①ゆゆ式は12話をもって終了となった。最終回も最終回という風合いを見せることなくすっきりといつもの余韻を残して終わったと感じた視聴者も少なくはないだろう。
2013-06-26 22:18:03②一つ興味深かったのは、時間軸の設定であった。通常のアニメにおいては一年間もしくは卒業までを1クールでやるというのがセオリーだった。しかし、ゆゆ式は入学から2年の夏休み明けまでという一見中途半端な時期設定であった。なぜなのであろうか(続く)
2013-06-26 22:20:07③私が考えるにゆゆ式は1、2話と3~12話と分けることができる。1話は入学、2話は部活、3話~12話は夏休みを軸とした一年である。実はゆゆ式における時間の起点は入学式ではなく夏休みからなのではないかと私は思っている(続く)
2013-06-26 22:22:36④時間軸の話を導入に置いたが私はここにゆゆ式の「哲学」を感じた。すなわち今までの固定観念にとらわれない時間概念である。入学こそすべての始まりではなく夏休みが始まりだとしたら、楽しいことこそ彼女たちのスタートだとしたらどうだろう。楽しいに意義を見出す彼女たちらしさを感じる(続く)
2013-06-26 22:26:43⑤このように本編で語られている哲学(「死」や「水」について)以外にもゆゆ式には考察すべき要素が多く存在する。踏み込んだところにいくと千穂に対するおかちーの対応である。(続く)
2013-06-26 22:29:48⑥単純に見ればおかちーが千穂に対して見せている態度は恋愛に近い何かに思える。それは間違ってはいないだろう。しかし、それ以外の気持ちも見え隠れする。たとえば、妙なまでの独占欲である。ただ単に自分のものにしたいからの行動でもあるが自身の目の届くところで見たい気持ちもくみ取れる(続く)
2013-06-26 22:32:52⑦実を言うとおかちーは千穂、ふみとの3人の関係を一番大切にしたいと思っているのだと思う。ふみは無頓着なところがあり、千穂は人当たりが良すぎるあまり八方美人的な面が否めない。すると微妙にこの関係が崩れてしまいそうになる。その微妙なバランスを考慮しての行動とも見て取れる。(続く)
2013-06-26 22:36:49⑧対してゆずこ達も微妙なバランスである。唯と縁が昔からの付き合いであることでゆずこが疎開感を感じるシーンが本編で何度かあったが、それはこの関係で唯一の弱点であった。先ほどの話と絡めて飛躍的な仮説をさせていただく。それは「おかちーがバランスをとっている」というものだ。(続く)
2013-06-26 22:40:33⑨おかちーが千穂をゆず子たちから離していたのはもしかすると自分たちのためだけでなく、ゆずこ達に対しての気遣いもあったと思う。それがあってあの中の良さが今日まである。今後はどうなるかはわからないもののゆずこ達と千穂達は踏み込みすぎない仲の良い関係を維持していくのではと思う。(続く)
2013-06-26 22:42:57