梅雨空の詩

雨の降らない梅雨の思い出に。
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プロローグ

雨が降らなかった。しかし梅雨だから、当然雨は降る。そういうことにしておく。

私は外に出る。

今日の天気は、何だっけな。

sodaame【#140字小説】 @sodaame140

傘を忘れた私はうさぎが好きだ。私は今日もうさ耳をつけて歩く。すると隣に立つだれかが私に声をかける。 「こんにちはお嬢さん」 それは紛れもなくうさぎで、私は彼と握手をする。すると彼は私に傘をくれたので、私はその傘を差して街を歩く。どんぐりの葉でできた素敵な傘だ。 #雨傘の行方

2013-06-02 19:00:20

第一章

sodaame【#140字小説】 @sodaame140

貰ったどんぐりの葉で街を歩く。てくてくと。雨降る街を。梅雨空も最近は天気が良い。日傘感覚である。うさ耳の調子も良い。ふわふわと。彼は今日もどこかを歩いていて、どんぐりの傘を貸しているのだろう。神出鬼没。謎のうさぎ。梅雨の空には、不思議が多い。 #雨傘の行方 #梅雨空の詩 #コラボ

2013-06-03 00:00:00
雨宮真水 @sucretic

落ちてくる空に、ばしゃりと潰されそうで、呼吸を止める。水溜まり、途切れない波紋、重い記憶を掬いあげる、梅雨の季節。ビニール傘に触れては砕ける雫、ひとつひとつに閉じられた世界は、明滅を繰り返す。もう邪魔をしないで、と呟いても迷子になった。ねぇ、誰も、泣いていないよ。 #梅雨空の詩

2013-06-03 05:41:41
sodaame【#140字小説】 @sodaame140

ねえ、誰も、泣いていないよ。八百万の神様の宴。梅雨なのに、次は木曜日だってさ。誰かが泣くと雨。どんぐりの葉が無事に成長して泣いたり、男女の不和にもらい泣きしたり。とある神社の片隅にうさぎが座っている。彼はどんぐりの葉を差して座る。「今日も良い天気だ」空を見上げた。 #梅雨空の詩

2013-06-03 08:57:01
ひねくれもの @warparallel

『空のきまぐれ雨模様』雨のにおいが鼻をかすめた。あ、雨が。降るかも、と思ったときにはポツリポツリと水を垂らす空。梅雨の時期は油断ならない。それなのに、雨が頭痛まで持ってくる。きまぐれで頼んだシェフのきまぐれサラダは、僕の苦手な、梅の、ドレッシングだった。 #梅雨空の詩

2013-06-03 01:34:26
sodaame【#140字小説】 @sodaame140

梅のドレッシングだった。私は苦手なサラダをもさもさ食べながら、窓の外を眺める。 「あれは」 どんぐりの葉を持ったうさぎだ。お礼を言わなくちゃ。紳士服素敵ですね、じゃなくて、傘をありがとう、って言わなくちゃ。 私は急いで店を出る。 小銭が散らばる、梅雨の空。 #梅雨空の詩

2013-06-03 09:18:47
トマトっぽい @vol_008

梅雨の空気に よく似た気持ち ついて離れぬ 恋心 #梅雨空の詩 #dodoitsu

2013-06-03 07:51:23
sodaame【#140字小説】 @sodaame140

ついて離れる恋心。私はどうやら、彼に恋をしてしまったようだ。颯爽と気こなす紳士服、長身の背丈に、すらりと伸びた耳。彼は私の初恋。きっとそうよ。彼は私の王子さま。 「ねえ君」 そこにいたのは小さなうさぎだった。彼もまた紳士服を着ている。梅雨空は、いまだ晴れ。 #梅雨空の詩

2013-06-03 12:57:24
なないろサイダー @sette_colori

「しょうねんは あまがさ をてにいれた!」 「しょうねんは かっぱ をてにいれた!」 「しょうねんは ながぐつ をてにいれた!」 テレビが梅雨を告げる。 カーテンを開けて空を見る。 少年は走る。 少年を捕まえて、お母さんが言った。 「そうびしないと だめですよ」 #梅雨空の詩

2013-06-03 08:26:15
sodaame【#140字小説】 @sodaame140

「そうびしないとだめですよ」 小さなうさぎが私にいうので、私はメニュー画面を押してそうびボタンを押した。するとどんぐりの葉がそうびされた。 という所まで想像した。とにかく可愛い。気付くとうさぎはどこかへ走り去る。金色の懐中時計が落ちる。梅雨空によく似合う色だ。 #梅雨空の詩

2013-06-03 21:51:59
ひねくれもの @warparallel

100円玉を親指で弾き、空にとばす。それは自分の目の高さよりも少し上でクルクル回ってから、手の中へと収まった。オモテかウラか。明日の天気を賭けるのだ。梅雨時期の、僕だけのイベント。オモテかウラか。そっと手を開く。オモテなら晴れで、ウラなら雨で。そして明日は、 #梅雨空の詩

2013-06-03 11:10:37
@a_ma_ga_e_ru_

待ち合わせ場所では、君が空を見上げていて。あ、やっぱりと思って、ごめんなさいと言ったら、いつものことだからねって。もう、このやり取りがいつものことね。 梅雨は君の好きな季節。ロマンチストな君は、何を感じて傘を咲かせるのかしら。 静かな音と君の隣。心地のいい午後。 #梅雨空の詩

2013-06-03 12:03:27
ちいさな僕ら @e_worlds

梅雨空を眺めた君を見ている私の足元を犬が通りすぎてするとその犬が私に近寄るので私はその犬を蹴とばし悪態をつきくそ犬がと呟いたところで君がこちらを見るので私は妄想を取り払い現実に帰る。妄想で痛めつけた犬はぴんぴんしている。まだ私に甘えてくる。梅雨は寒い。 #梅雨空の詩 #_10Ne

2013-06-03 12:16:00
薫流 @tukasa_sora

梅雨入りに出逢った優しい人は、傘だけを置いて立ち去った。ずぶ濡れの肌を指先で辿りながら、感傷的に重たい空を想う。 求めたのは私の方だ。 ぐぐもった雨音が私を責めているようで、少し、救われる気がした。 #梅雨空の詩

2013-06-03 12:53:00
@blue_oceanorca

いつもより親しげなグレーの空を見上げる。雨は頬を刺してとけていく。傘はささない。梅雨の雨にぬれて全てを洗い流そう。静かに目を閉じる。涙は梅雨に消えた。その曇天のむこうの青空を思い描いて。 #梅雨空の詩

2013-06-03 13:13:28
駕籠 @xxkagoxx

カラフルには程遠い景色 爪先から弾いた マーブル模様の 命中しなかった弾が 君の側で転がる前に どしゃ降りの雨を 降らさなければ #梅雨空の詩 http://t.co/c3fCQlnPzz

2013-06-03 14:51:17
拡大
@a_ma_ga_e_ru_

梅雨の通りは、並んで歩くと、傘と傘がぶつかって歩きにくい。でも、ぶつかる距離がいい。 どこ行くの。 んー、どこでも。 僕らはいつも予定を決めない。 じゃぁ、少し歩こうか。 ふふ、好きね。いいわよ。 呆れながらも楽しそうに言う。 だって、君と空の歌を聴いていたいから。 #梅雨空の詩

2013-06-03 15:47:50
穴井秋乃 @AnaiAkino

気持ちのいい青空。梅雨はどこへ消えたのか。青の向こうで準備運動。今年の梅雨は一味違う。だからもう少し、待っていて。 #梅雨空の詩

2013-06-03 16:47:47
鳩野えりす @hatonoeris

梅雨の景色を溶かした、飴はいかがですか。ひとつ、ふたつ、食べていったら、あっという間になくなった。カラになった瓶に空が映る。雲間の虹。蜜色をした、天使の梯子が降りてくる。綺麗だ。思わず天を仰いだぼくは、七色の乱反射を見た。 #梅雨空の詩

2013-06-03 17:33:19
/(さ・x・き)\ @s2ki_nisitani

「空」の匂いが一番わかる気がする。 窓辺に頬杖ついて、頭上のてるてる坊主はユラユラ... 梅雨の雨は特別。 沢山の空の匂いを連れてきてくれる。 明日もね、待ってる。 #梅雨空の詩

2013-06-03 17:48:19
トマトっぽい @vol_008

梅雨が来るよと 睨んだ空へ 逃げた私は 卑怯者 #dodoitsu #梅雨空の詩

2013-06-03 18:03:35
トマトっぽい @vol_008

辛さ乗り越え ゆるりと生きりゃ 増加していく 楽園よ #梅雨空の詩 #dodoitsu (つゆぞら)

2013-06-03 18:10:11
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