たまゆらと物語の構造

たまゆらを見てちょっと思ったこと。
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kikanet@森 @kikanet1

一話一話丁寧に起承転結を描いている。 【ニコ生タイムシフト視聴中(2013/06/22 16:00放送)】ニコニコアニメスペシャル「たまゆら」第1話~第12話+未放送(5.5)話 & OVA一挙放送 #tamayura #たまゆら http://t.co/OxqQLrspMF

2013-06-23 11:36:44
kikanet@森 @kikanet1

たまゆら,基本的にながら見なので集中してるとはいえないものの,第六話 口笛回だけはちょっと作業を止めてみた。あらすじを言えば単調であるが,これをいかにして魅力的なものにするか。キャラを生かして新しい物語にするか。

2013-06-23 11:46:57
kikanet@森 @kikanet1

ギャグとも感動ともいえない絶妙なバランスで物語として成立させる。一話完結の醍醐味ともいえる。安心して見れる作品も必要なんですよね。

2013-06-23 11:49:57
kikanet@森 @kikanet1

いや,ギャグであり感動でもあるが正しいんでしょうか。一つにこだわらにということが重要なんでしょうね。感動押しつけがましくなく,ギャグ一辺倒でない。その上でそれぞれのキャラの成長(変化)を描く

2013-06-23 11:56:58
kikanet@森 @kikanet1

そこで思い出したけど,物語には定型文のような構造があり,その構造に従って物語を作ると「おもしろい」作品が完成する。という考え方がある。

2013-06-24 22:04:17
kikanet@森 @kikanet1

大塚英志氏の「未来まんが研究所(ニコ動)」とか著書「ストーリーメーカー」,沼田やすひろ氏の「キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方」とかを読むと分かりやすかったりする。

2013-06-24 22:10:24
kikanet@森 @kikanet1

その原点はロシアの昔話研究家ウラジミール・プロップの31の機能分類である。かいつまんで説明すると,昔話にはある種の構造(類似点)があり,例えば,問題の抱えた主人公がある事件をきっかけに冒険へ行くことを決意し,某県の中で様々な苦境と転換(成長)を繰り返し,

2013-06-24 22:17:32

誤字:某県→冒険

kikanet@森 @kikanet1

最後に強大な敵と対決し,その問題(主人公の問題も含めて)を排除して,新しい世界に帰還する。というような。

2013-06-24 22:19:27
kikanet@森 @kikanet1

プロップ並に31の区分を行うと,冒険を行いながらのボーイ・ミーツ・ガールのかなりベタな物語に縛られがち。本質的には,問題の抱えた主人公が,助けを借りながら成長するものの,話が深くなるにつれて助けのない絶望的な問題が現れ,それを主人公自ら克服して大きな成長を遂げる(問題解決)

2013-06-24 22:27:09
kikanet@森 @kikanet1

ここらへんは沼田やすひろ氏の「キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方」からの引用ばかりになりがちだから,買って読むか借りてみてください。

2013-06-24 22:29:39
kikanet@森 @kikanet1

いずれにしても,たまゆらで思ったことは,OP明けのシーンで明らかに「今回の主役はこの人です!」的な描写を行い(場合によってはワンカットで表現)。そのシークエンス中で「今回の主人公」が抱える問題が提示され,その問題を克服するであろう事件が発生(もしくは暗示され)Aパート終了。

2013-06-24 22:46:24
kikanet@森 @kikanet1

CM明けのBパートでその事件がどんどん深刻化(決断を迫られるリミットが近付く)。友人たち(もしくは理解者)に見守られながら,終盤で「今回の主人公」が自らの手で問題を解決しEND。

2013-06-24 22:50:04
kikanet@森 @kikanet1

凄く分かりやすく,であるがゆえに物語の小さな描写にも気を配れる。別の作品とかでは,難しいストーリ展開と制作者が提示する複雑なテーマを読み解くのも一つの楽しみである。でも,時々はtたまゆらのような話も良い。

2013-06-25 04:55:18
kikanet@森 @kikanet1

たった30分にその主人公の(小さな)成長が見られる。強大な敵もなく,ただ自分の中の問題を解決するために頑張る姿。

2013-06-25 04:58:07