サマーダボス:堀義人さん編

堀義人さんのサマーダボス参加録
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堀義人 @YoshitoHori

昨晩、中国・天津のサマーダボスから帰国しました。中国では、Twitterを使用不可なので、呟けなかったです。時間を見つけて、見て来た風景を書き綴っていきたいと思います。(^^)

2010-09-16 10:18:28
堀義人 @YoshitoHori

①9月13日の朝、羽田から北京に向かう。世界経済フォーラムが主催する「サマーダボス」に参加するためだ。目的地は、天津。毎回大連と天津にて交代で開催される。今回で4回目のサマーダボスだが、僕は、3回目の参加。

2010-09-16 18:30:35
堀義人 @YoshitoHori

②北京国際空港を降りて、WEFのサインを見つけ、中国人のボランティアに誘導されてバスに乗車。13時30分発のバスに滑り込む。何と乗客は僕だけ。片側4車線の整備された高速を一路天津へ。車中で、事前にダウンロードしたマイケル・サンデルの「Justice」をイヤホンを付けて観続けた。

2010-09-16 18:35:01
堀義人 @YoshitoHori

③15時50分にホテルに着いた。ホテルは、3日ほど前にできたばかりの新品ピオカピカだ。チェックインを済ませ、スーツに着替え、16時のメイン会場行きのシャトル・バスに搭乗。メイン会場もできたてホヤホヤだ。このサマーダボスに間に合わせて、突貫工事をして完成させたらしい。

2010-09-16 18:37:27
堀義人 @YoshitoHori

④受付を済ませて、会場へ。温家宝首相と経済人とのプライベート・セッションに、何とか間に合った。終わってから竹中平蔵氏とロートの山田社長とともに、プレナリー・ホールへ移動。その間、竹中さんと来年のG1サミットの打ち合わせを行う。要人が集まる会議では、この隙間時間の活用が重要なのだ。

2010-09-16 18:41:40
堀義人 @YoshitoHori

⑤温家宝氏のプレゼンは、具体的数字を混ぜながら中国の躍進と課題を明確に示し、今後の方向性を示す素晴らしい内容であった。質疑応答も、CO2削減をどうするのか、内国企業優遇措置の問題をどうするのかを問われても、問題点を認識しながらも、言うべきことは主張する、安心感を与える内容だった。

2010-09-16 18:46:32
堀義人 @YoshitoHori

⑥訪中前に、菅さんと小沢さんの対談を観たが、その二人の内容・姿勢と、温首相とを比較すると、目を覆いたくなるような違いを感じる。今年、中国が日本をGDPで追い抜いた。日本のリーダーには、その危機感が無いばかりか、再生させる処方箋も示せないでいる。

2010-09-16 18:49:30
堀義人 @YoshitoHori

⑦「これは、勝負があったな」と、僕の意識の中で何かが明確に変わるのを、認識することができた。数年後には、中国のGDPが日本の二倍になる時が来よう。中国も確かに課題が山積している。日本との違いは、課題をリーダーが明確に認識し、次々と過去においても、乗り越えてきた実績がある点だ。

2010-09-16 18:53:11
堀義人 @YoshitoHori

⑧海外の要人の認識には、中国は「登る龍」と映り、日本は「問題解決ができない落ちていく国」と映っているのだろう。この会議を通じて、その認識を再確認することができた。基調講演が終わり、ホテルに戻った。車中、ロートの山田社長に中国事業の現況に関してレクチャーを受けた。とても勉強になる。

2010-09-16 18:56:12
堀義人 @YoshitoHori

⑨ホテルで溜まりに溜ったメールを処理して、ゆっくりとお風呂に入り、竹中平蔵さん主催の食事会に参加するために、8時過ぎに外出。田坂広志氏、夏野氏、藤沢久美氏、オイシックス高島氏等に加えて、遅れて浅尾慶一郎氏が登場した。中華の丸テーブルを囲み、日本の政治経済の課題を語り合った。

2010-09-16 19:37:30
堀義人 @YoshitoHori

⑩翌朝6時に起床し、プールへ。1000Mを泳ぎ、部屋に戻る。朝7時30分発の会場行きのシャトルに搭乗した。移動中、インドからの友人と談笑。朝8時から、世界成長企業(GGC)のパートナー会議に参加した。日本からは、SBIの北尾氏とマネックlスの松本氏も参加していた。

2010-09-16 19:40:49
堀義人 @YoshitoHori

⑪米国からIdeo社のTim Brown氏、インドから急成長中のソリューション会社のトップ等2社。中国から中国最大のソフトウェア会社のNusoftのトップ。他に、南アフリカ、ドイツなど国際色豊かな陣容だ。僕が、この会に参加するのは3回目なので、議論をリードするように意識した。

2010-09-16 19:48:44
堀義人 @YoshitoHori

⑫朝9時15分から登壇するセッションがあるので、朝9時前にその場を中座した。僕が登壇するセッションは、イントラプレナーに関するワークショップ形式のものだ。僕は、「イントラプレナーをどうやって選考し、育成するか」のテーマのリーダーとなった。

2010-09-16 19:52:39
堀義人 @YoshitoHori

⑬同じチームには、スタンフォードの教授や、モスクワの経営大学院の学長がいた。面白かったのは、30分ほどホワイト・ボードを使って議論した後に、箱が持ち込まれ、その箱の中身にある「ガラクタ」ぽいもので、議論した中身を3次元モデルを使って説明せよ、という題材を新たにアサインされた点だ。

2010-09-16 19:55:42
堀義人 @YoshitoHori

⑭ワークショップが終わり、各チームがガラクタを3次元に組み立てたものを前方に持ちより、チーム単位で発表をした。次に出たセッションが、「音楽とリーダーシップ」というテーマだ。これが、無茶苦茶面白かった。バイオリンを弾きながら、クラシック音楽とリーダーシップの共通性を語るものだ。

2010-09-16 19:58:44
堀義人 @YoshitoHori

⑮13時前にその場を中座して、シュワブ氏主催のCEOランチに向かった。世界を代表する経済人の中に呼ばれたことを、光栄に思う。僕は、香港から来たVictor Chu氏の横に座り、親交を深めた。既に10回以上挨拶をしているが、キチンと話をしたことがなかったので、同席させてもらった。

2010-09-16 20:02:11
堀義人 @YoshitoHori

⑯Chu氏は、最近発表された全日空の格安航空会社の出資者でもある。さりげなくグロービスのことを宣伝しながら、多くのことを学ばせてもらった。途中で、隣のテーブルに座っているシュワブ氏がしきりにこっち向いているのに、気がついた。おもむろに、僕のところに近寄り、僕に話しかけてきた。

2010-09-16 20:05:10
堀義人 @YoshitoHori

⑯「Table for Twoについて、説明してくれないか」、と言うのだ。シュワブ氏は、僕に会うといつも、「Young Global Leader]と、叫ぶのだ。僕は、そこまで若くないのに、否定するのも愛想が無いので、いつもニコニコして対応していた。

2010-09-16 20:10:19
堀義人 @YoshitoHori

⑰「Table for Two]は、日本のYGLが始めたNPOだ。僕は、数年前のダボスで記者発表会の時その場にいた。中心メンバーは、ジェームズ・近藤氏と古川元久氏だと記憶している。シュワブ氏が退席する用事があったようで、彼の席に僕が座り、知っている限りのことを説明し始めた。

2010-09-16 20:13:28
堀義人 @YoshitoHori

⑱そのテーブルは、シュワブ氏がいた関なので、それはそれはVIPが多く座っていた。日本からは、タケダの長谷川さん、英国からはWPP社のMartin Sorrel氏、中国からアリババのJack Maである。そしてテーブルの上には、Table For Twoのロゴが立っていた。

2010-09-16 20:15:42
堀義人 @YoshitoHori

⑲ちょうど前日、竹中氏との会話で、日本の存在感を上げるために、Table For Twoに続く何かを打ち出さないといけないと話していたばかりだ。続けて、僕はグロービスの説明をした。やはり、存在感を高めるのは、「人」である。長谷川社長が優しく見守る中、質問されるまま僕は語り続けた。

2010-09-16 20:20:20
堀義人 @YoshitoHori

⑳昼食後、会場を歩きまわっていると、豪州のADC(豪州版ダボス会議)主宰のRoux氏に会う。僕は、豪州版ダボス会議に2度ほど参加したが、双方ともケビンラッド前首相が参加し、現首相のジュリア・ギラード氏も参加していた。彼と立ち話をした後で、共通の友人が登壇するセッションに向かった。

2010-09-16 20:33:01
堀義人 @YoshitoHori

21)そのセッションは、中国国営放送(CCTV)が放映する予定なので、スタジオ風にセッティングされていた。このモデレーターのRui Chengang氏と僕とは、数年来の付き合いだ。僕にとっては、中国随一の大親友だ。僕らが挨拶するときには、親しさを表すために抱き合うことにしていた。

2010-09-16 20:38:05
堀義人 @YoshitoHori

22)会場内で再会し、お互いに喜び抱擁し、僕は席に着いた。そして、テレビの撮影が始まった。チェンガンは、落ち着きはらっていた。パネラーには、日本から竹中平蔵氏、英国のMartin Sorell氏とFT紙の主席論説委員のMartin Wolf氏、そして中国のエコノミストがいた。

2010-09-16 20:41:52
堀義人 @YoshitoHori

23)テーマは、「中国の発展は持続可能か」というものだ。僕は、話の内容がある程度予想できたので、途中携帯でメールを拾ったり、次の予定を確認するために、プログラムを眺めたりしていた。番組の後半にさしかかり、何と僕が急きょ呼ばれたのだ。言われるままに立ちあがったが、頭は真っ白だ。

2010-09-16 20:45:30