「自由からの逃走」~面倒臭い民主主義と浸透するポピュリズムとファシズムと

@quitamarco さんのつぶやきをまとめました。
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ただの |ωΦ)ฅです🐾 @emacat_bot

“ 時に大衆は崇高な理想より日常の利害を重視するため、必ずしも民主主義に賛同するとは限らず。 寧ろ 独裁的な指導者を切望する。” E.フロム

2013-07-21 11:16:03
北丸雄二💙💛 @quitamarco

本日の参院選挙では、MBSラジオの特番で日本時間夜10時40分ごろから15分間ほど、私がアメリカでの受け止め方をいろいろとご紹介します。てかまあ、エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」っていうかつてのベストセラー、ほんとアレなんだよね、いまの日本。もう誰も読んでないんだろうか?

2013-07-21 11:43:23
北丸雄二💙💛 @quitamarco

1)昨晩の夕食の席で話題になったのがスーザン・ダンという女性歴史学者による新著「1940」です。これ、大恐慌のあとで長引く不況のアメリカの1940年を描いたもの。当時は大恐慌の後で、このアメリカですら民主制度というものは行き詰まっているのではないかという空気が産まれていました。

2013-07-22 02:52:40
北丸雄二💙💛 @quitamarco

2)すべては経済です。一般の国民の民意というのは経済によって支配されます。不況だと生きて行けない。そうするとアメリカでは、当時ヨーロッパで台頭してきたドイツに目を向ける人たちが現れた。つまりナチズムこそが停滞する民主主義に変わる新しい政治制度なのではないか、と賞賛する空気です。

2013-07-22 02:53:34
北丸雄二💙💛 @quitamarco

3)民主主義はとにかく面倒くさい。率先垂範も独断専行もできない。なぜなら、民主主義ってのは「何かをやるための制度」ではなく、独裁とか弾圧とか強権政治とかを「やらせないためにできた政治制度」だからです。何かをやるためのものではなく、何かをやらせないための政治制度なんです。

2013-07-22 02:55:01
北丸雄二💙💛 @quitamarco

4)それをわかって付き合って行かないと、民主主義って何もできない、時間が掛かる、よく機能しない制度なんじゃないか、というフラストレーションが高まるに決まっているんです。そこで当時のアメリカでは、ナチズム、ファシズムこそが新たな時代の希望ではないのか、という見方が出てきたのです。

2013-07-22 02:56:19
北丸雄二💙💛 @quitamarco

5)そうしてあの「「翼よ、あれがパリの灯だ!」のチャールズ・リンドバーグなんかが、ドイツ・ファシズムの代弁者になったのです。ヒトラーは、ファシストであると同時に、そういう民意を受け止める大変なポピュリストでもあった。ポピュリズムが許す民主主義の否定とファシズムへの傾倒……。

2013-07-22 02:57:48
北丸雄二💙💛 @quitamarco

6)そんな政治状況、社会の空気は、今の日本と似ていませんか? とにかく経済、でもその一義的な大義名分にくっつくように全体主義(とは名指しされないものの中身はまさにそうであるもの)が社会政策として併せて首相の口から語られる。経済復興を旗印に裏で浸透してゆくポピュリズムとファシズム。

2013-07-22 03:01:30
北丸雄二💙💛 @quitamarco

7)安倍晋三は英語メディアで紹介されるときにはかならず「右翼の」「国家主義者の」「歴史修正主義の」と形容詞がつけられる。「平和主義的な憲法を変えようとしている」と解説されるのです。私の学生時代にエーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」は必読書でした。それはいま読まれてるのかなあ。

2013-07-22 03:04:31