- southmtmonk
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ちなみに「樒(しきみ)」とかいて、口に出すときには「しきび」と発声するのであります。まあ「しきみ」といってもよいのでしょうが、「しきび」と発音することがほとんど。
2013-07-04 09:26:26お大師さんがいった頃の中国では、m音を出すときに唇にかなり力をいれた状態で発声をしていたんだそうで。それでm音でなく、b音として発声する習いになっているようです。
2013-07-04 09:49:29中国の筆記法によっていかにサンスクリットを表記するかは、中国の真言僧にとっても課題だったようで、音写に補助記号をつけたり、いろいろ試行錯誤があったようですね。
2013-07-04 10:00:29真言は基本的に翻訳不可能とされていましたので、漢訳においてもサンスクリットのまま保存する必要があったんですよね。(真言には無量の意味が含まれているので、翻訳によって真言の含意を尽くすことはできない)
2013-07-04 10:30:58地蔵菩薩のご真言「おん かかかび そわか」の「か」は本来は有声音ではなく、「は」に近い音(喉の奥から出す音)になるようですね。中国人には発声しにくい音なんだそうで、有声化して「か」になっているとのこと。
2013-07-04 10:19:45@southmtmonk 天台系と真言系では「御真言」の発音の異動が多いですね。サンスクリットのナマス(ナマハ)を「のうまく」「なーまー」とか。
2013-07-04 09:55:51ご真言についてはは天台系と全くちがうことも多いですね。同じ真言宗でもかなりブレがあります。真言宗でも「のうまく」と「のうぼう」は共存しておりまして、声明(讃)では「のうまく」、陀羅尼では「のうぼう」と読みます。 @tonchi_jin
2013-07-04 10:08:29@southmtmonk 真言の漢字表記と発音の諸相は、中国語の発音の時代差、地域差を考察する生きた『音の考古資料』でもありますね。また、「あらんじゃ」、「あらたんのう」のように奈良平安の日本人は「r」の発音の前に母音をつける癖が読み方に反映されているのも興味深いですね。
2013-07-04 10:17:26なるほど、ああいう「あ」はスペイン人がなんか頭の子音の前に「e」とかつけちゃうのと同じようなものなのかしら
2013-07-04 10:31:10ノウマクとノーボーの並立については、最後のkが単子音で破裂が弱いとu的になり、マウ→モーとなったのを反映してるんでしょうね、多分。日本語は必ず母音つけて転写しないといけないからナウマクとなってるけどクの母音をハッキリ発声するからさらに違いが強調される的な。
2013-07-04 10:37:56@nirvanaheim ただ「訶」の元の字「可」は体を曲げてやっと出す声と言う会意文字ですから、喉の奥からだす音だったらしいですね。梵語の「ka」は荷や迦で、「ha」は訶に対応させている点でも何らかの意識はあったんですね。
2013-07-04 10:53:14≫@tonchi_jin 日本人が喉を使う音が苦手で、大陸のハ系の音をカとして転写するというのは例に事欠かないと思います。古代音の再構としては、荷がɡʰa、訶はxa(←喉音)とされるようですね。これは唐代よりもっと古い音の再構ですから中古音の方はたった今は分かりませんが……
2013-07-04 11:20:03@nirvanaheim 古代インドの音韻体系、南北六朝時代、そして密教隆盛の唐代の音韻体系が、そしてそれを必死に「声真似」していた上代の日本人の苦労が御真言・陀羅尼、声明に「音」として残ってると思うと感慨深いですね〜
2013-07-04 12:18:23@southmtmonk 現代インドでもサンスクリットで称名(南無)するときは「Namah」を使いますからこの最後のh(喉音)がもとでしょうね。
2013-07-04 11:14:04@southmtmonk 現在のヒンディー語にも kha、sha、tha、gha、dha、bha など破裂子音がありますね。ブッダのダはdaでなくdhaですし。
2013-07-04 10:51:06@nagabodhi そんなにたくさんあるんですか! 逆に考えてみますと、日本語は子音が極端に少ない言語なんでしょうね。
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