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2013年7月16日

#同題ssレッドラ まとめ

レッドラでの同題ssをまとめさせていただきました。随時追加していきます。
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ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

毒されていると分かっている。火を呑むように喉を焼く、革命の熱い毒。阿ギトの巧みな弁舌は、しかし確かな炎を忌ブキの芯に点した。彼は旅をした。祖国で流された血の跡を見た。これからも流される血を思った。さらば、祝福の妹よ。僕は忌まわしい道を選ぶ。 <相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 21:44:24
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

そもそもあのポンコツドラム缶と来たらあたしのことをなんだといやまあ商才は認めるし部下にも慕われてるし身内を大事にするのは誉めてやらないこともないけどとにかくあたしにとっちゃ天敵みたいなやつでマスケットのケリ着けるまで死なれちゃ困るんだよだから <相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 22:04:53
リンダ◎LB6章クリア @rinda0907

例えば目の前で人が死ぬのを見て「あれが自らの愛する者であったなら」と想像して恐怖を覚えない者がいようか。パキン、と金属の壊れる澄んだ音が響く。「ああ、やっぱりメリルがいないと困るな……婁さん、どうかしましたか?」「いえ、何も」婁は穏やかに微笑む。<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 22:40:47
雪路@媛に食べられ隊 @yukijirushi1022

「あら、起きちゃった?そのまま寝ててもよかったのに」くすくすと、まるであざ笑うかのような笑い声だ。子供特有の高い声音が、七殺天凌の癪に嫌というほど障った。「随分な寝覚めだのう……。そうは思わんか? 霊母の分体や」<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:03:07
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

狼のような目だった。この世のすべてに愛想を尽かした無表情の中で、その両の目はぎらぎらと敵意を込めて祝ブキを見ていた。「どうしてなの」問いを押し込めたのは、煮え滾る憎悪。それが尚のこと不可解だった。「私は貴女のような人をこそ救いたいのに」 <相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:15:44
リンダ◎LB6章クリア @rinda0907

白く長い髪を持つその少女は、儚く美しかった。違う出会いをしていれば友達になれたろうか?だが少女はドナティアの希望で、エィハの仕える王の為に取り除くべき相手だった。忌ブキとよく似た顔に何かを感じそうになる自分を殺し、目を細めてヴァルの喉元を撫でる。<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:32:13
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

〈拝啓 黒ノ竜様 夏空が眩しく感じられる頃となりました〉〈拝啓 黄爛霊母様 酷暑の候、貴国益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます〉〈イヤミかキサマ〉〈始めたのはお前だ〉 <相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:34:40
雪路@媛に食べられ隊 @yukijirushi1022

傍にいるのが当然だとでも言うように、こちらへ手を差し伸べる彼を想うたび、胸が苦しいと感じるようになってから随分と久しい。気付いてほしい。けれどこのままもいい。「行こうか、メリル」「はい、スアロー様」そんな相反する心が、いつもメリルを苛んでいた。<永遠の片思い> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:39:49
雪路@媛に食べられ隊 @yukijirushi1022

この方のためなら、どこまででも堕ちていける。むしろ、この身すべてを捧げても構わないさえ思える。くつくつとした笑い声が、婁の脳へ響いた。傾国と言っても過言ではない、甘い声だ。「まこと、お主は愛い奴よのう……」その言葉だけで、死んでもいいとすら思えた。<溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-15 23:56:54
jorm涙花 @jorm8

「この料理美味しいねぇ」騎士の言葉に少年は曖昧な笑顔で応え、少女と僧侶は反応すらなかった。笑顔の従者は「スアロー様の味覚は本日も素晴らしく繊細ですね」どうやらこの料理の味に対する一般的な評価は『まずい』らしい <相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-16 12:55:21
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

会いに来てくれる。あの人がまた会いに来てくれる。目が覚めるたびあの人が子供たちを増やしてくれるから、私はちっとも寂しくない。あの人は忙しくって、あんな短い足で駆け回って、こんなにも大切にしてくれる。かわいいひと。私、あなたがくれるもので溺れそうよ。 <溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 18:15:05
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

歔欷。泣鳴。叫喚。飛び起きた忌ブキの額はべっとりと脂汗に濡れている。「……エィハ!」「ここにいるわ」少女の手の確かな熱にすがる。「君がいれば、僕は進める」「でも」少女の瞳は憂えていた。そうだ、遠からず彼女はいなくなる。血の海に彼を残して。「僕は――」<溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 18:48:53
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

だあらな、ありゃ俺の一族が百年かけて作り上げた、天下に比類なき麒麟船だぞ? 悲願だぞ? そりゃ設計図はあるし預けたなあ俺だがよ……ってなんであんたが泣くんだよ。呪い? けっ、辛気くせーこと言ってんなよ綺麗なメイド侍らして! 飲め! 今日は飲むぞーっ!<溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 20:06:01
リンダ◎LB6章クリア @rinda0907

鞘から刃を引き抜くと、白銀の刀身が月光を弾いた。どのような比喩もその研ぎ澄まされた美しさの前には陳腐に過ぎる。ただ彼女は彼女であるが故に美しい。「媛。踊っていただけますか」艶やかな笑声が応じる。婁は刀身を夜気に踊らせた。夜の底の剣舞を見る者はいない。<溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 20:56:52
おざく @honeytoast551

狙われた事も分からなかった。肺が熱い。痛みも憎まれる怖さも、奇跡の対価ならささやかな物だと思う。私は弱いから、誰かの血が流れる事が恐ろしい。もし力が足りない時にも、私自身の血の海で終われる奇跡なしに、戦場になんか立てない。兄さんと、違って。 <溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 21:52:24
ヨグ @yogu495

カプリカプリと僅かに残った空気が上に上がっていく。海の底から太陽の光を見上げると眩しい白と変幻に変わる蒼がある。ふと光が陰り、巨体が悠々と泳ぐその姿を見れば昔の君を思い出す。過ごした日々も約束もこの大いなる蒼があればいつも共にある。私は今もここに……<溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 22:01:08
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

一が二。二が四。四が十六。夜闇に覚束ぬ影がよろりふらり、そぞろ歩いては仲間を殖やす。一が二。二が四。四が十六。「御覧じ下さい。いずれ媛に捧ぐ宴の支度にございますれば」「く、く。まことそなたは飽きさせぬ。全席じゃ、屍の都じゃ、この国を妾の卓と致せ!」 <溺れる> #同題ssレッドラ

2013-07-16 22:11:19
ヨグ @yogu495

「禍グラバ様はスゴいねぇ!」無邪気な顔で彼女は言う。否定する要素がないから頷いた。「じゃあ禍グラバ様が今回支援する方々もスゴいんだよね!」「能力的にはそうかもしれないけど人格はどうかな」つながれものであるあの子以外は信用ならない。信じられない。<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-16 22:25:59
雪路@媛に食べられ隊 @yukijirushi1022

水底で眠るとき、禍グラバはいつも妻であった少女のことを思い出す。最早それは日課のようなものだった。大型の鯨の魔物とつながれた彼女は自由に出歩くことができず、禍グラバが外の様子を色々と話して聞かせていたのだ。(……綺クリ。今、私は――)<水底> #同題ssレッドラ

2013-07-16 22:50:37
おざく @honeytoast551

手足を裁ち咢を落とした。すでに皿上にありながら従者の目に灯は消えず、主菜の為しか考慮に無い。早く首をと焦れる声。最も捧げ尽くす者はこの己独り。ふと割った毒牙に口づけた。驚愕の次に期待通りの憎悪、ただし誓った貞淑からの。何故か不満足に贄を捧げた。<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-16 23:04:36
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

大切なものは持たない。物も財も人も、この手は壊さずにおかない。ものを大切になど出来ない。掴んだものはすべて壊れる。壊れるものには執着しない。「……僕に教えてくれると、彼はそう言った」凝視の先で高らかに笑う死人の王の予言。『いずれこの気持ちを思い知る』 <渇望> #同題ssレッドラ

2013-07-17 19:16:24
きさら なおこ @kithala_na

「――これを黄爛では、溺れる者は藁をも掴むと言いまして」「あ、ドナティアでも言いますよ!やっぱり心の余裕って大事ですよねえ」「そ……そういう意味だっけ?」「革命軍では、毒餌を投げる前に相手を飢えさせろ、と言ったわ」「……そういう意味だっけ……」<相容れない> #同題ssレッドラ

2013-07-17 22:33:34
リンダ◎LB6章クリア @rinda0907

あの輝きを我が手に!膨れ上がった強烈な欲望は、常に胸に抱いていた慎ましやかな恋情など一瞬で押し流した。あれさえ手に入れれば満たされるという確信。多頭蛇と聖霊に護られながらも彼女はその剣へと手を伸ばす。暗闇を乱舞する白刃、その光は喉元へと迫りそして、 <渇望> #同題ssレッドラ

2013-07-17 22:54:03
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

僅かな夜露で喉を潤した。干からびた毒虫で腹を満たした。鎖で繋がれ、鞭で打たれ、固い靴裏に踏み躙られて生き延びた。夜毎腹の底から噴き上がる咆哮。魂の伴侶と無二の徒輩を得て尚去らぬ感覚の名が何なのか――王に遇って漸く、彼女はそれを知るのである。 <渇望> #同題ssレッドラ

2013-07-19 19:55:24
ゆらゆら@華麗なる寝落ち @yulyer

人も物も金も、技術も知識も溢れる程にあった。掌中で日進月歩する可能性。もしかしたら、と淡い錯覚すら覚えるほどの。「人は死ぬわ。貴方でさえも。つながれものはもっと早く。……私はいつまでだって待っているから、貴方はゆっくり来てね」可能性は無為に帰する。 <渇望> #同題ssレッドラ

2013-07-19 22:30:32
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