芝村裕吏氏による「ロディアとチビットの使い方」
まず。ロディアもチビットも、メモ帳だ。メモにこそ、真価がある。まあ、うまく使えば仕事の役に立つ。生産性としては、俺では年間に50万円くらい。がんばれば100万円くらいの価値になるだろう。
2010-02-09 00:08:00一方、年間使用量はロディアで年間5冊くらいなので、まあ1500円で50万円という感じで、対費用効果に優れているアイテムと、いえなくもないね。
2010-02-09 00:12:33それにしたって、所詮は紙の束だ。 50万円の価値のメモがかけるかどうかが、一つの目安になる。 かけるなら、それは意味がある。手放せないことにもなるだろう。なければ、別になくてもいいだろう。
2010-02-09 00:12:42メモの極意は、捨てるにあり。 でね。短期間に捨てる情報を書くといい。それが、メモの正しい運用法だ。 50万円の価値のメモとは。 短期間で使われ、捨てられ、そこで生み出される、価値なんだよ。
2010-02-09 00:18:10具体的には、メモというのは、考えを昇華させるフィルタとして、使う。 考えというのは、頭の中で考えたらいけないんだよ。それでは、ぐるぐるしてしまう性質のものだ。 考えというのは、紙の上で考えないといけない。
2010-02-09 00:21:03分かるかな。書きながら考える。これが重要だ。 というのも、人間は、感じているものから感じ取るという形でしか、本来連想出来ないからなんだよ。
2010-02-09 00:24:23文字というものが文明におけるエポックメイキングなことだったのは、記録、というよりは、文字を読み取り、感じさせることにより思考をよりたかめるための道具だったからと、いったほうがいいだろうね。
2010-02-09 00:26:11具体的というか、具象的な話をすれば、転記しながら、人は考えを磨いていくものだ。マンガも、小説も、仕事も、ゲームデザインも、日々の生活も、そこには本来違いがない。
2010-02-09 00:31:25何かを書く。書いて考え、また書く。 紙は有限だから、別の紙に同じようなことを書く。 このとき、いらない情報は捨てられ、純化していく。 濾過みたいなものだ。これを繰り返すことで、極意(アート、と英語で言う)を得る。
2010-02-09 00:33:41さて。じゃあ。メモだ。 昔、アインシュタイン夫人が、うちの旦那は古い封筒の裏で、宇宙の真理に近づいてますのよ。とか、いってたが、所詮はちょっと書いてちょっと見て捨てる物だから、別に300円でメモ帳買う必要は、なともいえなくもない。
2010-02-09 00:37:26ところが。ここが文房具屋の価値創造というところでな。裏紙より便利な(そしてそれらより高い)ものを、生み出してきてるわけなのよね。 裏紙の束、原価20円より優れているところを、つまりは280円の差額を、今から説明しよう。
2010-02-09 00:39:27まず。重要な事として、装丁がしっかりしてるので、外に持ち歩ける。ワイヤータイプでないので、ポケットにひっかからない。厚紙なので、外でも書ける。 コンパクトで、マイクロカットで切り取りやすい。メモは捨てないと意味がないので、切り取れるのは重要だ。
2010-02-09 00:41:57紙は厚口で、万年筆やゲルインキボールペンとの相性は抜群だ。 ちぎったページを折りたたんで財布にでも入れて持ち歩いても、当日分くらいは、破れたりせずに、持つ。
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