◆　Freeプラス　Freeな妄想　まとめ

花 @_hana88

凪いだ湖面のよう、では足らず、もっと静かな、静謐という言葉の似合う彼は、古い一軒家に１人で住んでいた。旅先で巡る出逢いに委ねて繋がったひとは、孤独なのに触れるのに慣れていた。肩に置かれた少し湿った手の平。堪らずにここに居たいと覗くと、声もなく濃ゆる群青の瞳に、私 #Freeプラス

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遅刻するぞ。遙の声に飛び起きて、時計見たらアウトな時間。布団を押し入れに突っ込み、何で起こしてくれないの！と八つ当たりしても、「起こしたろ」ダイニングで鯖つつきながらの通常運転。怒りながらパンプスに足突っ込んでたらやってきて「気をつけろ」彼の笑顔には敵わない。 #Freeプラス

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「お前、ここに住めば？」ドライヤー唸らせながらさらっと言う凛に、口から歯ブラシ落っことす。イヤなのかよ、と軽く開いた唇から尖った歯。いいえ、視線を逸らしたのが失敗で、お仕置きのキスは歯磨き粉をピンクに染めた。切れたよ、「あ？悪ぃ消毒」これが毎日になる楽しみな覚悟 #Freeプラス

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ベッドでもぞもぞ、肩口に顔を乗っけると、真琴はうっすら目を開けた。幸せそうな顔して寝てたよ。「…夢を見た」どんな？「高校の時の、…」言ったきり、今度はどこか切なく目を細める。「今度の帰省、一緒に帰ろう」何もないけど…そうだな、海が、きれいな所だよ。遠い目をして、 #Freeな妄想

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こんな田舎、早く出て行きたい。屋上で溜め息「やっぱりここだ」ばーんと登場、幼馴染の渚はお弁当、とピンクの袋掲げた。お菓子なら食べる、とそっぽむけば、ご飯食べたら買いに行こ、っていなすのもお手の物。出ていきたい「僕が寂しいからダメ」いつものやりとり。彼が、私の碇。 #Freeプラス

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「海が鳴る」海辺に在ると特別でもない満ち引きの音を、懐かしそうに聴く不思議な彼に、私は強く恋をした。埠頭で二人、隣に座ると指先同士が触れる。遙でいい、って呟きに、「遙」と呼んだら、水が鳴るときみたいに目を細めた。「目を閉じて」海と鼓動を聴き、彼のくちづけをもらう #Freeプラス

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夜のランニングから戻り風呂直行。あっちぃ…、だるそうな凛をお疲れ様とフローリングであぐらかいて見上げる「お前ソファ行け」やだ「いいから行けよ」ほんとえばりんぼとぷんすかしながらソファに移動。座るなり「寝る」ごろんと膝枕してくる凛に、え、デレた！？慌てる週末もいい #Freeプラス

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真っ暗なリビングでごろごろ転がり乙女ゲームやる深夜２時。ぱっと電気がつき、イヤホンすぱんと外される。クレーム叫びかけた先の真琴はひんやりとした真顔。取り上げたゲームを電源ぶちんしてソファに放り「…寝るよ」……はーい。と自主的に後ろを着いていき、怖々ベッドの隣に収まる。これもあり。

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「ふ、ふしだらな」「ぼぼぼ僕たちはまだ未成年ですよ！」…とか言うに決まってる、高をくくってキスを迫る。ちょっと待ってください！ずびしと怜の手のひら目の前。やっぱりねとにやついてたら、メガネ外した端正な輪郭が近すぎて見切れた。きっちり唇ぶつけてから「どうしました？」と不審顔。を頼む

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元々好きなのもあって、吸血鬼と狼男ブーム。Free!なら、遙と渚が吸血鬼で、真琴と怜は狼男。渚と怜は逆もいいなあ…。凛はわけありハーフヴァンパイアかむしろあえての人間とか。ひぃ。

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その逆パターンで真琴方面に流れるやつも妄想すると、きっと堪らない……。

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なんでキスしたのって聞いたら、「寂しそうな顔してたから」とか言っちゃう遙にまた呆然。ほんのり笑ってこちら見て「…俺は嫌じゃなかった」とかいう。何を思ったらいいのか混乱しつつ手を伸ばしたら、ちゃんと握ってくれたり。私は真琴が好きなのに、とパニクりつつ、遙と始めるのをしたい。

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遙と一緒の帰り。「！」前を歩く大小の背中から目を逸らす。「…そうか、あんたあいつが好きなのか」失恋だな、静かな遙の声。言葉もない私の視界の端で真琴が恋人の手を握り、影が落ちて、ふに、と何か。え？呆然と見つめる、触れる距離の遥の唇が、再び、今度はゆっくりくっつく。 #Freeな妄想

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「あれ？ハルは？」教室見回す真琴に、え、どこだろって首傾げる黒板前。水族館のチケットで買収した遙を教卓の下に隠した直後で。真琴に近づきたいって思惑は（狭い）とスカートの裾引っ張る手で早々にご破算。「何してんのハル！」もう私を見てやしない真琴と、見上げて来る遙と。 #Freeな妄想

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おかえり。しれっと出迎えたら、おみやげ掲げた真琴の笑顔がしおれた。「ただいま…」差し出すずっしりの荷物は、ハムやらお菓子やら。運ぶよ、そそくさ上がり込む。台所に向かう背にそっと寄り添い「俺は、寂しかったけど」君は？拗ねたような低い声音で潤む空気、半月ぶりの逢瀬。 #Freeプラス

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波の音にベッドで寝返り。寝転んだままの視界に、入道雲と高い地平線。開け放たれたラナイに水着にパーカー、海スタイルの遙の後ろ姿。おはよ、と声をかけ、ベッドにダイブする彼を受け止める。「待ってた、」ここは１人の海じゃない。焼けて精悍になった頬を一撫で、太陽に向かう。 #Freeプラス

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フランス語はぬるっとしてるのが色気。

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raison d'être

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普段は名字とかお前呼びなのに、セッ久の時だけ名前を呼ぶ、というのを仕込まれてて、ふいに名前呼ばれると（…あ…ッ）ってなる、、というツィ見かけてね。それっ！それなっ！ってなった/////腐的にも夢的にもうまいなぁとかね。疲れた頭で思う。

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じぃっ、穴が空くほど画面見つめる遙の前に、バウチャーをすすす、と差し出す。「！申し込んだのか」高いのに…呟く彼に、任しとけ！って力こぶ。イルカと泳ぐ遙を見たいのは私のほう。こっそりバイト頑張った遙に、オプションあんた払ったから食費俺、とか言われ感涙の涙inハワイ #Freeな妄想

花 @_hana88

「負けちゃったよ」幼馴染のいつもの困り顔。笑い顔。試合で負けても、周りを慰め励ます側の真琴の弱音聞きたくて、そっぽ向き両手広げ「見てないよ空いてるよ～」期待薄の仕草に、胸元にぶつかる塊が以外な展開を告げる。「…悔しい」胸に響く声と、震える背中におずおず腕を、回し #Freeプラス

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どしゃぶりの雨。「すっごい雨だね…」横から声が振り、ぱっと見れば橘真琴。おっとりした笑み浮かべ眉下げる様子は威圧感ゼロ。笑い返すと笑みを深めて、ばさりとジャケット脱いで。「一緒に入ってく？」上着を被り腕の下の空間示す彼。優しい声音に、私の足は自然に距離を縮める。 #Freeプラス

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夕立にあって足止めをくらう。溜め息つく私の横、くすりと笑う気配に顔をあげると、雨の夜に浮かび上がる横顔と出逢った。濃い蒼の髪、すっと通った鼻筋、ふっくらした口元は緩く笑みの形を作る。雨音が、遠ざかる。ゆっくり視線を下ろし微笑みほどく彼と、二度目に会うのはあの海。 #Freeプラス

花 @_hana88

隣に滑り込む肩を掠めて、赤い髪に手を伸ばす、「起こしたか、」掠れ呟く凛の、指の甲で触れる頬が熱い。海岸線を走る姿を思い浮かべる前で、とろとろ落ちていく瞼。眠れずに走り、疲れ果てて手離す夜に、僅かに上下する汗ばんだ胸板で頬を押し潰し、目を瞑る。遠く潮騒、君の鼓動。 #Freeな妄想

花 @_hana88

遠い青春の日々。と、おもうから、想像ですらもう戻れなくなってしまう。懐かしいばかりで、身に迫らないのが切ない。見合っただけの何かを得て、等量の何かを手離しながら、ずいぶんと遠くまできた。これから、もっともっと遠く。