伊藤剛氏らによる漫画の描き方に関する「デクパージュ」と「ミザンパージュ」の話
@goito 『マンガのシステム』では「ミザンパージュ」が「ページ構成」、「デクパージュ」は「コマ割り」になってますね。
2010-09-24 00:25:19@ishikawatoshiki 確かにそうですね。小説の方が自由度が高いのも一因なのかなぁと思ったりします。学生の時に小説書いてて自分なりに結構研究してみたんですけど、物語は起承転結とか序破急とかが基本みたいに言われているのに結局よくわからなかったんです。
2010-09-24 00:26:11ナイスフォロー。ありがとう。オレは「デクパージュ」を「コマ割り」と訳すのには反対。強いていうなら「コマ展開」だが、ここらの用語整理も必要だよねえ。RT @iwa_jose 『マンガのシステム』では「ミザンパージュ」が「ページ構成」、「デクパージュ」は「コマ割り」になってます
2010-09-24 00:27:15そうですね。分節(デクパージュ)に起承転結のテンポを加える、中間作業っていうか。ページ配分(ミザンパージュ)はこのあとの作業ですね RT @goito: @izumino この人のはどっちかというとデクパージュのほうだよね。まさにシナリオを「切って」配分する作業なわけだから。
2010-09-24 00:28:01.@izumino そう。荒川弘のインタビューを作品と照らしながら検討する必要があるけど、実作の現場ではデクパージュが先行して、後からミザンパージュを加えるとは一概に言えない。かといって同時に行われるというわけでもない。その機微を言語化するのが難しいところなわけで。
2010-09-24 00:31:06@goito 確かに先程されてた説明からすると「コマ展開」の方が適切かもしれないですね。「デクパージュ」は線的な時間の流れの分節に関わるもので、「ミザンパージュ」は空間における配置を扱っている。
2010-09-24 00:33:59まさにそう。RT @iwa_jose @goito 確かに先程されてた説明からすると「コマ展開」の方が適切かもしれないですね。「デクパージュ」は線的な時間の流れの分節に関わるもので、「ミザンパージュ」は空間における配置を扱っている。
2010-09-24 00:38:43いずれにせよ、グルンステン『マンガのシステム』は、読んでて「これは自分で描いてたひとの発想だな」と思った。実際、本人と話してみてもそうだった。
2010-09-24 00:40:50『マンガのシステム』が分析哲学の語彙を使っていることなどを捉えて、「日本のマンガ研究者でこれを理解できるやつはいないだろう」と言ってた経済学者さんがいましたが、だからと言って「あれはネームを切ったことのあるやつにしか分からない」とはぼくは言わない。論はもっと開かれている。
2010-09-24 00:43:29さっきから@goito さんがツイートしているデクパージュとミザンパージュだけど、頭の中にあるストーリーのどの部分を切り出すか、がデクパージュで、切り出した絵を紙のどこに配置するが、がミザンパージュなんだろうか。 とするとたとえばアニメの絵コンテにはミザンパージュはありえないな。
2010-09-24 00:45:00@goito 確かにそれは感じました。>描いてた人の発想 といってもぼく自身は描き手ではないし、実感に即してというのとは違いますが。
2010-09-24 00:45:01面白そうな本だな…… RT @goito: いずれにせよ、グルンステン『マンガのシステム』は、読んでて「これは自分で描いてたひとの発想だな」と思った。実際、本人と話してみてもそうだった。
2010-09-24 00:45:39だからといって「描いてた経験」を特権化するのはとても貧しいことなわけで。RT @iwa_jose 確かにそれは感じました。>描いてた人の発想 といってもぼく自身は描き手ではないし、実感に即してというのとは違いますが。
2010-09-24 00:46:22伊藤剛氏@goito が先ほどからツイートしている、漫画の描き方に関する「デクパージュ」と「ミザンパージュ」の話が面白い。デクパージュ→ミザンパージュの順が基本だとは思うが、その順序はページ内レイアウトの都合でたやすく逆転するし、スタイル志向の描き手であれば最初から逆の場合もある
2010-09-24 00:58:22RT @goito: 日本語で適切な用語がないので、仕方なくフランス語の用語を使ってますが、「デクパージュ」「ミザンパージュ」ともに、マンガを描いてるひとであれば「なんだ、そんなことか」というくらい身近なことを言っています。ただ説明するのは結構しんどいんで……@3_po君にキラーパスして逃げるか?
2010-09-24 01:46:54.@goito 「のだは(なつやすみで)ねている!」でパスをスルーしようかとも思いましたが、面白そうなので参加。でも、Twitterの議論を追うのはむずかしい。。。
2010-09-24 01:47:51@3_po とりあえずプレイヤーが@iwa_jose君と@izumino君とオレの三人だけなのでわりとラクなのでは。オレはもう寝るけどw
2010-09-24 01:50:02物語世界の空間と時間を割る(分節=連接する)のが「デクパージュ」(なので、コマ内に何を描いて、何を描かないか、それから時には構図を決めるのも「デクパージュ」に含まれる)。
2010-09-24 01:53:58@izumino 最初のきっかけは、マンガ実作系大学のシナリオの指導で「起承転結」とハリウッド流の三幕構成の両方が出てくるってことだよ。三幕構成のほうが合理的なんだが、なんでかくも「起承転結」が好まれるんだろうと以前から考えていた。てのはまだ言ってなかったが、そういうこと。
2010-09-24 01:57:33