アニメ「進撃の巨人」 エレンのエヴァ化問題

アニメ「進撃の巨人」のちょっとした感想の私的なまとめ アニメ「進撃の巨人」の12話くらいのネタばれになるかと思います。ネタばれを避けたい方は戻るボタンを押してください。
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アニメ版「進撃の巨人」ネタばれ注意

kikanet@森 @kikanet1

進撃の巨人が面白い(面白かった)

2013-07-06 19:06:13
kikanet@森 @kikanet1

作画とかストーリとか色々言う人とかいるけど,何を言っても第一話で引き込まれた。プロットの面白さだった。

2013-07-06 19:09:25
kikanet@森 @kikanet1

壁の中の人と外の巨人との対立。中の人たちは「壁」に安心して生活する。それに対してエレンが「家畜同然」と言う。

2013-07-06 19:11:11
kikanet@森 @kikanet1

最初に何を考えたかもう忘れたが,ネット社会に引きこもる非リア充とリア充との対立とか,平和憲法の中の国民と覇権国家の対立とか,挑戦しないことに安住する心と知らなくてはいけないこととかの対立とか。

2013-07-06 19:17:11
kikanet@森 @kikanet1

その上で大事なのは,存在の知られている外敵との対立ということである。巨人は唐突に生まれたことに違いないが,エレンの時代においては巨人は既知の存在であり,隠す(厳密に言うと人間が箱の中に隠れる)ことで知らんふりをする。

2013-07-06 20:03:41
kikanet@森 @kikanet1

エヴァ的に言うと完全に予想外の場所から自然発生して襲ってくる「使徒」と,進撃の巨人的な確実に存在する敵との関わりを絶った上で襲ってくる「巨人」である。

2013-07-06 20:06:30
kikanet@森 @kikanet1

本当の敵は外部からやってくるのではなく,昔からいる敵を克服することでしか自分(世界)を変えることはできない。

2013-07-06 20:07:41
kikanet@森 @kikanet1

進撃の巨人はその「潜在的な問題の解決」と正面に向き合っている作品だと「確信」した

2013-07-06 20:08:40
kikanet@森 @kikanet1

ここからアニメの12話ぐらいのネタばれと絡むが,やはり立体起動装置がカッコいいし,そういう装置で問題解決してほしかった。

2013-07-06 20:12:28
kikanet@森 @kikanet1

エヴァの汎用人型兵器「エヴァンゲリオン」はある意味幼稚な機械ともいえる。エヴァは絶対的に安全(胎内=エントリープラグ)で凶暴(パイロットですら制御ができない)武器で戦っている。いや,厳密には怪しい組織から主人公たちは戦えと言われている。

2013-07-06 20:18:34
kikanet@森 @kikanet1

そして,進撃の巨人のエレンたちは危険(生身の体)で制御可能な武器(立体起動装置)で戦っている。時折,呼称されるエレンの「駆逐系男子」という言葉が好きだが,進撃の巨人の世界では逃げ道がないゆえに,問題を先送りにする(ウォール・シーナへの後退)か巨人と戦うしか選択がない。

2013-07-06 20:27:24
kikanet@森 @kikanet1

ちょっと補足すると,立体起動装置も制御できないという反論もあるかと思うが,この「制御」というのは努力で解決できるか否かということ。エヴァもシンクロテスト等で努力している場面があるが,結局TVアニメ終盤のアスカのように精神状態でダメになる。そもそもエヴァの原理すら解明できていない。

2013-07-06 20:34:01
kikanet@森 @kikanet1

立体起動装置は当然故障のリスク等もあるが,ちゃんとした使い方と手入れを怠らなければ訓練でその活用範囲を広げる事が出来る。素質と努力のバランスもあるものの,アルミンであれミカサレベルにはなれないにしろ,訓練を積めば自らの手で巨人を倒すまで成長できる。

2013-07-06 20:39:05
kikanet@森 @kikanet1

話は元に戻るが,いずれにしても登場人物たちは自らの生と死に正面から向き合っている仮に碇シンジが進撃の巨人の世界に入り込んでも,立体起動装置を装着しないまま死ぬ。戦うか逃げるかという葛藤をする時間もないし,戦えばその非力さで死に逃げようとしても逃げ切れない。

2013-07-06 20:43:01
kikanet@森 @kikanet1

だから,エレンのようなどんなに絶望的な状態であっても,それを理解したうえで解決の道を模索する古典的なヒーローのメンタルと,天から与えられるような能力を持ち合わせていない非力なフィジカルを持つところに感動した。

2013-07-06 20:47:44
kikanet@森 @kikanet1

結局,エレンの巨人化はエヴァ的な超越性を天から与えられ(作品上では父から与えられる),巨人化という安全(再生能力)で凶暴(時折の知性の欠如)な武器を手にした。

2013-07-06 20:51:21
kikanet@森 @kikanet1

結構,訓練兵団の立体起動装置の動きとアルミンの配置から推測するに,古代~中世(近世)の戦いを基にした衆の戦記物になるんじゃないかと思った。結構,自分好みの泥臭い地上戦かなと思った。

2013-07-06 20:55:34
kikanet@森 @kikanet1

様々な作品で見られるし,そうするしかないことは分かるが,エースの戦闘力のインフレ化は好きじゃない。進撃の巨人も,巨人化できる人間とリヴァイ兵長やミカサ等のエース VS 奇行種の巨人たち。の対立になりかねない。

2013-07-06 21:00:53
kikanet@森 @kikanet1

なぜその対立が嫌いかと言うと,現在「ある作戦による非力な一般兵の死は無駄か否か」のような問題がからめられているが,人間側のエースVS奇行種の戦争になれば,非力な一般兵の死の重みが一気に消し飛ぶ。

2013-07-06 21:03:47
kikanet@森 @kikanet1

経済学のインフレという言葉の意味のように,ミカサなどの戦闘力が上がれば一般兵の相対的な価値が目減りする。で,「進撃の巨人」では ”超越的な力を手にしない限り世界は変えられません” というテーマになってしまう。それではエヴァから何も進歩していないことになる。

2013-07-06 21:07:56
kikanet@森 @kikanet1

ここまで好き嫌いの話をしてしまったが,こうテーマが自分の思想と大きく変わりつつあることを感じながらも,進撃の巨人はそれすら上回る魅力がある。こんなにも残酷な世界なのにアニメ的なコメディーを付随させてる点なんだとも思う。

2013-07-06 21:22:31
kikanet@森 @kikanet1

立体起動が無理という点が基本だと思うが,絶対に実写化できない安心感もある(フラグ)。それ以上に実写化してもコメディーが生きない。コメディーを入れても興醒めしてしまうため,場を持たせるために恋愛物か友情物を中心にしながら最後の巨人を倒す事を夢見て戦い続ける作品になってしまう。

2013-07-06 21:31:38
kikanet@森 @kikanet1

アニメもマンガもその利点を生かされているし,マンガ的な気持ちの良い描写アニメ的な気持ちのいい動きを見ていきたい。(と言いつつ漫画は未読なのですが。)

2013-07-06 21:33:25