2010.9.19 藤川大祐氏による「教科教育とICT」のツイートまとめ
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昨日からの日本教育工学会、大きな刺激をいただいています。本日は私どものグループではいくつかポスターセッションで発表させていただきます。昨日のシンポジウムで議論された「教科教育とICT」ということについて、問題提起を連続ツイートさせていただきます。 #jset2010
2010-09-19 06:25:59教科教育とICT(1)教科教育でのICT(情報通信技術)の活用について、誰もが一致できそうなところから考えてみよう。カラーの写真や動画を子どもに見せる際に、PCやデジカメからスクリーンやテレビに映すことを否定する人はあまりいないだろうし、すでに広く行われている。
2010-09-19 06:32:57教科教育とICT(2)カラーの写真を授業で見せることは、1990年頃までは大変なことだった。写真をスライドに焼いて真っ暗な部屋で映写する、写真を大きく焼いて1枚数百円でカラーコピーをするといったことをするしかなかった。だから、滅多なことではカラー写真は使えなかった。
2010-09-19 06:35:57教科教育とICT(3)写真を見せるなど、現在のICTとしては全くの「ローテク」である。だが、教育とローテクは相性がいい。ローテクなら、使うための道具が揃いやすく、使い方を知っている人も多い。効果も見えやすい。教師としては、別の学校に移っても使いやすい。
2010-09-19 06:41:12教科教育とICT(4)よく「ICTをもっと教師が学べ」という主張を聞く。だが、ICTを、わざわざ学べというのは無理がある。隣のクラスの教師がカラー写真を使っているのを見て、「どうやるの?」と教わり、次の日にやってみるくらいの学び方ができなければ、ICT活用は広がらない。
2010-09-19 06:45:49教科教育とICT(5)実際に多くの人が使っているICTであれば、広く活用される可能性が高い。教科教育で言えば、教科内容に関係する仕事をしている人が、どのようにICTを使っているかを検討するとよい。
2010-09-19 06:48:14教科教育とICT(6)国語について。文章を書く人は、インターネットで情報収集し、ボイスレコーダーやデジカメを使って取材をし、ワープロを使って文章を書く。わからないことは電子辞書なりサイトなりで調べる。研究者は、音声を分析したり、言葉の用例をデータベース化したりする。
2010-09-19 06:52:00教科教育とICT(7)仕事での使われ方と従来の子どもの学習方法との間の、ギャップを見る必要がある。国語であれば、ワープロを使った作文が学校ではほとんどなされない。書けるところから書き、徐々に遂行して仕上げていく書き方を、子どもは学校であまり経験しない。
2010-09-19 06:54:46教科教育とICT(8)他方、電子機器にまとまった文章を表示して読むなどということは、大人も最近ようやく始めた段階である。電子教科書で文章を読むなどということは、大人社会に電子書籍が定着してからゆっくり行えばよい。ワープロの普及を前提とした作文教育を確立することが先決だ。
2010-09-19 06:58:06教科教育とICT(9)理科。自然科学研究者にとってICT利用は不可欠である。その中でもローテクと言えるのは、大量のデータを整理し、表やグラフを作成し、統計的な検定をすることではないか。表計算ソフトでできる程度のことは、もっとなされてよいであろう。
2010-09-19 07:03:43教科教育とICT(10)数学者は、法律家は、地理学者は、スポーツ選手は、アーティストは、言語学者は、建築家は、技術者は、…というように、各教科に関係する職業の人たちが、どのようにICTを使っているかを検討する必要がある。広く使われていることをふまえ、ICT活用を考えるとよい。
2010-09-19 07:08:04教科教育とICT(11) 東大先端研の中邑賢龍教授らは、iPhoneのiTunesで配付されているソフト等、容易に入手できるソフトを利用して、ハンディキャップのある子どもの支援のプロジェクトを進めている。これもローテクを活用する取組だ。 http://ow.ly/2Gl4K
2010-09-19 07:11:27教科教育とICT(12)すでに普及しているもの、容易に入手できるものの活用で、かなりのことができるはずである。それでも、教科教育固有で、「こんなものがあったらいい」ということがあれば、現場にいる人が大きな声で訴え続けるといい。ニーズがあれば誰かがきっと対応してくれる。
2010-09-19 07:15:19教科教育とICT(13)教師と他の人たちの交流がさかんになり、教師が他の人の仕事ぶりに接したり、教師のニーズが広く伝わることで、教科教育のあり方が徐々に変わり、無理なく効果的にICTが活用されるのがよい。ICTが活用されない現状を嘆く前に、交流を進めよう。
2010-09-19 07:19:15以上、日本教育工学会での議論に触発されて「教科教育とICT」について連続ツイートさせていただきました。本日もどんな刺激をいただけるか、楽しみです。 #jset2010
2010-09-19 07:20:14いつもありがとうございます!RT @n_yagishita おはようございます。今朝はなぜか「教科教育とICT」がtogetterできなかったので、後ほどまたまとめさせていただきます(*^^)v
2010-09-19 08:18:49統計はメディアリテラシーの基礎でもあり、義務教育の中で新聞記事の統計資料を批判的に読める程度の教育をする必要がありますね。RT @hirosehideo: 日本の統計教育の遅れをとりもどそうと統計関係者は必死になってます。 RT教科教育とICT(9)その中でもローテクと言えるのは
2010-09-19 08:18:29ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。RT @kamewaza: フォロー感謝です。即興ツイートまとめ拝見。共感します。 RTありがとうございます。とりあえずフォローさせていただきます。@1hjm: 演劇、即興は、友人の @kamewaza さんも詳しいです。私
2010-09-19 08:19:25@daisukef 技術家庭科や情報の授業でWordの使い方を学びますが、国語科では違ったアプローチが必要そうですね。
2010-09-19 07:01:05親はまさにそういうの望んでいると思います!“@daisukef: 教科教育とICT(8)電子教科書で文章を読むなどということは、大人社会に電子書籍が定着してからゆっくり行えばよい。ワープロの普及を前提とした作文教育を確立することが先決だ。”
2010-09-19 07:03:41日本の統計教育の遅れをとりもどそうと統計関係者は必死になってます。 @daisukef教科教育とICT(9)その中でもローテクと言えるのは、大量のデータを整理し、表やグラフを作成し、統計的な検定をすることではないか。表計算ソフトでできる程度のことは、もっとなされてよいであろう。
2010-09-19 07:31:18フォロー感謝です。即興ツイートまとめ拝見。共感します。 RT @daisukef ありがとうございます。とりあえずフォローさせていただきます。@1hjm: 演劇、即興は、友人の @kamewaza さんも詳しいです。私のゼミで生徒向け「『聴く』を磨く」ワークを3回実施。
2010-09-19 07:52:41統計はメディアリテラシーの基礎でもあり、義務教育の中で新聞記事の統計資料を批判的に読める程度の教育をする必要がありますね。RT @hirosehideo: 日本の統計教育の遅れをとりもどそうと統計関係者は必死になってます。 RT教科教育とICT(9)その中でもローテクと言えるのは
2010-09-19 08:18:2935年前、隣の小学校で電卓を使った算数の授業のトライアルがあったが、拡がらなかった希ガス。表計算なら電卓よりも、ロジックへの展開があるかな。RT @daisukef: 以上、日本教育工学会での議論に触発されて「教科教育とICT」について連続ツイートさせ… #jset2010
2010-09-19 08:35:26私も家庭教師の際、活用させて頂いています。子ども達も見易く、解り易く、楽しみながら操作しています。そして私の荷物が減りました。RT @daisukef: 教科教育とICT(11) 東大先端研のiPhoneのiTunesで配付されているソフト等、http://ow.ly/2Gl4K
2010-09-19 08:39:17