これから毎日戦車を焼こうぜ! T-34の燃料タンク爆発炎上実験

ディーゼル燃料の戦車は燃えにくいと言われますが、実際どの程度燃えたのか? あるいは爆発したのか? 赤軍の実験レポートを参考に小話をひとつ
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えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
戦車の燃料タンクについて面白い記事がありました。赤軍はT-34の燃料タンクの爆発性について、1943年から44年にかけて幾つかの実験をしていたようです。事の発端はクルスク戦で、ここでのT-34の火災発生率は、より装甲が薄いはずのT-70軽戦車より4~9%も高かったという統計が
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
72両の破損車輛のサンプルのうち、68%のでは燃料タンクの密閉が損なわれた結果、引火を引き起こしている。8%は爆発し炎上したが、24%は爆発したものの炎上はしていない。意外にも弾薬は誘爆せず、きちんと弾薬庫に収まったままであった。故に、タンクの誘爆については特に調査するべきである
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
実験では、35mm厚の装甲と135リットルの燃料タンク備えた実寸大のT-34の模型を用いた。燃料タンクを満タンにし。75mm 1940式戦車砲(KwK40か?)で30mの距離から徹甲弾・成形炸薬弾で射撃。18回の実験で4回引火したが、爆発は1回も起きなかった
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
燃料をガソリンに入れ替えての実験でも、やはり爆発は起きなかった。38型砲弾(Gr.38榴弾か、それともK.Gr.rot.Pzを赤軍ではそう呼んだのか?)で3回射撃したところ、2回着火した
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
別の実験ではPaK40と共に88mm無反動砲1943型(ロケット発射器43型か?)のHEAT弾も用いられた。標的は非武装化した通常のT-34。実験前に1-2時間悪路を走行し残燃料はタンクの10~25%。HEAT弾で撃つと25%の確率で爆発。爆発力は30~50gのTNTに相当した
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
(私にはよく理由がわかりませんが)タンクにガソリンを入れて実験した場合、爆発は1.5倍ほど弱いものになった。この場合、戦車の溶接部はまだ接合を保っていた(実戦においてT-34はしばしばタンク爆発によって溶接部が破損することがあったが、ガソリンではそれが起きなかったというのだ!)
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
80gのTNT炸薬と20gの点火薬を含んだ75mm徹甲弾(K.Gr.rot.PZか?)の場合、非常に異なる結果が示された。爆発力は88mmHEAT弾による射撃時の数倍にもなった。車体は破裂し、天井は変形し、標的は使用不能となった
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
結論として、燃料爆発を起こす最良の条件は、タンクに10~15%の燃料が残っている状態での80gの炸薬入り"rot"弾(やはりK.Gr.rot.PZか)の射撃であった。爆炎は105~122mm徹甲弾での射撃と同等にもなった
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
赤軍が保有する150gの炸薬入り76mm BR-530A(350の誤植か?)では、より多きな効果が引き起こされた。これは400gのTNT入り152mm砲弾にも近い効果を示した。一方小口径砲では燃料爆発の可能性は劇的に低下し、37mm砲と45mm砲ではほとんど不可能だった
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
口径を増大しても、燃料爆発の効果は増大しなかった。最適なのは、50~100gのTNTか、少量のより強力な爆発物を内蔵した75~85mm砲弾だった。タンクのサイズは少なくとも100リットルが必要で、30~50リットルのタンクでは重大な爆発は起きなかった
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
対策  1.燃料タンクを戦闘室内に配置すべきではない  2.被弾率の低い車体後部の燃料タンクから先に使用せよ  3.不活性ガスの注入や換気装置などで上記の発生を抑える開発するべき  4.戦闘室内の燃料タンクの容量は半減させよ  5.燃料タンクは装甲の背後に密着して配置すべき
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
最後の教訓についてはいまひとつ触れられてませんが、恐らくタンクの配置をもっと前にせよ、という事かと想像します http://t.co/6e5D3O6NyO このようにT-34の戦闘室内燃料タンクは前面装甲から離れた位置にあり、前面装甲による防御の恩恵が少々薄いと言えるかも
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
105mm以上の大口径砲弾でも75~85mm砲弾と燃料タンク爆発の威力が変わらないというのは、まあ当然でしょうか。爆発し得る燃料を全て爆発させてしまえば、あとはいくら炸薬を積んでも、もう燃えるべきものは何も残っていないわけですし
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
8.8cmのHEAT弾により引き起こされる燃料タンク爆発の威力がTNT30~50gに相当する、というのは興味深いです。逆に考えると、虎戦車の8.8cm徹甲弾は59gの炸薬を含んでいるので、これは敵戦車のどこに当たろうが車内燃料タンクひとつ爆ぜたのと同等の損害を与えられるとも言える
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
「徹甲榴弾はよく言われるよりも実際危険で有効だったと主張するキャンペーン」をひっそりと展開中のワタクシ
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
(以前も言いましたが)シャーマンが「アメリカ兵のストーブ」と言われるまでに炎上してしまった事の裏には、独軍が純徹甲弾でなく徹甲榴弾を主用していたことが関連してると思うのです。徹甲弾の炸薬量が燃料火災・爆発の確率に影響しているとなれば、シャーマンが悪いだけとも一概に言えないんじゃ
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
先ほどまで延々当たり前のように書いてましたが、実験からも統計からも、ディーゼル燃料の戦車は燃えないというのは全くの幻想であるわけですね。たぶん配管の緩み・漏れから来るような火災はガソリンより起き難いのでしょうが、徹甲榴弾を食らうような状況では燃料の種類などさして関係ないのでしょう
JagdChiha〄C98火曜西ち06b @Jagdchiha
@FHSWman 引火しやすさと燃焼時の挙動は別でしょうし、ティッシュペーパーと石炭を比べて「石炭は火がつきにくく安全!」と言うようなもんかもしれんですね
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
やはり戦車の火災発生率には、燃料の種類どうこう以前に燃料タンクの配置が一番重要そうに思えます。最初に触れたT-70はガソリン燃料にも関わらずT-34より燃え難かったわけですが http://t.co/5b4pUs5asq T-70の燃料タンクは戦闘室の後ろにあるんですね
えすだぶ@C98四日目西2ち06b @FHSWman
もっともSU-76になると、後方に戦闘室を置くために燃料タンクが前方に移動して来ちゃって、操縦手には悪夢みたいなことになってますけども http://t.co/Q1eyMqZTok

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