「階級」について考える

ブーリキー @tincanscarecrow

【階級闘争考１】階級（class）とはたとえば経済を指標として、「金持ち（資本家）」と「貧乏（労働者）を差別し、定義するものである。経済の他に、名誉、権力などさらに多くの差別の指標を入れて多次元化したものを階層（stratification）と言う（小室直樹）

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【階級闘争考２】共産主義運動では、「生産手段を私有している者」を資本家階級、「生産手段を持たない者」を「無産者階級」「労働者階級」と呼ぶ。これは資本主義の初期段階ではリアリティのある差別化であった。だが、最近の日本には丸で当てはまらない。

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【階級闘争考３】マルクスの定義に従っていたら、細々と生計を立てる屋台のおでん屋さん、小さな店舗のラーメン屋さん、農家、SOHO、サラリーマンでありながら個人株主という人まで「資本家階級」になり、「打倒対象」にされてしまう。

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【階級闘争考４】勝間和代を愛読し、ささやかな株式投資をしている者は、日本に何千万人もいるだろう。ほとんどが会社員やその家族だと思うが、マルクスに従えば彼等も「打倒対象」になってしまう。つまり共産主義は、今日では（極論すれば）日本国民全部を「打倒せよ！」というに等しい。

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【階級闘争考５】日共は、多数決（選挙）で革命しようと言う政党だ。日本国民全部を敵には回せない。そこで「日本はまだ封建主義で、民主主義革命が必要だ。だから、今は民主勢力を応援する（二段階革命論）」という誤魔化し方をした。自営業者向けの「民商」の創設は、その典型だ。

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【階級闘争考６】日本は未だ民主化されていない。だから民主主義社会の実現が先だ。そう言っておけば、日共は個人事業主を味方につけることができる。だが、同時に困った事が起きる。日本の敗戦と明治維新である。二度も大きな政体変化が起こったのに、未だに日本は封建主義なのか？

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【階級闘争考７】封建制度の定義上、明治・大正・昭和の日本は封建主義ではない。もし封建主義ならば、天皇陛下や総理が領主で、県知事に県を封土し、代わりに地代を得ている筈だ（笑）。そんな事を言えば、小学生だって笑い出す。日共ご自慢の「科学的社会主義」という看板にも傷がつく。

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【階級闘争考８】そこで今度は、「明治維新は民主主義革命だったが不十分なものであった」と誤魔化す事にした。「不十分」！何と便利な言葉だろう！これで当分、百年位は「政府はもっと民主化せよ！」と赤旗に書くだけで飯が食える！だが、これにも問題が起きた。

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【階級闘争考９】党内に民主主義が無い事である。日共の党内は、封建主義どころか絶対主義であり、その度合いは歴代No.２の話し方や顔つきが、歴代No.１そっくりになってしまう程だ（笑）。人権も自由もありはしない。戦前はリンチ殺人事件を起こし、戦後も除名者が後を絶たない。

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【階級闘争考10】それもこれも、最早通用しない「階級史観」に拘るせいだ。だがそれを棄てたら、共産主義という信仰自体が消える。共産主義は、「幸せに輝くユートピア」への「一本道」だ。その筈だった。それなのに「実は間違いでした」なんて、どの面下げて言えるのか、という訳だ。

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【階級闘争考11】新左翼の方は、二段階革命論などとうに棄て、労働者階級の定義まで変えてしまった。新定義は「革命に目覚めた労働者の階級」だ。それに対し労使協調を模索する労働者は「買収された労働貴族階級」となった。これは厳密には階層と言うべきだが、そうは言わなかった。

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【階級闘争考12】この定義もまた問題を生じた。内ゲバである。「個人の考えで現実はコントロールできる」と言う信仰を「理性主義」と言う。レーニン主義は「理性主義」であるから、体制が自然にできるのを待ったりしない。反対者はいきなり、全て粛清するのである。大変効率的なのだ。

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【階級闘争考13】レーニン的理性主義の好個の例は、全学連による全共闘の批判だ。新左翼諸党派の学生戦線である全学連は、自然発生的に生まれた全共闘運動を、「自然発生性への拝跪」と批判、解体しようとさえした。マルクスしか読んだ事のない学生はさぞ戸惑ったろう。

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【階級闘争考14】しかし全共闘に言わせれば、個人の自由意思の尊重こそ悲惨な内ゲバを予防するのである。ベ平連も、ほぼ同じ主張であった。ちなみに全共闘、ベ平連は、新左翼のみならず日共の絶対封建主義も批判した。そんな彼等の受け皿は、「水割り政党」の異名を持つ社会党になった。

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【階級闘争考15】社会党は現民主党である。つまり全共闘やベ平連は、民主党支持者になった。そして民主党は、因縁のように派手に盛り上がり一気に瓦解した。一度目は悲劇だが二度目は喜劇。最早、経済的階級理論に基づく世直し理論は通用しない。共産主義はここに遂に果てた。

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【階級闘争考16】新しい階級理論が誕生した。今度の階級は「社会的弱者」である。「政治的発言力」を指標として強者と弱者を差別化し、定義するものだ。だが、これも強弱の境界が曖昧だし、そもそも在日支那鮮人による「戦後レジーム」の維持でしかない事が、ネット時代のお蔭ですぐバレた。

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【階級闘争考17】支那鮮人の狙いは、戦後レジームから生まれた、日本人の自虐的性質（アノミー）につけ込み、「移民の数と権利の増大」を図り、尼崎事件よろしく日本を乗っ取る「移民革命」である。これは最早社会主義ではない。ただの侵略、しかし静かな侵略だ。

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【階級闘争考18】だが日本のサヨク勢力は、この侵略に欣喜雀躍。異常に強い「政治的発言力」「政治的影響力」を、外国（人）に与える事に熱中している。廂どころか母屋まで差し上げるこの勢いは、レミングの集団自殺に等しい。この狂気の原因は何か？考えられる理由は唯一つ。アノミーへの恐怖。

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【階級闘争考19】戦後のアノミーをサヨク勢力になる事で補った連中は、「左翼に非ずば人に非ず」という戦後特有の空気の中、特権を貪り巨大化してきた。しかし社会主義の衰退と共に彼等も衰退、今や風前の灯火。目前に控えているのは、どす黒いアノミー。その象徴が安倍政権やネトウヨなのである。

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【階級闘争考20】サヨクが用いる美辞麗句は、常に二重の意味を持つ。昔は裏に「暴力革命と独裁」という本音があった。だが今そんな夢を持つ者はいない。日本を独裁して得があると信じているのは特アだけだ。だから今日のサヨクの美辞麗句には、特アの本音が隠れているのである。

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【階級闘争考21】今やサヨクは特アの走狗。特アになびく事でしか、アノミーを防げないと信じる臆病者の群れだ。

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【階級闘争考22】今回、目くらましに使われるのは「人権」「平等」「弱者」「共生」「優しさ」という用語であろう。前回は「封建主義」「民主主義」「労働者階級」「科学」「世界」という用語だった。対策は、定義を明確にする事だ。すると、侵略者の言説固有の特徴「Wスタ」が露呈する。

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【階級闘争考マトメ１】自国の国民の世話は自国が行うべきだ。でなければ近代国家の根幹をなす「社会契約」が成立しない。「契約」を履行できない国家や国民は淘汰される。だからこそ、「夷狄」支那朝鮮は侵略という手段に打って出るのだろうが、安易な強盗行為は許されるものではない。

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【階級闘争考マトメ２】自国民を守る事も国家の契約であり、これは絶対正義である。誰にも異を唱える権利はない。逆に、自国民を守れない国家は国家ではない。従って、どのような美辞麗句を用いようと、外患を誘致した者は死刑になる。近代国家にとって、売国買弁は絶対悪なのである。

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【階級闘争考マトメ３】日本は支那・朝鮮の侵略に遭っている。絶対悪が行われている。先ずこの事実を直視する事だ。ネトウヨ批判等を続ける「進歩的文化人」は、愚かとしか言い様がない。彼等は理性主義者で、自分の評判にしか興味がない。