb3oO0El29

2013-06-08 17:37:29
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ノイ @nonoooi

その波を受けてひっくり返った私を、小さな手が救い上げてくれた。 その手の主は鱒を掲げて雄叫びを上げる野蛮人を声も無く見つめ、それに気付いたゴドリックは我に返る。 鱒は隙を逃さず川の流れに生還した http://t.co/ZWoM5N5z3W

2013-06-08 17:38:23
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ノイ @nonoooi

少女は私をゴドリックに差し出し、彼は礼儀正しく感謝と謝罪を述べ、そのまま岸に上がった。

2013-06-08 17:38:44
ノイ @nonoooi

「不明を恥じよ、ゴドリック・・・食い気のあまり人の気配に気付かぬとは・・・それでも騎士か・・・おかげで子供を怖がらせちゃったじゃねーか・・・」 腹の声が優しく響く。 http://t.co/jrqOdjTmpM

2013-06-08 17:39:30
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ノイ @nonoooi

私は幼いながらも落ち込む彼を気の毒に思ったので、とりあえず歌うことにした。 「ホグワーツ ホグワーツ  ホグホグ ワツワツ ホグワーツ」 彼は地面を見つめ続けていたが、3コーラスめに入ると無視できなくなり、私を被って一緒に歌いだした。

2013-06-08 17:40:25
ノイ @nonoooi

ゴドリックは無類の歌バカだった。 どんな時でも歌さえ歌えば前向きになれるのだ。 腕が千切れかけた時も、これで乗り切ったものさ。 http://t.co/zbUtxsNGDH

2013-06-08 17:41:19
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ノイ @nonoooi

そうして、歌ったおかげでさらに腹が減ったゴドリックは気付いた。 こんな町はずれに子供がいるという事は、家が近いのかもしれない。彼女の家族に食べ物をわけてもらおう。謝礼は十分に払えるはずだ。

2013-06-08 17:42:32
ノイ @nonoooi

ゴドリックは川に振り向いた。 しかし、少女の姿は無い。 岸を見回しても柳が揺れているだけだ。 その時、耳元で何かが弾ける音を聞いた。 http://t.co/vq9zLIySCP

2013-06-08 17:44:26
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ノイ @nonoooi

少女は杖を振ると、そっと息をゴドリックに吹きかけた。 暖かく乾いた空気が彼の体をつつみ、体とズボンを乾かした。

2013-06-08 17:45:05
ノイ @nonoooi

ゴドリックは驚いた。10歳になるくらいの子供がこんなに器用に魔法を使いこなすのを見たことが無かった。 ましてや「姿現し」のような複雑な魔法は教わる事すらできないはずだ。 不思議に打たれて見つめるゴドリックに、少女は微笑みかけた。

2013-06-08 17:45:32
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コメント

ナギ @nagi_966 2016年7月5日
こういう創設者の話もすき
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