連帯感、日本、米国、フランスの場合

なぜ、日本では、自分の周り以外のことに関心がないのか?政治・外交を含め。また歴史的に連帯感は存在したのか?そして、国家の一大事に対する米国、フランスでは連帯感がどのように人々の行動を規定したのか?また日本の連帯感を阻む正体とその処方箋とは? これらの論点に対して、通事的、共時的両面から考察する。
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津留晋作 @Tshinsaku

@yutakioka ニュース等で見受けられると思いますが、自国の国旗や自国企業が作った製品を燃やすという様な光景。それを見た自国で生まれた人が憤ったり悲しい様な感情を抱く。それが所謂国を愛する心だと思うんです。 (続)

2010-09-21 19:48:17
津留晋作 @Tshinsaku

@yutakioka 僕は例えば今、近隣国で起こってる様な日本に対する事件を見て遠い場所で起こった、日常生活に支障なければいいや的な無関心の空気が実際ある事に 日本人の自覚があるのだろうか疑問に思ってます。 (続)

2010-09-21 19:49:04
津留晋作 @Tshinsaku

@yutakioka しかし、日本人の自覚とは教えれば大丈夫的な事で備わるんではなくて、個人個人に自然にわきあがってくる様な形だと思うんです。だから決して自覚を持てと強制的に教えて訓練すればという問題ではないんです。(続)

2010-09-21 19:50:48
津留晋作 @Tshinsaku

@yutakioka この様な人の目から見えない、自然に沸き上がる様な物を持つ為の攻略本は存在しないと思います。だから神学論争的に現在も続いているんですが。個人個人による自覚を待つのみでしょうか?

2010-09-21 19:51:58
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@satoshiT1980 そうですね、もちろん私は基本的に自分たちでできることはやらなければいけないと思っています。やることをやらないで権利だけ叫ぶのでは本末転倒ですよね。

2010-09-22 12:22:12
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 御指摘のように、日本人が外交や政治に関してはかなり無関心というのは諸外国と比べても明らかです。それは小学生でも大統領選についての話をしているアメリカの小学生と国のことなどまるで頭にない日本の小学生を比べれば差は歴然です。続

2010-09-22 12:25:28
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 日本人は先の大戦からのトラウマで国家や愛国心などについて考えるのがタブーになってしまった、いや左翼がその議論すらも封印してきたという特異な背景があります。しかし、愛国心教育を行うべきか?と言われたら、それが国粋主義的なら明確に反対します。続

2010-09-22 12:29:28
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku その理由は個人に強制して、国家の一員であるという自覚を持たせるなんてこと、不可能だからです。また議論が混乱しないように明確にしておきますが、Tshinsakuさんの議題の中心はおそらく日本人意識という連帯感についてですよね?連帯感と愛国心は微妙に違います。続

2010-09-22 12:33:03
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku また私はここで愛国心と言いましたが愛国心にもいろいろ種類があります。(それはまた別の機会に譲りましょう)、日本人の連帯感についてだけ意見を述べようと思います。日本人に連帯感が生まれない要因は、何度も言うようで恐縮なんですが、公共または公共心がないからです。続

2010-09-22 12:40:19
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku では国民意識としての連帯感の定義は国民であれば誰にでも関係する事態に対してその国民共同体の利益の保全に対してまたは公正さに対する挑戦にたいして、自らの所属、社会的身分、性別、出身、などのあらゆる価値観を超越し、一致結束して対処するという価値観のことである。続

2010-09-22 12:46:05
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 噛み砕いて言えば、国民の公共の福祉増進のために日常的なあらゆる、価値観やしがらみから離れて、個人の利益ではなく、国民全体の利益の保全のみを目的とする意識共同体である。実はその国民の連帯感のなさは今に始まったことではありません。続

2010-09-22 12:49:01
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 戦前にも明治にも、平安時代にも、日本には国民の連帯感などあったためしはないのです。唯一の例外が戦争に巻き込まれる国家の危機であるという有事の際に、ちらほら表れるだけで、それが済むと、うたかたに消えてしまいます、それが日本人の連帯感のなさを表しています。続

2010-09-22 12:51:58
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 歴史を振り返ってみれば、日本国の初めての国家的危機は白村江の戦いで敗北して、いよいよ、中国と朝鮮の連合軍が日本を攻めてくるかもしれないという時になって初めて日本人は連帯感を示しましたね、九州に防人に行ったり、迅速に水城などを建設したり。続

2010-09-22 12:55:35
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku しかし、この危機が去るとまた日本人の連帯感は消え失せてしまいます、貴族は自らの階級や出世のことばかり気にして、庶民は庶民で貴族がどのように政治を行おうとも全く無関心で日常生活を送っていました。続

2010-09-22 12:57:57
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 実際、仮に庶民と貴族に連帯感があったら、政治がおかしくなったら、庶民は庶民の利益をすてて貴族は貴族の利益を捨てて庶民も貴族も一致結束して、その政治改革のために戦うでしょう、フランス革命のときの貴族と庶民の連帯のように。しかし、日本にはそんなことはなかった。続

2010-09-22 12:59:56
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 時代が下り、武士が政治の実権を握る世の中になっても、庶民と武士の一致結束した行動はみられなかった。例えば、源氏と平氏が争っていても、国民は戦場にならない限り何の関心も持たなかった。続

2010-09-22 13:02:59
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 江戸時代に入っても由利小雪の乱というものがあったが、それも連帯がなかったので、ただ単に彼が死罪になって終わった。これがフランスだったら、バスチーユになってますよ、そして連帯して、革命になってますよ、これを契機に。続

2010-09-22 13:04:34
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku また、明治維新もそう、これって農民が参加しましたか?いやしてないんですよ、結局これも国家の一大事にも関わらず農民は農民の利益、商人は商人の利益にしか興味がないんですよ、国家の連帯感という考えがあったのは、吉田松陰、勝海舟、横井小楠、坂本竜馬くらい。続

2010-09-22 13:07:45
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 薩摩と長州なんて、結局は関ヶ原の復讐がしたかっただけですよ、その証拠に藩閥政治を始めてる、ほんとに国全体の利益や連帯という考えがあったらこんな身内だけで固まるなんてやりませんよ。連帯感があれば、国家のために、優秀な人材を政治家に登用しますよ藩とか関係なく。続

2010-09-22 13:10:34
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 実際、板垣退助が甲州に入った時なんて言ったか知ってますか?武田の残党が徳川を打って行ったんですよ、板垣退助の祖先は元武田信玄の重臣なんですけど、それを強調するために、苗字まで乾から板垣に変えている。これで甲州の人を一気に見方につけました。

2010-09-22 13:14:27
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku 所詮倒幕と叫んでいた薩長土肥の連中は、国のためにという大義名分で錦の御旗をかかげて復讐がしたかっただけです、それで自分たちが政治の実権を握りたかっただけです。坂本竜馬はそれを利用して、倒幕後までのプランを考えていました。続

2010-09-22 13:19:06
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku そこには藩を無視して有能な人材が入っていました。薩長の俊英はもちろん、松平春嶽師の勝海舟など幕府側の人間も多数入っていました、それを見て西郷隆盛はいやな顔をしたそうです。そこに本人の名前がないことが西郷始め維新の元勲たちを驚かしたと陸奥宗光は語っています。続

2010-09-22 13:22:55
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku また、あの大東亜戦争でもそうです、実は連帯感は全くなかった。というのは海軍は戦争反対で陸軍は戦争賛成。海軍は戦争前に日本が米国と戦っても勝てないことを承知していた山本五十六連合艦隊長官はやるだけやってみるが2年以内に必ず負けると言って渋々長官を引き受けた。続

2010-09-22 13:28:41
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku ではなぜ陸軍が戦争賛成だったかというと、その時に上層部の間では、満州や南印から手を引けば、台湾、朝鮮、南洋諸島、など他の植民地を残すことができて、戦争も回避できるからよい、という案が挙がっていたのだが、そうすると、満州事変で手に入れた陸軍の権益はなくなる。続

2010-09-22 13:31:34
瀧岡 優 (Yu Takioka) @ytakioka

@Tshinsaku つまり、陸軍は満州での権益死守のためと、また仮に満州を失えば、今度は海軍の影響力が強まるということで、それを恐れた陸軍が開戦に突っ走った。ここにはまるで連帯感などない、あるのは陸軍の利益保全という一団体の利益への執着により数百万の尊い命が失われたのである。続

2010-09-22 13:35:36