ライスのアニメ感想.Ex #13:高畑勲監督「かぐや姫の物語」劇場特報感想。

スタジオジブリ&宮崎駿監督最新作 「風立ちぬ」の上映前に流れる、 高畑勲監督最新作「かぐや姫の物語」の特報感想です。 約1分半のわずかな映像ながら、凄すぎたのでここに記します。 本編公開がいやが応にも楽しみになりました。 続きを読む
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テリー・ライス @terry_rice88

まあ、「風立ちぬ」より「かぐや姫の物語」の特報について感想しましょうか・・・・。むしろこっちが本編だったので。

2013-07-21 17:15:22
テリー・ライス @terry_rice88

約一分半の映像、それもただただかぐや姫らしき少女が右から左へと走っているだけの映像。そこに二階堂和美さんだと思わしき歌が流れ、ただ駆ける駆ける駆ける。宮中を、翁の家を、竹林を、すすき野を、山野を、そして都の路地を。最後は十二単を振りほどきながらも、闇へ闇へと駆けてゆく少女。

2013-07-21 17:21:06
テリー・ライス @terry_rice88

すべては夜の光景、そして「月」が見ている。それでもなお少女は何かに囚われたように、あるいは何かから逃れるように走り抜けていく。その少女の形相は必死、という言葉ですら片付けられないほどの真に迫っていた。そしてそれらのシークエンスがすべて「絵」なのである。

2013-07-21 17:24:43
テリー・ライス @terry_rice88

・・・いつからアニメは「映像」であると錯覚していたのか。アニメは「動く絵」なのである。かぐや姫の予告映像もまた「命を吹き込まれた絵」なのである。筆でざっくり描かれたような太い木々の描線の中を少女もまた「生きた絵」としてただ駆け抜けていく。

2013-07-21 17:29:14
テリー・ライス @terry_rice88

「かぐや姫の物語」という作品自体が近来の「アニメ=映像作品」という固定概念から、「絵そのものが動き出し、物語を紡ぐ絵巻物、あるいは絵画」という「アニメーション」の意味を立ち返らせる映像だったと思う。わずか1分半の映像がここまで生命力豊かに作品を、あるいは少女を雄弁に表現していた。

2013-07-21 17:36:07
テリー・ライス @terry_rice88

「動き出す絵画」の方向性としては「おもひでぽろぽろ」、「ぽんぽこ」、「となりの山田くん」と作品を重ねるごとに顕著になっている。時期は来た。「かぐや姫の物語」は「原点回帰のアニメーション作品」になるだろう。そう思わせてくれる特報だった。これで本編は2時間もあるのか。楽しみで仕方ない

2013-07-21 17:43:58

以下、風立ちぬを見た印象

テリー・ライス @terry_rice88

風立ちぬ、見た。この親(パヤオ)にしてこの子(庵野)あり、な映画だった。えーと、この国の未来はどこに託せばいいのやらと思ってしまうくらい自己完結してる作品かと。そういうメッセージ性は皆無で飛行機の魅力に囚われた人々の物語、もとい飛行機、サイコー!!でおkなアニメなんだろうなあ…。

2013-07-21 15:54:51
テリー・ライス @terry_rice88

「風立ちぬ」から帰宅。自分としては本編「かぐや姫の物語」特報で、「風立ちぬ」自体は長いおまけだったわけだがw 「風立ちぬ」そのものについてはポニョと表裏の関係だと言いたい。死が間近に迫っているからこそ、境界線がものすごくぼやけているのがアニメーション作品に反映されているのが分かる

2013-07-21 16:48:51
テリー・ライス @terry_rice88

冒頭から「紅の豚」の常世と彼岸の境界線としての「夢」が錯綜しているのからも顕著のとおり、おそらく監督が二郎と自ら重ね合わせているというのも分かるかな。ある意味、人の人生の進み行く話を表した物語なんだろうけど、それは誰なんだろうねと言う感じかなあ。

2013-07-21 16:55:06
テリー・ライス @terry_rice88

あと思ったのは美しい稜線の描く緑の丘の上に人が立つ絵が好きなんだな、と思った。これについては「カリオストロの城」あたりからまったく変化してないモチーフなんじゃないかと。

2013-07-21 16:57:56
テリー・ライス @terry_rice88

菜穂子=ナウシカ(であり、クラリス)なんだろうなあ。赤いドレスに青いコート着てたわけだし。

2013-07-21 17:11:16
テリー・ライス @terry_rice88

そうするとゼロ戦=メーヴェなんじゃないかと勘繰りたくもなるけども、どうなんでしょうね<風立ちぬ

2013-07-21 17:12:02