2013年6月15日

機動戦士 #ガンダム に学ぶ宇宙 #戦争 行為

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Salah Rieman @cosycube

機動戦士 #ガンダム を借用して、有人戦闘の必要性について、考察します。優れた同作品シリーズの初期から、あるいは後からファンが考案した緻密な設定と外れる部分がありますが、月まで程度の地球近傍での緊急性のある事件についての考察のことと、ご容赦をお願いします。~続く

2013-06-15 15:51:27
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前01)初作において、スペースコロニーは地球と月によるラグランジュポイントに配置されている。ラグランジュポイントはいくつかあるが、どれも地球からほぼ月と同じくらいの距離と考えてよい。そこで、月との間で戦闘行為を行うものとして考察を進めてみる。~続く

2013-06-15 15:51:40
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前02)現代戦は、テロあるいはゲリラ的な局地戦を除けば、レーダーを含む情報通信が多大な枠割を持っている。情報通信系がダウンすれば戦闘不能に、少なくとも組織立って敵に対して有効な戦術を以て当たることができなくなり、勝敗はその時点で決する。~続く

2013-06-15 15:51:53
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前03)現代の戦争技術は無人化を取り入れつつある。無人偵察機は既に実用レベルであり、速度が大幅にアップした航空戦では目視だけでは不足となり、コンピュータを含む各種電子機器の補助なしには成り立たなくなりつつある。一部、全自動戦闘機もあるようだ。~続く

2013-06-15 15:52:09
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前04)さらには、超遠方から戦争を行う技術の開発も進められている。極端な言い方としては「自宅の居間から敵国を焦土と化す」といった感じである。人道性云々ではなく、兵士の損耗を避ける余り、かえって冷酷無情な現実が訪れつつあるということである。~続く

2013-06-15 15:52:21
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前05)しかし、戦地との距離が地球-月間ともなると、別の面から遠隔操作が望まれるのもやむを得まい。現時点においても万全を期して準備しても、有人月探査は未だに命がけのミッションと言ってよい。もし事故が起きても救助に行くことはできない。~続く

2013-06-15 15:52:36
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前06)そんな状況で、事故どころか損害は必至の過酷な戦闘行為を行えばどうなるか。心を鬼にして数字だけで判断するとしても、多大な時間と手間をかけて育成した宇宙飛行士級の兵士が次々と戦死する事態となるわけである。負傷兵の救助もままならず多くは死亡する。~続く

2013-06-15 15:52:51
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前07)それならば、直接の戦闘行為は機械化すべきである。ただ人工知能開発の困難さを鑑みるに、完全な自立・自律型戦闘機械の開発は近未来でもあり得ないと思われる。かなりの部分は人間の遠隔操作が必要となるが、これなら兵士の損耗は皆無に等しいはずだ。~続く

2013-06-15 15:53:10
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前08)だが、本当にそうだろうか?直接の戦闘を行う無人兵器の弱点は遠隔操縦兵なのである。完全自動化が無理だからこそ、最前線のすぐ後方で無人兵器を指揮・操作するわけである。敵を無力化するなら、遠隔操縦兵を攻撃すべきことは明らかであろう。~続く

2013-06-15 15:53:23
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前09)それは戦闘する双方が理解するはずである。宇宙には隠れるべき地形はない。よく「防御は攻撃より有利」と言われるが、それは地形や人工物を利用できるからであって、無防備同然の宇宙戦闘では通用しない。無人兵器の航続距離外から操作する必要がある。~続く

2013-06-15 15:53:42
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前10)しかし、そこは宇宙なのである。空気抵抗もない。地面との摩擦もない。放ったボールはどこまでも飛んでいく。航続距離など多少の技術開発により容易に伸ばせるであろう。そうすると、遠隔操縦兵はどんどん最前線から離れなければならなくなる。~続く

2013-06-15 15:53:56
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前11)そういう競争が起きて、ついには片方は地球、もう一方は月に籠ることになる。そこから遠隔操縦するわけである。さすがに本拠地以上に退くことはあり得ないだろう。そんなことをすれば、頼るべき最後の拠点を易々と占拠されてしまう。こうして遠隔操縦戦争は成立する。~続く

2013-06-15 15:54:18
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前12)だが、本当にそうだろうか?現在の地球上での無人・遠隔操縦戦闘モデルを宇宙規模の距離にあてはめていいものだろうか?戦争は当事国以外にも大規模な損害を伴い、当事国双方を含む世界の将来にとって重大な結果をもたらす。判断は慎重であるべきだ。~続く

2013-06-15 15:54:32
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前13)仮に地球側が優勢となり、月近くまで攻め込んだとしよう。月側拠点の直上、月の最後の防衛ラインでの決戦となる。地球側基地では遠隔操縦兵が無人兵器のカメラが映す月面をモニタで睨んでいる。敵機が迫る。最初はレーダー反応、続いてモニタで目視可能に。~続く

2013-06-15 15:54:52
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前14)地球側遠隔操縦兵は迎撃操作をしようとする。しかし突如、無人兵器からの通信は途絶。味方遠隔操縦兵も次々に無人兵器を失う。攻撃も防御も、反撃すら不能の一方的敗北。いったい何が起こったのだろうか?兵器のメンテナンスは万全を期したはずなのに。~続く

2013-06-15 15:55:04
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前15)地球と月は384,400km離れている。一方、光速度は毎秒300,000kmである。可視光だけでなく、通信に使われる電波や赤外線も電磁波であり、速度は光速度である。通信は片道で1.28秒を要する。返信すれば往復で2.56秒。リアルタイムとは言い難い。~続く

2013-06-15 15:55:42
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前16)地球側の遠隔操縦兵が見ていたものはレーダー含めて1.28秒遅れなのである。仮に敵機の存在をキャッチできても、攻撃司令の伝達にはさらに1.28秒を要する。合計2.56秒、最低でも遅れてしまう。一方、直上の近距離である月側にはこの不利はない。~続く

2013-06-15 15:56:00
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前17)月側にすれば楽勝である。敵機を発見しても、そいつは3秒くらいは一切手出ししてこないのだ。撃墜し放題、もはや射撃訓練である。これで分かった。あまりに遠くから戦おうとしてはいけないのである。先ほどとは逆にどんどん最前線へ近づいて行く。~続く

2013-06-15 15:56:21
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前18)しかし最前線のすぐ後ろで遠隔操縦して戦うべきだろうか?思い出すべきは、敵の主要目標は遠隔操縦兵だということである。ならば、遠隔操縦兵は重武装すべきである。待てよ。その戦場で最高に重武装なものはなかったか?あるぞ!無人兵器があるじゃないか!~続く

2013-06-15 15:56:34
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前19)したがって、遠隔操縦兵は重武装の無人兵器の中から遠隔操縦すべきなのである。ま、待て。それって遠隔操縦の意味があるのか?リモコンなんか使わず、直接操縦したほうが早いではないか。ようやく分かったように思う。宇宙でリモコンの戦争なんかできないのだ。~続く

2013-06-15 15:56:53
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (承前20)ガンダムに限らず、宇宙で戦うのに生身の人間が危険を冒してでも戦闘機械に直接搭乗するのには理由があったのである。いっときではあれ「ロボット、リモコンで動かせばいいじゃん」と思った我が身が情けない。深く宇宙の戦士にお詫び申し上げたい。~まだまだ続く

2013-06-15 15:57:05
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (補足01)しかし、敢えて言おう。ゴミであると。地球上なら派手にドンパチしても地面がゴミだらけになるだけである。それがマズくないわけではないが、宇宙ではもっと深刻な事態を招く。宇宙では、小さな破片でも大きな脅威のスペースデブリになってしまうのだ。~続く

2013-06-15 15:57:23
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (補足02)戦争なんかのレベルで派手に弾丸や破片をまき散らしたら、エライことになる。それらの成れの果てのスペースデブリが大量破壊兵器と化してしまうのだ。一定以上にデブリが溜まると、もう宇宙ロケットを打ち上げても必ずデブリで破壊される。~続く

2013-06-15 19:19:59
Salah Rieman @cosycube

#ガンダム (補足03)破壊されてデブリが増える。宇宙から降りようとしても同じ。宇宙と地球は互いに行き来できなくなる。永遠に。それは『ケスラー・シンドローム』と呼ばれている事態である。結論:宇宙で争いは厳禁、「髪の毛一本も、この宇宙(そら)には残さぬ!」の覚悟で臨むべし。(終)

2013-06-16 10:42:50

コメント

腹黒い人(脱原敬に一票!でもテロは駄目) @noir_rouge 2013年6月15日
残念ながらUCガンダムにはミノフスキー粒子と云うトンデモ設定があるから通常の遠隔操縦システムは用をなさない。それを克服するためにサイコミュなんてのがあるけど、制約が厳しくて大量投入できないから結局は有人機動兵器バンザイ\(^o^)/に落ち着くだろうな。
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水面計@学習アプリを作成中 @W_L_G 2013年6月15日
宇宙戦争においては戦場の広大さ、相対速度の大きさ、防衛すべき宇宙施設の脆弱性を鑑みるに超大型の反射衛星砲とマスドライバーキャノンが数万km、下手すれば数天文単位の距離で打ち合うようになると勝手に想像してるけど・・・ ロボットも宇宙戦艦も出ない、オペラのような優雅さとは無縁の、ひたすら血なまぐさい質量と熱量の叩き付け合いみたいな宇宙戦争物なんて誰も書かないのだろうな~(´・ω・`)
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Salah Rieman @cosycube 2013年6月16日
noir_rouge ミノフスキー粒子はガンダム初作からある設定ですね。有視界戦闘が必須となる理由になっています。それがファンにより拡張されて、ミノフスキー物理学も工夫されたのだとか。ビームサーベルもミノフスキー粒子を利用していると聞いています。その後もミノフスキー物理学は発展の一途をたどって、仰るようにUCガンダム世界ではなくてはならぬものになっている気がします。
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Salah Rieman @cosycube 2013年6月16日
W_L_G うお、考えていることをいくつか突かれた感じがします。反射衛星砲の高エネルギーをどうやって反射しているのか、質量兵器として恐るべきコロニー落としはどうすれば可能なのか、とか。ちなみに、ヤマト旧作を観て計算してみた人によればヤマト主砲(波動砲ではない)が1光年以上離れた敵を撃破しているとしか思えないシーンがあったりするそうです。
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Rick=TKN @RickTKN 2013年6月16日
つ【月は無慈悲な夜の女王】※ガンダムの元ネタの一つと言われている、月面植民地独立戦争小説 @W_L_G ロボットも宇宙戦艦も出ない、オペラのような優雅さとは無縁の、ひたすら血なまぐさい質量と熱量の叩き付け合いみたいな宇宙戦争物なんて誰も書かないのだろうな~(´・ω・`)
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Salah Rieman @cosycube 2013年6月17日
RickTKN ハインラインは「宇宙の戦士」も有名で人気がありますね。邦訳本にはスタジオぬえがイラストを担当して、作中の機動歩兵のメカニックデザインが話題となり、ガンダムに影響を与えたとも聞いています。
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Rick=TKN @RickTKN 2013年6月17日
ガンダム、最初はガンキャノンが主役メカの予定だったそうで(オタクトリビアより)。それを知って初めてパワードスーツ元ネタ説が腑に落ちました。
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Salah Rieman @cosycube 2013年6月17日
RickTKN え、ガンキャノンが主役メカ予定だったんですか。ふーむむ、考えてみると戦車と並んで絵になるザクに対して立ちはだかるとしたら、ガンキャノンはやはり絵として相性が良さそうですね。ガンタンク、と言いたいような気もしますが、それだと「巨人が戦う」ということから遠ざかりそうです。ガンキャノン&ガンタンク→ジム&ボールみたいな流れでしょうか。
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