松山晋也、竹田賢一を語る

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松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

尊敬する竹田賢一さん『地表に蠢く音楽ども』、やっと届いた。15年ほど前からずっと「出さなきゃね」とか「今年こそ出る」とか関係者から聞いていたけど、結局出ないのかも…と諦めていただけに、実物を眼前にして感無量。竹田さん、おめでとうございます。いや、本人はどうでもいいのかな。

2013-07-23 14:27:54
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

振り返れば、70年代に竹田賢一さんの音楽評論に出会ってしまったことで、その後の自分の人生も変わってしまった気がしないでもない。ここまで無駄のない、本質だけを抉り出す音楽評論を書けたのは日本では結局竹田さんだけだったと、今でも思う。

2013-07-23 14:29:28
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

『地表に蠢く音楽ども』、ドン・チェリー『Mu』を聴きながらゆっくりとページをめくる。解説が細川周平さんてのも泣かせる。周平さんにしか書けない、圧倒的に濃密な解説だ。

2013-07-23 14:32:45
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

竹田賢一さんの今回の集大成本『地表に蠢く音楽ども』では、やっぱ最初期の70年代に「ジャズ」に書かれた文章が特に貴重だろうな。僕も初めて読むものが少なくない。関係者のみなさん、よくぞ集めてくれました。 感謝。

2013-07-23 14:45:40
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

『地表に蠢く音楽ども』、巻末の執筆記録を見ると、90年代の8割方はスタジオ・ボイス、つまり発注者は俺だったんだな。最初の原稿は「調和の霊感―ヒリアード・アンサンブル」90年2月号。つまり編集部に入って2ヶ月ほどか。 俺の手元にはないけど。

2013-07-23 14:48:14
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

SV時代はたいした仕事はしなかったけど、竹田賢一さんの原稿を一度も取り損ねなかったことだけは、かなり自慢。なにしろ極端に遅筆で、落とすことも少なくないと評判の人だったから。「奇跡だよ、毎回どうやってとってるの?」と他編集者に聞かれたこともあったな。

2013-07-23 14:50:24
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

竹田賢一さんの原稿を一度も取り損ねなかった秘訣。それは、僕自身が竹田さんとの駆け引き、不安や緊張を楽しんでいたからだったと思う。締め切り過ぎてから、毎度高田馬場のご自宅に催促に行くのが楽しみだった。電話やファックスじゃだめなんだよ。直接行って生のやりとりをしないと。

2013-07-23 14:59:46
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

ご自宅に行くと、だいたい奥様が出てこられて深々と頭を下げて「申し訳ありません」。竹田さんは(たぶん)奥で息を潜めて布団をかぶっていたはず。原稿をとれなくても、この儀式が楽しかった。そして竹田さんもきっと、楽しんでくれていたんじゃないかと思う。 だから、ギリギリで入れてくれた。

2013-07-23 15:21:39
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

玄関で奥様とやりとりしていると、よく階下の本棟からは竹田さんのお母様がピアノを弾きながら歌っているのが聴こえた。ドイツ・リートとか。まだ小学生だったお嬢さんは、色白のすごい美人さんだった。 元気でいらっしゃるだろうか。

2013-07-23 15:26:24
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

竹田賢一さんの初めてのライナー仕事がクリアーライト『しゃぼん玉幻覚』(76年3月)ってのはかなり意外だな。当時、間章まわりの作品を一人で仕切っていたコロムビアのキレ者、本間ディレクターの発注だね、きっと。

2013-07-23 15:30:20
kekemaru @daba1125

@agostoshinya NMMでインディー盤評してらしたの竹田さんだった気がするのですが…?毎号載ってたので遅筆という認識が無いですね^^;

2013-07-23 15:30:20
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

@daba1125 そうです。80年代は竹田さんが担当でした。だから、編集部はめちゃ大変だったと噂では聞いていますw

2013-07-23 15:32:58
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

竹田賢一さんのライナーで個人的に特に思い出深いのはスロッビング・グリッスル『20 Jazz Funk Greats』(81年3月)かな。生協で買ったばかりのLPの解説を、大教室で刑法の授業を受けながら読んだ。だから、自分の中ではTGといえば刑法。教授の名前は忘れた。

2013-07-23 15:34:26
kekemaru @daba1125

@agostoshinya A-Musikとかインディー評とか…竹田さんには一時期ずいぶんお世話になりました。Amazonでポチりました。情報ありがとうございます。松山さんにもずっと昔からお世話になってるんですよね。

2013-07-23 15:36:31
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

@daba1125 私の書いてきたものなんて、竹田さんに比べれば、本当にゴミのようなものだと思っています。まじで。

2013-07-23 15:39:40
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

竹田賢一さん絡みで唯一後悔しているのは、彼が主宰していたヴェッダ・ミュージック・ワークショップに入らなかったこと。1980年、吉祥寺マイナーで見たメンバー募集の張り紙。あの時勇気を出して参加していたら、その後の人生がかなり、面白く変わっていたと思う。 若い頃の臆病はだめだね。

2013-07-23 15:42:13
kekemaru @daba1125

@agostoshinya VUとフェラとクリムゾンを同列で語れる人ってあまりいらっしゃらないと思いますが^^;プログレのパースペクティヴとか座右の書ですm(__)m

2013-07-23 15:43:43
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

そういえば今思い出したけど、86年に灰野敬二/不失者の復活ツアーを企画した時、竹田賢一さんのワゴン車を借りて名古屋・関西を回ったんだった。 まださほど深いお付き合いはなかったんだけど、快く貸してくださった。

2013-07-23 15:48:29
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

数年前、坂本龍一さんにインタヴューした時、終了後の雑談で竹田賢一さんの話題をちょっと振ったら、「竹田さん、元気かな」と、とてもうれしそうな顔をしていた。

2013-07-23 15:57:15
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

春にインタヴューした土取利行さんとも竹田賢一さんのことをかなり話した。『ディスアポイントメント―ハテルマ』制作時のこととか、パリで桃山晴衣さんに初めて引き合わされたこととか。

2013-07-23 16:02:01
松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

ちょうどタイミングよく、イントキシケイトに書いた土取利行さんの原稿がサイトにアップされましたというメールが届いた。ライヴは9月です。 http://t.co/QxPsgKmjjq

2013-07-23 16:06:11
土取利行 Toshi Tsuchitori(故・桃山晴衣+立光学舎) @drumythm

@agostoshinya インタビューでもお話しした竹田賢一プロデュースによる初の土取利行&桃山晴衣コンサート(82年スタジオ200)の映像です。:とぎれとぎれの映像しか残っていませんでしたがご参考までに。http://t.co/PnJxQlc83e

2013-07-23 23:42:06
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松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

@drumythm 土取さん、ありがとうございます。初めて観ました。まさに、当時お二人が探っておられた世界が交わった瞬間ですね。この大正琴は竹田さんのものでしょうか ?

2013-07-24 05:52:50