「中央公論」2013年5月号<日本型「スパイ機関」のつくり方>のメモ
ブログを更新しました。 「インテリジェンスと軍事など 日本型「スパイ機関」のつくり方」(http://t.co/Bt5BypBDgu) ご笑覧ください。
2013-07-11 22:18:42「中央公論」2013年5月号(http://t.co/DfSwzoCfGR)の<日本型「スパイ機関」のつくり方>(p.94)を何回も読んでいる(20回近く?)のですが、(続く)
2013-07-12 21:03:571つ目は、“日本版NSC”をきちんと機能させるためです。 2つ目は、人的情報源を元にしたインテリジェンス活動(ヒュミント)に組織的に取り組む機関が必要だから、ですね。
2013-07-12 21:10:28この<日本型「スパイ機関」のつくり方>は、自民党・河野太郎氏、民主党・馬淵澄夫氏、みんなの党・山内康一氏3名による超党派の提言ですが、3つの特徴があります。
2013-07-12 21:15:021つ目は前記の通り、“対外インテリジェンス機関の新設”を主張していること。 2つ目は、現在の日本にある「情報機関」といえる組織の(平成24年度の)定員と予算をあげて、それらと比較するかたちで、新設される「対外インテリジェンス機関」の人員と予算を、具体的に示していること。(続く)
2013-07-12 21:17:063つ目は、“対外インテリジェンス機関を有効に活用する”ために、国会議員が党派を超えて取り組むべき課題を挙げていること、ですね。
2013-07-12 21:19:17改めて読み込んだ成果として、なぜ、「対外インテリジェンス機関」を新設しなければならないのか、という点にしぼって少しつぶやいてみようと思います。
2013-07-12 21:25:25この提言では、“日本版NSC”は総理大臣のために、外交・安全保障上の国家戦略を練る専属機関としています。 そして、それが今まで存在しなかったことを、問題であるとしています。
2013-07-12 21:27:23現在の日本には、内閣官房内閣情報調査室、内閣衛星情報センター、外務省国際情報統括官組織、防衛省情報本部、警察庁警備局、法務省公安調査庁などの情報機関があります。 そして、これらの機関を合計すると、約4500人の人員と、約1300億円の予算があるとしています。(p.96)
2013-07-12 21:28:40今までの日本は、各官僚組織(情報機関)間の縦割り問題により、それぞれの機関が持っている情報(インフォメーション)の共有が十分になされていませんでした。 そしてこの縦割り問題は、解消するのはかなり難しいのです。
2013-07-12 21:29:59インテリジェンスの用語だと、「ストーブ・パイプス」といいますが(北岡元著『インテリジェンス入門〔第2版〕』p.194)、これはなかなか、根深い問題ですね。
2013-07-12 21:30:59“日本版NSC”ができれば、当然、総理大臣(政策決定者)の外交・安全保障上の意思決定を支援するために、様々な情報(インフォメーション)が必要になります。
2013-07-12 21:33:03ほかの(既存の)各情報機関に対して、NSCが戦略策定のために必要とする情報(インフォメーション)を提供するよう要求(リクワイアメント)するようになるでしょう。
2013-07-12 21:33:58(http://t.co/edco0xIaqv) 「カスタマー」というのは、「インテリジェンスを利用して意思決定をする者」のことで、『リクワイアメント』は『意思決定のための具体的な情報の要求』のことですね。 イメージは湧きますかね?
2013-07-12 21:39:35しかし、例えNSCができたとしても、今までもそうだったように、既存の情報機関がきちんと情報(インフォメーション)を提供するとは限りません。 まあ、昔から言われていることですが、日本はこの「情報の集約」が不十分ですね。 容易に解決できる問題なら、とうの昔に解決していますが……
2013-07-12 21:44:16ちなみにみんなの党が、“安全保障会議の事務局機能を強化(日本版NSC)。国家戦略を明確化し、的確な政策オプションが提示できる体制を整える。” “インテリジェンスの集約・分析機能を強化。正確な情報がタイムリーに政府首脳に伝わる体制を構築する。” という政策を掲げていますね。
2013-07-12 21:47:19総理大臣の意思決定を支援する“日本版NSC”をきちんと機能させるためには、ほかのどの組織にも属さず、NSCの指示通りに情報(インフォメーション)を提供する「対外インテリジェンス機関」を新設することが必要なのです、というのが、1つ目の理由ですね。
2013-07-12 21:50:44新設された「対外インテリジェンス機関」の仕事としては、公開された情報源を元にしたインテリジェンス活動(オシント、OSINT:Open-source intelligence)を、まずはきちんと行なうこととしています。(p.97)
2013-07-12 21:55:26そのうえで、オシントと同様に重視しなければならないものとして、人的な情報源を元にしたインテリジェンス活動(ヒュミント、HUMINT:Human intelligence)をあげています。(p.97)
2013-07-12 21:57:00もし「対外インテリジェンス機関」を新設したら、(機関員を)在外公館に外交官の身分で派遣してヒュミントを行なわせることから始める、としています。(p.98) オシントだけでは分からない部分(相手国の意図)を、ヒュミントによって補っていこうということですね。
2013-07-12 21:58:04