続・二刀流の話題:日本の片手剣って本当に珍しかったのか?剣術の生まれた背景は?
- inuchochin
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現在まで伝わっている二刀流の動画は「二刀流の話題:実際の二刀流剣術」にまとめています。http://t.co/nt7W9hBHau
2013-07-04 20:48:01自分のまとめ「二刀流の話題:二刀流は理に適っているか?何故二刀流は主流にならなかったのか? 」http://t.co/s47MVaCq4fを読み直して、日本で片手剣がなぜ発展しなかったか?という話題が出ていたのでちょっと考えなおしてみた。
2013-07-08 12:30:38片手剣承前:現在唯一活動が公開されてる富田流(中條流)系統の流派、當田流(とうだりゅう)。富田流の使い手が弘前に流れたもので、表五本以外はすべて小太刀を使うとか。外捌も伝承されてました。http://t.co/S9pUP5BVDo 後半が小太刀。通常より長い小太刀を使用します。
2013-07-08 17:44:09片手剣承前:富田流から形を採用した平常無敵裏の絵目録。 http://t.co/GwLFxqJ8Tc このほかすべての絵の構えが片手で刀を使っています。
2013-07-08 18:02:02@gengen719 一尺八寸に柄五寸とかだと思いますから脇差ですよね。でも、弘前で當田流を受け継いだ浅利伊兵衛は町人には棒術の免許しか出さなかったらしいです。
2013-07-08 23:08:17@inuchochin 脇差しっすよね、その寸だと。思うに、農工商民がよく携帯していたのなら、脇差しの形を創る流派があってもいいんじゃないかと。しかし、町民には棒術だけってのも面白いですね。段階ではなく、身分で伝授を別けるって珍しくないですか?
2013-07-08 23:12:35@gengen719 小太刀の形は剣術にはよくありますし、棒の手の刀って短いもの使っている所も多くないですか?こういうのとか。http://t.co/pCx3q00loR 私の稽古している流派だと、古いシナイは全長で一尺八寸くらいなので脇差としたら短いですね。
2013-07-08 23:30:14@inuchochin 棒の手の刀は短いのですが小太刀も別にあるんですよね。二刀もありますし。確か江戸時代の法令では、何尺以上とか以下とか、そんな決め方だったんで、何をもってして短いというのは難しいところですね。まぁでも、脇差しだから特殊な技法というわけではないでしょうしね。
2013-07-09 00:40:22@gengen719 たしか二尺とかのながさでも一本差しなら旅行や祭りとか理由があれば庶民が刺しても良かったんですよね。そういや子供の時見た日本昔話にも旅支度で脇差さしてたなあ。
2013-07-09 06:20:26片手剣承前:小太刀ではないけど、実際の古流で使われる片手打の動画を示してみる。 馬庭念流裏三本 http://t.co/0cwDQroBXX 打太刀(形で負ける側、右側)が片手で押したり、片手打ちの連打をしたりします。
2013-07-08 18:43:06片手剣承前:鹿島新當流面(片手打ちがあるのは3:47、5:18、6:16、7:19あたりから) http://t.co/RShNOsG1LJ http://t.co/eWBeUYxk67 http://t.co/GF2T3wM6bm http://t.co/xpSp81PrRw
2013-07-08 18:44:38片手剣承前:柳生新陰流燕飛(3:30から) http://t.co/Pg4OVsV3Hx これまた打太刀(左側)が片手で廻刀(廻して打つ)します。かなり多用されます。
2013-07-08 18:45:58片手剣承前:疋田新陰流猿飛(0:36から) http://t.co/j96NUWJm5r 肥後藩に伝わった新陰流の猿飛(ただしちょっと動作を変えています)。これも打太刀(右側)が形の真中あたりで連続で廻刀する動作があります。
2013-07-08 18:46:36以下は中条流(富田流)についての簡単な解説です。
日本の片手剣承前:日本で片手剣というと小太刀なんだけど、15世紀前半成立の中條流(俗に冨田流、戸田流)は小太刀を使う。たしか中條流の小太刀は刃長一尺八寸(約54cm)に柄五寸(約15cm)だったと思う(あとで伝書で確認する)。
2013-07-08 12:32:15正確には念流の開祖の念阿弥も中條流開祖の中條長秀も14世紀の人物です。
日本の片手剣承前:中條流の形は北陸に残っている伝書類を読むと、打太刀(形の攻撃側)は刃長三尺(約90cm)以上の大太刀を使い、仕太刀(形の勝つ側)はそれに対して前述の小太刀で勝つ。
2013-07-08 12:34:09日本の片手剣承前:基本の形は、大太刀で打ちかかってきた相手の太刀を、真正面から両手もしくは片手で小太刀を真直ぐ差し出し受け止め、左手で相手の手を取り首を打つような技だったみたい
2013-07-08 12:34:32日本の片手剣承前:武器の作りだけ見ると、柄の短さから片手で振り回すように見える。しかし、先ほど書いたように中條流の技は受ける場合は両手で柄を取り、攻撃は左手や足で敵をおさえつつ片手で打つような形が多かったようだ。
2013-07-08 12:35:33日本の片手剣承前:もちろん両手で柄を取って打つ技も多い。ようは臨機応変、理にかなった動きをするという話で「武器が片手で使うように出来てるから片手だけで使う」という話じゃない。このあたりが兵器史(武器の主要用途)と武道史(技術も考慮)の違いなんだろか?
2013-07-08 12:37:16日本の片手剣承前:例えば打太刀の大太刀も、仕太刀の小太刀も、刃の部分を右手や左手で持ったり支えたりする技が見られる。(さすがに大太刀を片手で振り回す技は無いみたい)別に柄は持つための場所だけど、他の場所に触ったらだめなわけじゃない。
2013-07-08 12:38:36日本の片手剣承前:中條流の話に戻るけど、この流儀は京都や愛知あたりが発祥で、念流の影響を受けているとされる。ようは室町時代の京で作られた技なわけで、戦国時代の合戦というより室町時代の乱闘や暗殺等への対策なんだろう。
2013-07-08 12:39:23日本の片手剣承前:室町時代の話に中條流の使い手とされる兵法上手が家に数人に押し入られた際に切り合って難を逃れた、というのがあった。京周辺で発展した中條流に比べるとシントウ流の方が長刀や槍を重視していて兵士の武術と言う感じがする。
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