中田考氏が解説する「スンナ(スンニ)派とシーア派」 &エジプト情勢
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同胞団の最高指導者のカラダーウィーが反シーア派の立場に転向したとすれば、スンナ派三大イスラーム勢力の中で唯一比較的親イラン親シーア派だった同胞団の反シーア派化が確定し、スンナ派とシーア派の対立の構図がはっきりする。これは20世紀以来の世界イスラーム運動の布置を変える大事件である。
2013-06-30 06:42:32日和見同胞団 @YasserYabani: カラダーウィー師がダマスカスに来たのは2004年か2005年か・・ダマスカス市内の、政府寄りの某モスクで同師を目にしました。アサド大統領は同師と会談するなど、国賓並にもてなしていました。体制派、反体制派双方にとって消したい思い出か・・。
2013-06-30 06:45:03こういう裏表がある同胞団(伝統派ウラマーも同じだが)が私は大嫌いだ→ @YasserYabani カラダーウィー師がダマスカスに来たのは2004年か2005年か・・ダマスカス市内の政府寄りの某モスクで同師を目にしました。アサド大統領は同師と会談するなど国賓並にもてなしていました。
2013-06-30 06:47:49スンニ派、シーア派に関して補足
【スンナ派とシーア派について補足】スンナ派とシーア派の相互認識に関しては、信仰隠し(タキーヤ)の問題もあり非常に複雑なのですが、以下にザックリ纏めてみましょう。
2013-06-30 13:29:48(承前)但し、 その前に、前提として、イスラームには教義を決定する制度は無いので、教皇や公会議の言葉を引用すれば済む、というようなわけにはいかないことを確認しておきます。古今の教義学の権威ある古典を参照するしかありませんが、その古典の選択、範囲も個人の選択に任されます。
2013-06-30 13:33:21(承前)アッラーの前にただ独り立つ個人の事故責任による選択に耐えられず、教皇や公会議や文部科学省などの公的なお墨付きが与えられたものでないと信用できない偶像崇拝者は、そもそもイスラームを理解することは出来ず、イスラームについて語る資格もありません。
2013-06-30 13:37:42この問題を論ずるに当たっては、イスラーム学の以下の三カテゴリーの理解が重要。 (1)来世の最後の審判において神から永遠の火獄の懲罰を課される不信仰者、(2)現世のイスラーム法廷で不信仰者との判決を受ける者、(3)不信仰との判決は受けないが正しい教義からの逸脱者として処刑される者。
2013-06-30 13:47:22(承前)カテゴリー1は、神の領域なので人知は及びませんが、個々人が来世で救済されるか否かではなく、一般的な属性の束としての人間類型としては、およそ学問的に確定できます。こうして、イスラーム学が規定する背教者の人間類型に照らして、カテゴリー2と3の現世での判断が下されます。
2013-06-30 13:55:55ザックリ言うと、スンナ派はアラウィー派などの「過激シーア派(グラート)」はカテゴリー2で不信仰者 と判断するが、12イマーム派についてはカテゴリー2では不信仰者と判断せず、一般信徒と学者・宣教者を区別し、一般信徒は誤りを放任し、学者・宣教者はカテゴリー3に分類し処刑すべしとする。
2013-06-30 14:03:54(承前)一方シーア派は、スンナ派をカテゴリー1の来世における不信仰者とみなすが、カテゴリー2ではイマームに反抗しない限り黙認しムスリムとして扱いムスリムの規程を適用する。
2013-06-30 14:10:46このスンナ派とシーア派の自他認識の問題は教義学上だけでなくイスラーム地域研究でも極めて重要だが、管見の限り日本のみならず西欧のイスラーム研究/イスラーム地域研究には、学術的な個別研究も啓蒙的解説もない。イスラーム研究/イスラーム地域研究が見かけ倒しで無用であることの証左の一つ。
2013-06-30 14:15:56スンナ派とシーア派の自他認識については、拙稿「シーア派法学における古典ジハード論とその現代的展開 - スンナ派法学との比較の視点から」 http://t.co/ViWactHqpi 特に2章、3章参照。
2013-06-30 14:18:19【訂正な:事故責任→自己責任】(承前)アッラーの前にただ独り立つ個人の事故責任による選択に耐えられず、教皇や公会議や文部科学省などの公的なお墨付きが与えられたものでないと信用できない偶像崇拝者は、そもそもイスラームを理解することは出来ず、イスラームについて語る資格もありません。
2013-06-30 15:10:56エジプト情勢を語る
民主化などという愚かな幻想に浮かれ踊った挙げ句がこの体たらく。呪われよ、偶像崇拝者ども。 #カリフ制再興しかない。→ @gloomynews: エジプトは今週またしても大変なことになるわけか。ムルシ体制崩壊か、維持か。また軍政なのか。
2013-07-02 00:08:56そういう奴らが騒いでいただけ → @gloomynews: エジプト軍がムルシ政権に48時間の「最後通告」をした件で、反ムルシ政権デモ参加者らは歓喜しているとの情報。しかし、結局これはあんまり喜ぶべきことでもないような・・・?
2013-07-02 00:41:58「自由と民主主義」等という幻想の色眼鏡で見ようとしていたのは西洋。目を覚ませ。@kawakami_yasu: 軍の介入を喜ぶタハリール広場の群衆は、2年前に800人以上の若者が警察に撃たれて命を落としたことをどう思っているのだろうか。…軍の介入を許せば、自由と民主主義は無に帰す。
2013-07-02 04:54:24もともとムルスィは代打で同胞団の候補シャーティルだった。それを旧軍事政権の残党共が資格審査で落としため、同胞団は急遽人気のない予備のムルスィを候補に立てて大統領選挙に臨み、それでも勝ってしまったもも。(続く
2013-07-02 06:26:56(承前) そこで旧軍事政権の残党共が選挙結果を改竄して落とそうとしたのを、さすがにそれは不味い、とアメリカに言われても最後の最後に不承不承大統領として承認したもの。それから残党共が米と組んでムルスィの追い落としのために、「民主的」外見を整えるために仕組んだのが今回のデモ。
2013-07-02 06:33:16私は公言している通り同胞団が大嫌い(私のツイログ http://t.co/8E7AKrcVVb で同胞団で検索すれば悪口しか出てこない筈だ)で、同胞団政権はカリフ制再興の障害でしかないと確信するが、今のエジプトの反同胞団デモを煽動する偽善と欺瞞に満ちた下衆共よりは同胞団を支持する
2013-07-02 06:48:52(反イスラーム的視点からの)同胞団と旧ムバラク政権の関係の早分かりに便利な記事→ @AlArabiya_Eng: A look at #Egypt’s Muslim Brotherhood http://t.co/v7prctmk99 via @AlArabiya_Eng
2013-07-02 06:57:14