#巨人の星 に学ぶスポーツ障害を避ける #大リーグボール の投げ方

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Salah Rieman @cosycube

00 #巨人の星 における #大リーグボール を無理なく投げる方法について、考えてみたい。大リーグはメジャーリーグの意味で、原作の進行時期にはメジャーリーグは非常にハイレベルな、ある意味、超人選手が集う野球のようなイメージがあったらしい。そこで通用する魔球というわけである。~続く

2013-06-19 10:51:46
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前01)大リーグボール1~3号を軽くおさらいをしておきたい。大リーグボール1号はバッターが構えたバットにボールを当ててしまい、凡打に打ち取る魔球。バッターの頭上を越える暴投と思ったら、バットに当たってしまうわけである。改良版も存在するが割愛。~続く

2013-06-19 10:51:59
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前02)大リーグボール2号は「消える魔球」と別名が付いたほどの名魔球。野球盤なるゲームでは別原理で再現されている。飛雄馬の父、一徹が開発した、ボールを超高速回転させて鋭く曲がる魔送球を応用したもの。これをピッチングに応用して激しい下方向の変化を起こす。~続く

2013-06-19 10:52:10
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前03)大変な変化球ではあるものの、見えてしまう。消える魔球を投げるとき、飛雄馬は足を高く上げる。このときに、グラウンドの土を巻き上げて、その土ぼこりを握り込んでボールに付着させて投げる。バッター近くで沈み込んだボールは土ぼこりを巻き上げる。~続く

2013-06-19 10:52:24
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前04)土ぼこり色のボールが土ぼこりに飛び込み、保護色の原理で見えなくなるわけである。あらかじめボールに土を付着させるのはルール違反。そこで土ぼこりを起こす投球モーションを使っている。審判が投球前にボールを調べても何もない。捕球後にも残さない周到さ。~続く

2013-06-19 10:53:57
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前05)しかし、これだけの回転をボールに与える投法は、体にかなりの負担と思われる。たとえばカーブを得意として多投した投手の中には腕に障害が出ることがある。ましてや、真っ直ぐ飛んできて、いきなり地面近くまで曲がるのである。相当な無理が掛かるはずだ。~続く

2013-06-19 10:54:15
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前06)大リーグボール3号は飛雄馬の左手首の再生不能な筋断裂を起こし、いったんは引退を余儀なくした、まさに魔球が魔たる象徴的な投法。くわしい原理は不明だが、全力投球でありながらボールが手を離れる直前に、そこまでで込めた力を手首で受け取る。~続く

2013-06-19 10:54:27
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前07)結果として、ボールは力を失って『軽く漂う』状態となり、バッターがフルスイングをすると、バットの風圧にボールが押されて避けてしまい、決して打てないというもの。しかし、スイングの力が弱い打者ではボール避けきれず、打たれてしまったりする。~続く

2013-06-19 10:54:47
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前08)名投手、星飛雄馬は大リーグボール3号で並み居るライバルを退け、ついに完全試合を達成するものの、最後の1球で左手首に回復不能の致命的なダメージを受ける。その後、右投げとして復活するものの、彼の左手が動くようにはならなかったらしい。~続く

2013-06-19 10:54:59
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前09)これらの大リーグボールには不可能とする反論も多い。やれるとしても、大変に大げさな装置が必要だという見解もある。3号に至っては「慣性質量を無くせるわけがない」とも言われる。それらについて本研究では、詳しく反論することは避ける。~続く

2013-06-19 10:55:37
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前10)ただ、たとえば3号は実は高速回転しており、ボールの周りに空気のクッションを纏っているといった可能性などがあるといった示唆だけはしておきたい。だって飛雄馬が投げたんだもん!そしたらライバルが魔球打倒を必死で工夫したんだもん!だからあるもん!~続く

2013-06-19 10:56:13
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前11)コホン。落ち着こう、皆さん。こうした大リーグボールは常人が真似してよいものではない。特に大リーグボール3号は投手から投手生命を確実に奪う魔球だ。幸い、治療法が進歩したのか、右投手として復活した飛雄馬は、日常生活レベルなら左手は動かせたようだ。~続く

2013-06-19 10:57:27
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前12)だからといって、真似してよいことにはならない。投手として鍛え上げた方の腕は投手として使えなくなるのである。大リーグボール2号、消える魔球とて、カーブとは比べ物にならない負担になるはずである。成長期の高校球児が試みたら大変なことになる。~続く

2013-06-19 10:57:46
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前13)しかし、「やっちゃ駄目だよ」と言われたことに限ってやりたがるのが人間というものである。しかも、投げられれば威力絶大の大リーグボールである。言葉で禁止しても飛雄馬に追随しようとする選手が出て来るに違いない。いや、既にいるであろう。~続く

2013-06-19 10:57:59
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前14)ならば、大リーグボールの投法を安全化することが必要になる。残念ながら3号については、その魔球性を生み出すのが体に負担を掛ける投法であるため、安全な投法は望めない。負担を和らげるサポーターなどの開発を待たねばならない。技術の進歩に期待したい。~続く

2013-06-19 10:58:57
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前15)1号は変化球ではなく、特に体に負担は掛けない。投げられる選手は自由に投げてよいであろう。そこで2号の投法を安全化しよう。2号の問題点は、ボールに超高速の回転を与える必要があることである。カーブなどとは比較にならない身体負担がある。~続く

2013-06-19 10:59:16
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前16)普通の直球は上下方向について、単純に放物線とした力学計算による軌道より、遅く落下する。これは、人差し指と中指をボールの縫い目に掛けて投げると、自然にボールにバックスピンの回転が掛かるためである。ボールの上下に気圧差が生じて浮く力が働く。~続く

2013-06-19 10:59:29
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前17)消える魔球はバックスピンとは逆の回転を与えるわけである。ここで、大リーグボール3号がアンダースローであることから考えられることがある。直球でバックスピンが掛かるのはオーバースローだからである。アンダースローなら逆になるはずだ。~続く

2013-06-19 10:59:50
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前18)もちろん、普通にアンダースローで投げても、消える魔球クラスの回転にはならないが、自然な動きによる自然な回転を強化する方向で工夫をする余地はあるであろう。それは今後の課題としたい。アンダースローによる消える魔球にはメリットも生じる。~続く

2013-06-19 11:00:04
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前19)消える魔球が花形満によって最終的に攻略されたのは、消える魔球の消える要素のうち、『足が高く上がる』ことを突いたものである。花形は突如、片足を上げる一本足打法の構えを取り、それを見て驚いた飛雄馬は足が高く上げられず、そのまま投げた。~続く

2013-06-19 11:01:17
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前20)飛雄馬の足が高く上がるからこそ、その足で巻き上げた土ぼこりをボールに付着させられるのである。投手の足が高く上がる時、青い虫が飛んできて青葉に止まる。足が上がらなければ、投球する手の位置まで土ぼこりは上がらず、土色の保護色にならなくなる。~続く

2013-06-19 11:01:30
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前21)そのためボールは白いままとなり、土ぼこりに飛び込んでも保護色とはならず消えなかった。このとき、飛雄馬は自分の足が充分に上がり切らなかったことに気づいておらず、ボールが消えない理由が分からずにショックを受けている。花形の作戦勝ちである。~続く

2013-06-19 11:01:49
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前22)これがアンダースローであれば、投球フォームとして投げる手は地面近くを通る。普通の足の上げ方で、充分高く土ぼこりを舞い上げられるであろう。突然の一本足打法といった猫だまし作戦は通用しなくなる。足を無理に高く上げていないからである。~続く

2013-06-19 11:02:01
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前23)無論、他の消える魔球攻略法は依然として有効である。バットの風圧で土ぼこりを取り除く。汗だらけで倒れ込んで地面を湿らせて土ぼこりを抑える。いろいろとある。そこで、大リーグボール1号と併用することが望ましいであろう。その他の球種は言うまでもない。~続く

2013-06-19 11:03:03
Salah Rieman @cosycube

#大リーグボール (承前24)と思う。なお、アンダースローはオーバースローに比べ、肩への負担が少ないと言われている。オーバースローで肩を壊した投手がアンダースローで復活するということもあったらしい。身体への負担の面からもアンダースローは見直されてもいいかもしれない。~続く

2013-06-19 11:03:22