「ぼくの知らないきみの知り合い」(他者性)について(私家版)
分裂を再読してるのだけど、「自分の知らない所にある人間関係」への恐れが根底にあると思う。ハルヒが「キョンの昔の知人」として佐々木に感じた違和感。キョンが「俺達を襲った奴ら」として九曜・橘・藤原が佐々木と付き合う事を否定した違和感。
2010-09-20 21:10:18“「自分の知らない所にある人間関係」への恐れ”って言葉を解釈しようとしたら「僕の知らない君の知り合い」って単語を思いついた。 と同時に、ハルヒってセカイ系だよなあ、セカイ系の定義って何だっけ、と調べ始める。
2010-09-21 16:54:25僕と君―僕の知らない君の知り合い―(僕には到底把握しきれないほど広大な)世界 という同心円状の社会モデルを閃く。
2010-09-21 16:57:58セカイ系は、「ぼくときみの関係性が国家や社会といった中間項を挟むことなく世界を揺るがす大問題に直結する」みたいなことを言われるけど、本当に無視して削除したかった中間項は、「ぼくが知らないきみの知り合い」だったんじゃないんだろうか疑惑。
2010-09-20 21:46:20僕自身の論点整理。「僕の知らない君の知り合い」(見知らぬ他者の中で、僕と君の関係に悪影響を及ぼしそうな連中)への恐怖ってのが、いわゆるセカイ系と呼ばれた作品群の中にあったんじゃないかしら仮説。(誤植修正済み)
2010-09-21 09:48:39イリヤにおける「僕が知らないきみの知り合い」ってのは、例えばパイロットスーツに書かれた呪縛のような祈りの言葉。サイカノでの「僕が知らない君の知り合い」ってのは、要するにちせを寝取りかけた先輩だ。「僕が知らない君の知り合い」は、基本的に、僕ときみの関係にとって有害な存在とされる。
2010-09-20 21:51:29「僕が知らない君の知り合い」を扱って大変なことになったのが、かんなぎ。あの騒動の発端は、大東という「僕が知らない君の知り合い」の出現。
2010-09-20 22:07:24一応、あの後“和解”する展開が来た筈だと思うんだ。主人公に対して、お前が救ってやれ、うんぬんのことを大東は言ってたし。けれど、それが描かれる前に大騒動&休載。
2010-09-20 22:09:18ラブひなの方はなあ、安心感があったんだよな。「僕が知らないきみの知り合い」たる瀬田に、なるが寝取られる心配は、まあ、なかった。ドキドキはしたけどね。そんな経験があったから、かんなぎの方も、どうせ和解するんでしょーww くらいに思ってた。
2010-09-20 22:10:43思えばラブひなのころはまだIT化が進んでなかった。『成瀬川なるは非処女! 瀬田はロリコン!』みたいな情報がやりとりされる場がなかった。自分の心1つでドキドキするだけだった。かんなぎのころはもう、ネット全盛期。「穢れた」ナギの姿から非処女説が巻き起こり広がって大騒動。
2010-09-20 22:13:53正直、IT化が進んでなかったらかんなぎ騒動はなかったよなー、と。たぶん、ファンは自分の心1つで「穢れた」ナギの姿に立ち向かっていたのかしらん、と。皆で立ち向かった結果、なんか変なことになった。赤信号、皆で渡って大惨事。
2010-09-20 22:15:29けいおん! もほら、新しい話が出るごとに「~が非処女の顔になった」みたいなレス出るじゃん。ネタなんだろうけど、本気にする人もいるわけで。かんなぎの場合、「穢れた」姿がアウトだった。本気にして本気で怒る人が出てくる確率を大きく引き上げたんじゃないかな―、と。
2010-09-20 22:16:43というわけで整理。1.「ぼくが知らないきみの知り合い」という要素は、現在のアニメ・漫画(とそれを取り巻く騒動)を読み解くのに重要かも 2.黒っぽい色のナギ様=非処女 説はネットの力で広がった。ラブひなが10年遅れていたら同じような騒動に巻き込まれていたかもしれない。瀬田登場の時に
2010-09-20 22:53:10RT @johnny_itoh: @Six315 印象ですけど、主人公(=視聴者)が知らないヒロインの一面が、主人公の自意識の及ばない場所で発揮されてるというパターンが地雷として機能するのかなと思います。 「このヒロインだったら、こんな感じの過去だったり知り合いだよね」と想像が及ぶ範囲なら許容できるのかなと。
2010-09-20 22:57:49RT @_ayagiri_: 僕の思うセカイ系は、「君の知らない僕の知り合い」については考慮せずに、「僕の知らない君の知り合い」が居ない状態であってほしいと思う、あるいはそうある状態を考えてる。それは結局、よく言われるセカイ系の定義から物理的に実現不可能な部分を削除しただけに過ぎなくて、本質は残っていると思う
2010-09-20 23:21:04http://j.mp/9UAvUs を見て頭が大分整理された。これまで僕が言っていた「僕が知らない君の知り合い」ってのは、「僕の知らない彼女の一面を知っている彼女の知り合いで、かつ、僕と彼女の関係を揺るがしそうなヤツ」のことだ。
2010-09-21 17:01:54僕が本当に扱いたかった問題は、「僕の知らない彼女の一面を知っている彼女の知り合いで、かつ、僕と彼女の関係を揺るがしそうなヤツにどう相対するか」ということなんじゃないんだろうか。
2010-09-21 17:03:16それは例えるなら、俺の彼女にちょっかいをかけてヨリを戻そうとする元カレにどう対抗するか、という問題だ。
2010-09-21 17:04:42フロイドの「不気味なもの」について。「いつも考えてしまうけど、考えないようにしている・考えなかったことにしていた事実・願望。それを目の前に突きつけられると怖くなる」という風に強引に解釈。
2010-09-21 16:24:39要するに、逃げていたことを眼前に突きつけるようなもの=不気味なもの(フロイド) と僕は解釈した。
2010-09-21 16:25:20(こっから僕の持論) 「不気味なもの」=他者の他者性を突きつけるもの 問題について。この問題を物語で扱う時、具体的で判りやすい筋書き→「僕と彼女の関係において、僕の知らない彼女の一面を知るヤツが現れて関係を揺るがす」(彼女の他者性が明らかにされて動揺する僕)
2010-09-21 16:45:37