具体例で「解説」する、「プロット作成」の流れ@榊一郎
- yukiminagawa
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ひとつ原稿あがったなう。まあどうせまた加筆修正はせにゃならんのですが。とりあえず一区切り。また明日から別の原稿を書く仕事が始まるのですが。次の締め切りは連休明けのチキンレース。さて間に合うか。
2010-09-17 22:40:13今まで割と抽象的な話ばっかりしてたんで、具体的な事例をネタにあげての話。つっても手元に本が無いと訳わからん、では意味ネエので――折角だから、現在、ファミ通文庫オンラインで公開されている短編をネタに。一応担当さんの了承は得てます。 #sousaku
2010-09-17 22:42:25ちなみにコレ>http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/03novels/03_1008ss/index.html #sousaku
2010-09-17 22:44:08「三分間のボーイミーツガール」をテーマにやってる企画です。なにげにファミ通文庫エース級勢揃いの豪華メンバーなので、それぞれの作家の個性が分かって面白いかもしれませんな。 #sousaku
2010-09-17 22:46:23つか「野村さんも井上さんも田口さんも日日日さんも(以下略)厳しいスケジュールの中、引き受けてくださいましたよ? 当然、榊さんも書きますよね?」とかどんな脅迫だ。いやまあ、読み切り短編なんてめったに書く機会無いから喜んでやりましたが。 #sousaku
2010-09-17 22:50:14まあそれはさておき。具体的な小説を例示して、「これはこんな風にプロット組んで成立した」という話。依頼から完成まで。 #sousaku
2010-09-17 22:51:17つか読んでない人も多いだろうし、先にオチまで書いてしまうのはまずいのか。すぐ読める短編なんで、とりあえず十五分かそこら時間おきまする。ちなみに9末に更新があるそうなので、10月には私のはサイトから下げられると思いマス。 #sousaku
2010-09-17 22:54:10つかアホみたいに延々17ページも書いてるのは私だけっつーのも色々問題かもしれんな、これ(苦笑)。これでも削ったんですが #sousaku
2010-09-17 23:02:32では続きを(後からまとめとか見てる人は、ここから先は読んでからの方がいいかも)。この『三分間の神様』ですが。実は元々別件で知り合いのフリー編集者に頼まれて組んだネタを使っています。 #sousaku
2010-09-17 23:19:16ファミ通のこの企画が『三分間のボーイミーツガール』だったものですから、後から『会話を毎晩、三分間』という風に追加設定していますが、それ以外は、既に最初の段階で組んでいたもの。 #sousaku
2010-09-17 23:20:46元々この話は『オリジナルのドラマCDを作れないか?』という発注を知り合いの編集者から受けた時に組んだものです。 #sousaku
2010-09-17 23:21:49この時点で察しの良い人はすぐ気付くでしょう。『そんな無茶な』と。はい。おっしゃる通りで、『オリジナルのドラマCD』などというものは、本来、全く勝算が見えません。 #sousaku
2010-09-17 23:22:50元々ドラマCDというのは、既にイメージがある程度固まっている作品(アニメ、ゲーム、漫画、ラノベ等)のスピンアウトとして作られる事が殆どです。何故かというと、純然と『音』しか存在しないこの媒体では、キャラの外見や、世界観を描写したりするのはかなり難しいからです。 #sousaku
2010-09-17 23:24:47そもそもどうしてラノベにイラストがあんなについているかというと、やはりキャラのイメージを脳裏に思い浮かべる事の補助にする為で。勿論、小説は文章だけでイメージを膨らませて貰えて一人前なので、絵はなくても理解出来る描写である必要はあるのですが。 #sousaku
2010-09-17 23:26:23これがドラマCDになるともっと大変で。まさか小説一本分を朗読する訳にもいかないし(そういうタイプのもありますが、その場合、あくまで小説の朗読であって、ドラマCDじゃないですわな)。 #sousaku
2010-09-17 23:27:31つまり、ビジュアル的なサポートが一切無い状態で、しかも描写文も無い状態で、キャラクターに感情移入して貰う様なドラマを、どうやって作るか、となると、途方もなくハードルが高い訳です。 #sousaku
2010-09-17 23:28:24本来なら「無理だろ」で終わりの話ですが。ここでちょっとひねくれた感じに物事を逆手にとります。つまり、ビジュアルイメージが無い、という事を逆手にとる方法ですね。 #sousaku
2010-09-17 23:29:36ビジュアルイメージが無い。つまりは例えば恋愛モノだった場合に女の子の顔が出てこない。どうしよう。そうだ、どうせならデュラハン(首無し騎士)にしよう! ――というのはまあ、成田さんに怒られるのでやめておいてw #sousaku
2010-09-17 23:34:34顔の分からないままの恋愛。顔が見えない状況。つらつらと考えるに「そうだ遠距離恋愛だ!」と。遠距離恋愛の場合、例えば電話だけだったりすると、本当に相手の顔も見えないし。 #sousaku
2010-09-17 23:36:19逆に言うと主人公がヒロインの顔も知らないままに好きになる、という状況を作り出せばいいわけですよ。勿論、ネットとかでの恋愛もアリですが(普通にネットで知り合った二人が結婚したりするご時世ですし)――まあ、ドラマCDで声の魅力、という事を思えば電話かな、と。 #sousaku
2010-09-17 23:37:48今のご時世、やっぱそうなると携帯電話かな、と。間違い電話から始まる恋物語。これはいいかもしんない――と。でも普通ならすぐに『逢おう』って事になって、そのまま普通に話が進んじゃう。では二人が逢えない理由を設定しよう。 #sousaku
2010-09-17 23:39:41逢えないのは何故か? まあ距離というパターンが一つ。あるいはどうしても外に出られないとかいうのもアリか。後者だとヒロインが実は吸血鬼ってオチもありですね。昼間外に出られない。あるいはマシンの中の仮想人格とか? #sousaku
2010-09-17 23:40:54ただ、仮想人格ってしてしまうと、ハッピーエンドのパターンがなかなかつかめないというか。モニタの中からヒロインが出てきてくれるといいんですが、そこまで大仕掛けにするとまた別にややこしくなる(それこそシリーズになりかねん規模)ので、これはボツ。 #sousaku
2010-09-17 23:42:20ちなみにこういう案の変形版として、実は脳内嫁(二重人格)とか、実は体内に寄生されてるとかいうネタもありますが、まあこれもハッピーエンドにしにくいしな、と。別にハッピーエンドにしなくてもいいんですが、まあ、これは私の趣味w #sousaku
2010-09-17 23:43:42では第一案の「距離」を採用。でも外国、とかにするとありきたりでつまんない。他に遠いというと――宇宙? いかん、「ほしのこえ」になるw #sousaku
2010-09-17 23:44:53