『魔王復活阻止』というゲームを作る夢を見ました

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】人間、ドワーフ、エルフが共存する世界が舞台です。ある時間を迎えると、魔王が復活し、世界は悪によって支配されます。魔王の復活を阻止し、人類を滅亡させないことが目的となります。

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【魔王復活阻止】プレイヤは神という位置づけです。神と言っても特に力を持ちません（その力も、だいぶ減衰しています）。出来ることは自分の声を聞くことの出来る、一部の王族や、神官、勇者に語りかける程度です。

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【魔王復活阻止】ゲームは10年後に魔王が復活するというところです。まずは、王都に程近いゴブリンの巣窟を制圧すると言う小さなミッションから始めます。村に生まれた勇者に語りかけ、幼馴染の剣士と共にゴブリンをやっつけて貰います。

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【魔王復活阻止】洞窟にいたホブゴブリンを倒すと〈遡りポイント〉が得られます。これを用いると、魔王復活の30年前に戻ることが出来ます。その時代、まだ勇者は生まれていません。しかし、神の託宣を聞くことの出来る姫が、まだ、大臣に暗殺されていません。

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【魔王復活阻止】姫に語りかけ、ドワーフ族との友好関係を構築し、水車や風車の作り方を伝授して貰います。ついでに神であるプレイヤも、「ｆｍｆｍ」と勉強します。神は意外に物を知りません。いずれにせよ、これで「遡りポイント」を得ます。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】魔王復活の100年前までやってきました、若き王を導いて、遠征しましょう。目指すはエルフの森です。警戒心が強く、人見知りのエルフと仲良くできるのは、100年に1人と言えるフラグ立ての名人と呼ばれる若き王だけです。エルフだけでなく、泉の精霊とも仲良くなりましょう。

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【魔王復活阻止】200年前まで来ました。大地の形状も、かなり変化しています。この時代は王制ではありません。神官に語り掛けましょう。目的は聖剣の奪回です。魔王の部下によって火山に捨てられようとしていた聖剣を取り戻しましょう。これで、魔王を倒す準備が整いました。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】神殿に聖剣を飾り、泉の精霊の加護を得て、エルフと同盟を結び、ドワーフの技術を借り、勇者に聖剣を持たせ、さあ、魔王の討伐です。勇者は魔王を見事に倒し、めでたしめでたし。ここで〈遡りポイント〉の入手。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】1000年前。神代の世界です。この時代で語りかける相手は、まだ〈時間を管理する神〉となる前の、まだ〈生まれたばかりの神〉であった自分自身です。その隣には〈恋人〉が立っています。しかし彼女は数年後に自分自身に封印され、987年後に復活する〈魔王〉です。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】10000年前。やあ、ついにここまで遡ってきたね。我々は原初の神、彼女が前世界を滅ぼし、僕が新世界を創り、そして、これから君がこの世界を維持して行くことになる。我々は何度も世界を滅ぼしたり創ったりしているけれど、どうも長続きしない。困ったものだ。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】どうも、人間とやらは、放っておくと、すぐに死んでしまうらしい。だからこそ、君に託してみたのだが、どうやら、ここにまで遡ってきたのを見ると、やはり〈何処まで遡っても世界が滅びてしまうのは確定事項であり、何処にも、その原因はない〉ということなのだろうね。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】そう、悲しい顔をしないでくれ。いや、それとも君は行こうと言うのかね？ なるほど、やはり君は我々三人、原初の神のなかで、もっとも人間らしい。最も力を持たない、誇りを持たない神だけれど、その分、人間らしいのだろう。よろしい〈遡りポイント〉をあげよう。使うといい。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】そして……まだ、神すらも生まれていない創造以前の世界、無の世界。永遠に続く、虚空の世界に一人、思案する。どうすれば、滅びを回避できるのか？ その原因は何処にあるのか？ それとも、それは回避不可能なのか？ 考えに考え、あるひとつの解に至る。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】0年0時0分1秒前。魔王城の最奥、横たえられた棺の前で、大きく聖剣を振り翳した勇者は、しかし聖剣を振り下ろすことをしなかった。1秒という、短い、しかし永い時間が過ぎ、ついに魔王が復活する。世界は暗黒に包まれ、絶望と悲哀の時代が……始まらなかった。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】聖剣を放り捨てた勇者は、復活した魔王の手を取った。その若い手は、魔王の毒によって爛れて腐った。しかし、勇者は手を離さなかった「永い時間をかけてエルフともドワーフとも和解した。そのときに気がつくべきだった。これが、答えだったんだ。手を取り合って進む」勇者は断言した。

秋山真琴＠緊急避難用 @uk_atochi

【魔王復活阻止】1週間後。人類、エルフ、ドワーフ、そして魔族による新しい時代が幕を開けた。それが何処まで続くのか、1年も持たないのかは分からないけれど、今はまだ、朝日が差している。おしまい。