孫泰蔵さん @TaizoSon によるシリコンバレースピリットの解説&感想

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taizoson.eth @TaizoSon

シリコンバレーにはそこに住む人たちに流れる「シリコンバレースピリット」と呼ばれる精神文化があるそうだ。その解説に自分の感想を交えてここに記述しておこう。

2010-09-18 11:11:19
taizoson.eth @TaizoSon

①人種や移民に対する底抜けのオープン性:シリコンバレーに行くとすぐに実感するが、雑多な人種・民族が入り混じってベンチャー企業で働いている。人々はどこの出身かを誰も気にしないし、むしろシリコンバレーという一つ屋根の下に暮らす「シリコンバレー人」とでも言うような感覚があるようだ。

2010-09-18 11:11:28
taizoson.eth @TaizoSon

②競争社会の実力主義:自由な競争のもと、急成長というユーザーからの支持の実績を重ねた者たちが、創業者の出自や創業の経緯に関係なく、資金や人材を集めさらに成長が加速していく。

2010-09-18 11:11:39
taizoson.eth @TaizoSon

③アンチエスタブリッシュメント的気分:有名なブランドや大企業よりも自分たちのほうがもっと良いものをつくれる、もっと素晴らしいものをつくってみせる、という気概の表れとしてのポジティブな抵抗心。

2010-09-18 11:12:19
taizoson.eth @TaizoSon

④技術への信頼に根ざした楽天主義:人々の英知の結晶である技術を駆使して新しい価値を創ることができれば、今より少しだけ素晴らしい未来を創ることができる、という信念。シリコンバレーの人々は、現代の複雑で悩ましい問題も、それを解決する方法は絶対に存在すると信じている人が多いように思う。

2010-09-18 11:12:30
taizoson.eth @TaizoSon

⑤果敢な行動主義:限られた時間・能力・情報の中で拙いながらも何かを判断し、行動し、それにより別の行動する者との連鎖が生まれ、その行動がなければ生まれなかったはずの未来が作られる、という行動様式。「行動してない者は偉そうに何かを言う資格はない」彼らと話すとそんな価値観を強く感じる。

2010-09-18 11:12:38
taizoson.eth @TaizoSon

そんな考え方が混じり合った空気の中で、未来を創造するために執拗に何かをし続ける狂気に近い営みを、面白がり楽しむ心のありさま。未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。それがシリコンバレーに暮らし、ベンチャー企業で努力する人々の精神。シリコンバレースピリット。

2010-09-18 11:12:47
taizoson.eth @TaizoSon

普段東京にいて仕事をしていてももちろんワクワクドキドキ楽しいのだが、シリコンバレーを訪れ、彼の地の起業家やクリエイター、エンジニアたちといろいろな話をするたびに、どこまでも精神が解放されて自分の想像力と創造力にも翼が生えたような気がするのがものすごく心地よい。

2010-09-18 11:12:55
taizoson.eth @TaizoSon

彼らから飛び出す話のスケールはとてつもなくでっかくて時々頭がクラクラするのだが、せっかくやるんだから小さくちまちまやっても仕方ないじゃん、とカラッとした爽やかな空気とどこまでも抜けるような青空の下でそんな話をされると、そのとおり!と腑に落ちる不思議な説得力があそこにはある。

2010-09-18 11:13:00
taizoson.eth @TaizoSon

「Think big.」そういう言葉がぴったりくるシリコンバレーを、世界中から優秀で野心的で人間的魅力溢れる人々が集まり、ベンチャーが次から次に生まれ新しい価値を提示し続けるような場所を、我々が住むここアジアにも創りたい。いま僕は心からそう思って晴れ渡った東京の青空を眺めている。

2010-09-18 11:13:34
taizoson.eth @TaizoSon

梅田望夫著「シリコンバレー精神」(ちくま文庫)を読んで、今朝はそんなことを考えた。

2010-09-18 11:13:44