もしワタミンが「相棒」に出演したら…。

熊五六[MECW™匿名係長] @56_kuma

@sukethe 米沢「監視映像からガイシャが店舗から出た形跡がありません。おそらく月曜の出社から、店舗から一度も帰宅していない様です」 亀山「それじゃ、死亡推定時間の昨夜24時まで72時間働きっぱなして事ですか？ 右京「おやおや、大変興味深いですねぇ」 伊丹「警部殿！」

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@sukethe 右京「米沢さん、タイムカードの記録はどうなっています？」 米沢「退店時間は、ここ2週間午前3時となっています。」 伊丹「米沢ぁ！」 亀山「これは過労による、突然死、いや過労死じゃないですか？」 伊丹「特命係の亀山ぁ！」 監察官「カリカリ(ウホッ)」

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@sukethe --花の里-- たまき「そんな事件があったの？」 亀山「ええ、そうなんですよ。過労死じゃ１課の連中も肩透かし食らったみたいでｗ」 米沢「嫁さん帰ってこないかなぁ(うぃー)」 右京「果たして、ただの過労死なのでしょうか？」 亀山・たまき「えっ？」 米沢「嫁ぇ～」

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@sukethe 事件現場(○民厨房) 右京「亀山くん、この味噌煮込みを作っている鍋、やけに綺麗じゃないですか？」 亀山「そうですね。年季が入っている割には、焦げた味噌がついていませんね？でも毎日洗っているからじゃないですか？」 甲斐「それはありません」 右京・亀山「君は？」

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@sukethe 甲斐「所轄の巡査、甲斐と申します」 亀山「その甲斐くんがどうしてここに？」 甲斐「死んだ店長は私の幼馴染なんですよ」 右京「おやおや、それで気になって現場に？」 甲斐「はい、私も高校の時にここでバイトしてたんですよ」 右京「では、味噌煮込みを？」

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@sukethe 甲斐「はい、作っていまし。これは社長の考えた最も古い料理で、作り方も創業当時からの味噌に、新しい味噌を継ぎ足して使うという、こだわりの料理でした」 右京「つまり、この店の開店からずっとこの鍋を使っていた。しかし、使い込んだ割には鍋自体はこんなに綺麗」

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@sukethe 右京「どういうことでしょう？」 甲斐「それは、店舗の開店時間から閉店時間まで鍋をかき混ぜているからです」 亀山「まじっすか？」 右京「相当根気、いえ体力を使う作業ですが、これを一人で混ぜるのですか？」

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@sukethe 甲斐「はい、私がバイトをしていた頃はローテーションを組んで混ぜていましたが、最近は味が変わらない様、責任者に作業させているそうです。死んだ店長も電話でしょっちゅう愚痴っていました」

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@sukethe 亀山「マジかよ！」 甲斐「ええ、社長自ら味の確認に回ってきて、味が悪いと再教育というシゴキがあるそうです」 亀山「どんな男塾だよ」 右京「72時間帰宅していない状況からすると、つまり被害者はシゴキを受けていたことになりますねぇ」 亀山「右京さん」

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@sukethe 右京「明日、社長に会いに行きましょう」 ----警視庁---- 米沢「杉下警部、ガイシャの携帯の通話記録がこれです」 右京「おや、死亡推定時間の30分前、いえ4日前から1時間毎に社長に定時連絡をしているみたいですね」」

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@sukethe 亀山「しかも、0時を過ぎたらメールで味噌煮込みの画像をメールしていまよ」 右京「これは、黒ですね」 -----翌日、○民本社---- 社員「「「つれーわ、昨日2時間しか寝てねぇ～わ」」」 亀山「何なんですかね、ここの社員は」 右京「いわゆる社○でしょう」

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@sukethe ---社長室---- ワタミン「なんだね君たちは」 右京・亀山「警視庁特命係です」 ワタミン「私は今度の選挙に出るので挨拶状の作成で忙しいんだ、帰ってくれ」

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@sukethe 右京「おやおや、挨拶状どころか各方面から訴状が届いているのではありませんか？」 ワタミン「ちっ、何の用だね？」 亀山「○民店長の変死事件で少しお話をお伺いしたいのですが」 ワタミン「わ、私は知らん！店長が勝手に死んだだけだ！」 右京「おやおや、勝手にですか？」

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@sukethe ワタミン「そうだ！大体近頃の若いもんは仕事もロクに出来んので、私が現場を回る始末だ。こっちが指導料を貰いたいくらいだ」 右京「そうですか、しかし、72時間も作業をさせるのは少々酷ではありませんか？」 ワタミン「甘っちょろい事をおっしゃるw」

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@sukethe 右京「甘っちょろいですか？少なくとも労働基準法には抵触していますよ？」 ワタミン「だから、私が政治家となってそんな法律を無くそうとしているんじゃないですか！」 亀山「右京さん、この人やばいんじゃ無いですか？」」

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@sukethe 右京「社長、今日のところは帰ります。また後日」 ワタミン「もう来んな！」 --警視庁-- 亀山「右京さん、通話記録を証拠にして、任意で事情聴取くらい出来たんじゃないんですか？」 右京「おや、亀山くんにしては冴えてますね」 亀山「そりゃないっすよ、右京さん」

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@sukethe 右京「実は、通話記録の件は1課にリークしています。明日にでも事情聴取があるでしょうね」 亀山「手柄を１課に？」 右京「ええ、そうです。私が首を突っ込むのを嫌う人たちがいらっしゃいますので。」

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@sukethe ----翌日--- 課長「暇か？コーヒーもらうぞ」 亀山「課長、ワタミンひっぱたんですか？」 課長「おお、今頃取調べ中だ。しかしお前ら厄介なのを引っ張らせたな」 亀山「え？」 課長「ワタミンは今度の選挙に出馬するだろ。推薦する与党もこの件でピリピリしてんのさ」

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@sukethe 亀山「しかし・・・」 課長「言いたいことは解るが、おそらく調書じゃ事故で片付いて、選挙は出れんだろうが、まぁ、保釈金を積んで裁判までは姿を隠すだろ」 亀山「ほとぼりが冷めて再出馬ですか？世間は納得しないでしょう？」 課長「世間はあっという間に忘れちまうよ」

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@sukethe 右京「おや、課長早いですね？」 課長「今日は珍しく重役出勤かい？コーヒーごちそうさん」 亀山「右京さん、今日はどうしたんです？昼前に出勤て珍しいですよ？」 右京「米沢さんとネットカフェで調べ物をしていました。」 亀山「ネカフェで？それで何か判ったんですか？」

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@sukethe 右京「大変興味深い事が判りました。米沢さんにお願いして、スレなるものを立ててもらいまして、○民関係者の情報を集めたところ、ワタミンの会社は行政指導を受ける手筈が整っていたそうです」 亀山「読めました、与党から出馬することで、行政指導を回避しようとしたんですね？」

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@sukethe 右京「鋭いですね、その通りです。おそらく今回の事件も課長の言うとおりになるかもしてませんねぇ」 亀山「右京さん！俺達なにか出来ないんですか？」 右京「残念ながら、私達では難しいですね」 亀山「ちくしょう！」ﾊﾞﾝ

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@sukethe --三ヶ月後--- 亀山「結局あの事件は事故として片付いてしまいましたね」ｼｮﾎﾞﾝ 右京「・・・」 ----更に一ヶ月後--- 課長「暇か？コーヒーもらうぞ。そうそう、今朝7時にワタミンの死体が見つかったそうだ」 亀山「えっ？どこで死んでたんですか？」

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@sukethe 課長「京都だ！」 右京・亀山「京都？」 課長「そう京都。なんでも全身滅多刺しで、鴨川に浮いていたそうだ」 亀山「天罰が下ったんだ！」 右京「亀山くん！」 亀山「すいません」ｼｭﾝ 課長「まさかお前ら、京都に行くとか言わんよな？」

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@sukethe 右京「さすがに京都までは行けません。番組の予算的に・・・」 亀山「劇場版かスペシャルなら言っちゃうんですけど・・・」 課長「お前ら何言ってんだ？」 右京「京都には、私の警察学校時代の同期が副署長をやっている署がありますので、私の出番はありませんよ。」