アタクシ、英雄史観というやつがキライでして。何故なら、英雄を英雄足らしめんが為には美化がつきもので、生身の人間の介在が欠落しているからです。戦争で死んだ兵隊さんは英雄じゃなくて犠牲者だと思う。敵は悪魔じゃなくて人間だと思う。この出発点に立てない理屈は全て空論であろうと思ふ。
2012-05-02 22:24:23敵を蔑視し、自己を美化する論理はこの理由によってほぼ排除できると思ふ。日本人は宗教を「なんだかうさんくさい」と嫌う人が多い一方で英雄史観に抵抗がない人が多いのように思ふ。これは「物語」と「現実」を分化して考えることのできない心性に依っているのではないかとも思ふ。
2012-05-02 22:30:18浪花節は荒唐無稽で素っ頓狂な方が面白いが、その中に人々のリアルな感情が活写されてないと面白くない。ただフザケ通しな浪花節なら漫才に劣る。しかしながらどんなに「リアル」な浪花節だって「浪花節」でしかない。つまり「物語」以上のものではない。
2012-05-02 22:35:02「日本侠客伝 雷門の決斗」鑑賞。何といっても健さん…ではなく、村田英雄先生!それはもう素晴らしい浪曲をたっぷり聴かせてくれる。国定忠治に忠臣蔵。しびれたね。
2012-05-02 17:16:14浪曲音源を整理ちう。福太郎師「徹底天保水滸伝2」の演目が「貸間の棒祭り」と登録されてることを発見。。誰よ、こんなスケールの小さい話に誤変換したの。
2012-05-03 23:26:06きちんとした環境でアナログ・レコードを聴いた事がないというのは回転寿司しか寿司を食べた事がないというくらい不幸だと思います
2012-05-02 22:03:51芦川淳平先生の著作リストが気になりすぎる…。http://t.co/8WRu7c29「浪曲脚本事典」「浪曲小百科」「三波春夫年譜」「浪曲歳時記」「浪曲紀行」「浪界交友録」「京山幸枝若半生記」「広澤駒蔵スカタン人生」「三波春夫の浪曲道」「浪曲ジャパノロジー」「上方演芸大全」他
2012-05-04 03:43:40昨日今日の小柳師匠のあまりの素晴らしさに思わず「東西浪曲大名鑑」でプロフィールを確認なう。1928年生まれ。84歳であの声か…。つか、84歳にしてなお成長してるんだよ。すんげぇ…。
2012-05-04 21:22:30どう転んでもやる気が出ないようなので、京山幸枝師のテンポアップしたMP3を作ってみたら、初代幸枝若師そのものになってびっくりしたでござる。
2012-05-06 22:03:26「当時の声色屋さんたちは、今日とはまったく演出もちがっていて、時の諸名優の模写を演るたんび、必ず扇子で顔を隠し、その扇のかげで演じた。」
2012-05-09 23:16:02「ただし、彼らは顔中をクシャクシャにしかめたところを見せながら演ったのでは、あたら美男の名優たちのおもかげをほうふつたらしめるべく、感興や効果を殺ぐといみじくも考えたからなのだろう。」
2012-05-09 23:16:25このような芸能が先にあったこと頭において考えると、伊丹秀子師の当時のバケモノ性はハンパないもんであったろうと推察。声が変わるだけじゃなくて節まで完璧なんだからマジヤバイ。
2012-05-09 23:26:10しかし現代人としてはコロッケや清水アキラや、さらに山寺宏一を先に体験しちゃってるわけで、往時の声色屋さんを基準にした評価というのはピンとこないのだが、実際、年配の浪曲ファンの方には伊丹秀子師を「気持ち悪い」の一言で片付ける人もいる。一方、超売れっ子だったとも聞くけど…
2012-05-09 23:34:59