鳥人間コンテストの事故について、鳥人間の立場から考える

鳥人間コンテストの事故について話題になっているので、鳥人間経験者の立場からいろいろ意見を述べました。実情を理解した上で建設的に見てくれる方が増えると良いなと思っています。
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参考: 女性自身 2013年7月2日号 表紙

紙媒体の「女性自身」の誌面では、異なる記事タイトルが使用されている。


大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

鳥人間裁判についていろいろな感想が出ているが、ひとつだけ強調しておきたい。「乗せてもらったのにチームを訴えるなんて」という感想が多いが、ほとんどの鳥人間製作経験者は「このチームはひどすぎるから訴えられるのは当然」と考えている。それが鳥人間側の常識だ。

2013-06-22 09:42:55
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

鳥人間は「乗ってもらった」なんですよ。元鳥人間チームリーダーとして言いますが、機体に関する責任はパイロットにはありません。 RT @kattyans5: 乗せてもらった、は通用しない。自分が乗ったんだから。

2013-06-22 09:52:30
かっちゃん @kattyans2nd

@ohnuki_tsuyoshi そうなのですね。しかし、乗る機体を判断するのはパイロットの責任ではないでしょうか?

2013-06-22 09:57:39
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

予想通りだが、鳥人間で怪我をするのはパイロットの自己責任という論調が非常に多い。実を言うとこの裁判は、もともとほとんどの鳥人間部外者(弁護士や医者など)が「自己責任」と言ったのに対し、鳥人間経験者が「チームの責任」と言ったという面がある。

2013-06-22 09:58:09
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

普通の飛行機には安全基準があり、それをクリアしないと違法なので、パイロットは点検項目をチェックします。鳥人間にそんなものはありません。 RT @kattyans5: そうなのですね。しかし、乗る機体を判断するのはパイロットの責任ではないでしょうか?

2013-06-22 10:00:05
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

パイロットって作ってる人じゃない人から調達するの?RT @ohnuki_tsuyoshi: 鳥人間は「乗ってもらった」なんですよ。元鳥人間チームリーダーとして言いますが、機体に関する責任はパイロットにはありません。

2013-06-22 10:01:47
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

普通の飛行機であっても、たとえば「圧力隔壁に金属疲労が発生していて、いつ大破するかわからない」ことをどうやってパイロットが判断できるのでしょうか。パイロットが認知できない危険性についてはパイロットの責任ではありません。 RT @kattyans5

2013-06-22 10:02:07
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

作っている人から選抜する場合でも、特にプロペラ機の場合はトレーニングに専念するため製作にはほとんどタッチしません。 RT @mihoko_nojiri: パイロットって作ってる人じゃない人から調達するの?RT 鳥人間は「乗ってもらった」なんですよ。

2013-06-22 10:03:14
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

トレーニングはやるんだ。RT @ohnuki_tsuyoshi: 作っている人から選抜する場合でも、特にプロペラ機の場合はトレーニングに専念するため製作にはほとんどタッチしません。

2013-06-22 10:03:58
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

いえ、「死んでもいい人」です。問題はパイロットが責任を負うか否かではなく、パイロット以外は無責任でよいのか、です。パイロットは絶対免責されませんから。 RT @kattyans5: 極論をいうと、鳥人間って後遺症を患ってでも飛びたい人が飛ぶんじゃないの?あくまでも極論。

2013-06-22 10:04:27
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

何をおっしゃいますか。人力飛行機のパイロットは自転車競技入賞レベルですよ。「立ち漕ぎでやっと走れる坂」を登り続けるぐらいのパワーが必要なんです。僕が乗ったら1分で落ちます。 RT @mihoko_nojiri: トレーニングはやるんだ。

2013-06-22 10:06:50
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

あとは雑誌の書き方の問題かもしれないが、どうも「パイロットが読売テレビを訴えた」にフォーカスされすぎた感想が目立つ。一番の責任は機体製作者であってテレビではない。ただ読売テレビは「安全かどうかはチームの自己責任で出す」という姿勢なので、番組製作者としての道義的責任が問われている。

2013-06-22 10:09:42
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

年1機が精一杯ですから過去の経験しかありません。経験の少ないチームにとってはほぼ「最初の試作品で試験もせずにいきなり飛ぶ」です。 RT @mihoko_nojiri: 実機って何回か作るのかな?

2013-06-22 10:11:27
八谷和彦 @hachiya

自作機の考え方で言うと、パイロットは機体構造や飛行特性や安全性を知っているべき、ではあるんですが、鳥コンの人力機はそういう世界から分業化の方に移行してますからね。で、僕自身は放送局側の責任が一番大きいだろう、という立場です。@ohnuki_tsuyoshi

2013-06-22 10:11:57
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

.@hachiya 鳥人間内では「一番の責任は設計製作者にあるが、テレビ側も無責任すぎる」という見解が多いと思います。テレビ側に最大の責任があるという意見は少なく、興味深いです。

2013-06-22 10:13:38
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

たとえば登山であれば登山の常識というものがあり、もし「テレビ番組の企画で登山する人を募集します」と言っても参加者も含め様々な判断ができる。鳥人間は全くノウハウのない人に「テレビ番組に出ませんか」と声を掛けておいて、事故が起きても自己責任だと言っている点が大きく違う。

2013-06-22 10:19:07
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

外部から探すこともありますが少ないです。パイロットとチームの信頼関係、特にパイロットがトレーニングに専念することが非常に重要なので。チームからパイロットへの要求は過酷です。 RT @ikutana: @Mihoko_Nojiri 体重が軽い人を探すとかそういうことなのでは。

2013-06-22 10:23:35
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

.@kattyans5 @Yamanekoniz パイロットは「危険があるなら飛ばない」が大前提ですが、ではチームリーダーが「危険はないから飛んでくれ」と言った場合、大勢の仲間を前に「信じられない」と言えるか。今回は実際にパイロットが「本当に大丈夫か」と聞いています。

2013-06-22 10:25:45
もふもふ @dia_asym

要するに危険をパイロットに知らせなかった人が一番悪いんだよ。そんなことしちゃいけないんだよ。パイロット自身正確な判断だってできない。相手のことを思って行動出来ないなんてチームじゃないよ。

2013-06-22 10:28:54
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

さて、鳥人間コンテスト事務局は先日、各チームに「本当に安全な機体ですか?はい/いいえ」という趣旨のアンケートを配布しているが、これに「はい」と答えれば自己責任を主張するのは明白だ。なら、全チームが「いいえ」と書いたら彼らはどうするのだろう。

2013-06-22 10:32:45
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

読売テレビが嫌がっています。審査項目が増えると手が回らないのと、合格するチームの数が不足する可能性があるので。 RT @mihoko_nojiri: 〜がついていますか、とか〜の強度はいくら以上ですかとか、最低限のクオリティコントロールって不可能なの?

2013-06-22 10:42:17