フランスの雑誌 So Film #10 のヴィゴ・モーテンセン インタビュー記事から

フランスの雑誌 So Film 第10号に掲載された、ヴィゴ・モーテンセンのインタビュー記事から、Aralisさんが訳してくださったものをまとめました。
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aralis @aralis_tk

Sofilmより① 4月12日夜、サボテンぐらいしか生えてない荒野での撮影。強風と霰で20人ほど(クルー?エキストラ?)が寒さに震える中、ヴィゴはパジャマのズボンと白いシャツに裸足。テントの中を探して”インゲボルグ!インゲボルグ!”と叫びながら走り去るシーンを撮影。

2013-06-02 09:16:05
aralis @aralis_tk

Sofilmより② ロケ地のラ・ロべリアに向かう途中、シボレーのアクセルを踏みながら右手にMacBook Pro、左手にポータブル・スピーカー、ハンドルは膝で支えて(えっ!?)iTunesのライブラリーを探すヴィゴ・・・続く

2013-06-03 08:52:10
aralis @aralis_tk

②(続き) 車がジグザグに走ってるのも気にせず、今度はゴロワーズ・ブロンドを取り出してスピーカーにジャニス・ジョプリンの曲を流します。

2013-06-03 08:54:08
aralis @aralis_tk

ゴロワーズ・ブロンドはこちら↓ http://t.co/r4W2RSTH2h

2013-06-03 08:55:21
aralis @aralis_tk

Sofilmより③ タイトル未定のこの映画でヴィゴが演じるのはデンマーク兵士のグンナー・ディネーセン。彼はアルゼンチンで1879年に始まった砂漠の征服作戦に加わる。やがて彼は自分の道を見失い映画は不条理なものに。砂漠をさまよううち次第に彼は自分の名前すら忘れてしまう(続く)

2013-06-04 08:58:16
aralis @aralis_tk

③(続き) アロンソ監督「2年前にこの映画がスタートした時、シナリオは20ページほどの実験的作品だった。今ではどんな作品になるのか僕にもわからない。ヴィゴのキャリアをダメにしなければいいんだけど(笑)。」

2013-06-04 09:00:59
aralis @aralis_tk

Sofilmより④ モーテンセンがここにやってきたのは彼の最も得意とすること:冒険をするためだ。彼によれば良い結果はいつも崖から飛び降りた時に得られる。監督は冒険を恐れず、そこが普通の作家とは違う。この作品では誰にも媚びることなく仕事できるし他の作品をまねすることもない(続く)。

2013-06-05 08:57:57
aralis @aralis_tk

④(続き)20歳の時ノルウェー北部を旅していたヴィゴは道に迷ってその地方に住むサーミ人に助けられた。「働くかわりに泊めてもらった。するとそこでひと冬過ごすよう説得された。大きなコートと肉を何キロもくれるというんだ。僕が断ると今度は16歳ぐらいの太めの女の子まで連れてきた(続く)。

2013-06-05 09:05:22
aralis @aralis_tk

④(続きの続き) すごく面白い経験になっただろうね。後に彼らの文化はチェルノブイリのせいで壊されてしまった。」記事はこの後ヴィゴの本やCD、LOTR以降の出演作品の紹介へと移ります。

2013-06-05 09:08:46
aralis @aralis_tk

サーミ人というのはこのような方たちです↓。 http://t.co/0VR9tQWv3f

2013-06-05 09:09:59
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑤ 毎晩食事の時間にヴィゴは翌日のシーンを暗記しながらテーブルのまわりを歩く。他の俳優たちと一緒に自分のセリフを繰り返す。1回、2回、10回。美術監督にも自分のアイデアを話し、ある時は死んだ動物の一部分をプレゼントした。(続く)

2013-06-06 09:03:19
aralis @aralis_tk

⑤(続き)「道端で(死んだ)キツネを見つけてシッポが欲しかった。ズルアガ(女装して強盗団を率いている戦士)の帽子につけるのに。でもその時は急いでたし動物に失礼な気がしたので、翌日また戻った。ちょっとした儀式をして許しを請うて、それからシッポを切ったんだ。」

2013-06-06 09:09:27
aralis @aralis_tk

⑤(続き2)美術監督は認める「まあ、よくあることじゃないよね。」衣装アシスタント「彼は衣装をほとんど自分で見つけてきたの。私たちがすることはあまりなかったわ。」

2013-06-06 09:13:35
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑥ 初めてフランス語で演技するアルベール・カミュ原作の映画のため、ヴィゴは現在アラビア語を習っている。彼はアロンソ監督作品の共同製作者もつとめているが、この作品のためにもあらゆることをしている(続く)。  

2013-06-07 08:50:36
aralis @aralis_tk

⑥(続き) デンマークに行き1874年当時の軍服、戦争に行った人に与えられた勲章、1850年代のサーベルを見つけた。自分の祖父母がどんな風に話したり昔の本を読んだりしていたかを思い出しながらその当時のデンマーク語をしゃべるようにした。

2013-06-07 09:01:05
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑦ セットでヴィゴは全く疲れを見せずにテイクを繰り返す。午前2時、凍てつくような寒さの中リサンドロやファビアンと台詞を書き直す。そして演出も手伝う。映画に出演しているエステバン・ビッリャルディは語る「彼はその作品を第3者の視点から見られるんだ。」

2013-06-08 08:56:22
aralis @aralis_tk

⑦(続き1) ヴィゴは語る「主に舞台俳優だけど準備万端でやってくるが現場で自分の演技を変えようとしない人は多い。僕はすべて準備してあとは自由にやり、必要なら即興で演技する方が楽しいんだ。よく主演、助演と分けるけど、良い俳優というのはいつも"助演"してるんだ(さらに続く)。

2013-06-08 09:04:22
aralis @aralis_tk

⑦(続き2) 他の俳優が上手く演じれば、シーンが良くなるし僕の演技も良くなる。僕らの仕事はそうやって良いものになっていくんだ。」(まだ続きます)

2013-06-08 09:11:15
aralis @aralis_tk

⑦(続き3) 昨年『偽りの人生』の中でヴィゴはソフィア・ガラと共演した。当時セットにいた技術者は言う「彼女はいつも酔っぱらって現れた。ある日シーンの前に携帯をいじってた。ヴィゴがどんなふうに彼女を叱りつけたかは言わないでおくよ。」

2013-06-08 09:16:29
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑧ ヴィゴはスポーツ好きだ。撮影初日ディネーセンと娘が崖っぷちにいるシーンの撮影に彼は衣装を着てビニール袋を持ち、歩いて現れた。袋にはマルボロ1箱とたくさんの旗。彼はその旗を貼った。左から右へイスタンブール・ベシクタシュ、カナディアンズ、サンロレンソ・・・ 

2013-06-09 08:54:46
aralis @aralis_tk

⑧(続き1) スタッフの1人が「これは一体なんですか?」と尋ねた。ヴィゴは旗の前に膝をついて自分の写真を撮らせ笑っていた。「いつも持ち歩いてるんだ。もう何年にもなる。この前の撮影ではアルゼンチンのサッカーチームの旗が1部・2部リーグ全部あった。めちゃくちゃだったよ。」

2013-06-09 09:02:53
aralis @aralis_tk

⑧(続き2) ファビアンは言う「思うに僕らは子供の頃自分の燃料タンクを一杯にして後は補充しないんだ。彼は8歳の時ブエノスアイレスで燃料を一杯にした。当時のマタドーレスは今のバルサみたいだった。マタドーレスは彼に何の心配もなく、両親が一緒に暮らしてた頃を思い出させるんだと思う」

2013-06-09 09:20:54
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑨ 【まずヴィゴの生い立ちが書かれてますが省略】パタゴニアにいてさえヴィゴは写真を撮る時必ず赤と青の旗を身にまとっている。「あいつは頭がおかしいよ」エステバン・ビッリャルディはこう結論する。「いつもサンロレンソのステッカーを持ち歩いて道のどこでも貼って回るんだ」

2013-06-10 08:47:56
aralis @aralis_tk

⑨(続き) 【この後、昨年5月ダレス空港でサンロレンソのゴールに大喜びし過ぎて空港から追い出されそうになったエピソード、数年前アルゼンチンでサッカーの試合を見に行って相手チームのサポーターから「指輪をはめて消えちまえ!」と言われた話が続きます】

2013-06-10 08:52:38
aralis @aralis_tk

Sofilmより⑩ サッカーより映画よりヴィゴは笑うのが好きだ。「ユーモアはどこにでもある。僕らが生きてること自体がばかげてる。デンマーク的なのかもしれないけど僕は皮肉とシチュエーションの対比が好きだ」【LOTR撮影中イライジャの留守電に変なメッセージを入れた話が続きます】

2013-06-11 08:52:20