渡邊芳之先生@ynabe39の「同じ種類の「人間のアホさ」のそれぞれ別の現れであるものについて,都合の悪い現れだけ撲滅して都合のよい現れは温存しておくということができるか。」

「それもほんとは自由なんだけど,困ってる人がいるからちょっとがまんしてね,悪いけどね」というのと「おまえにそんなことをする自由はない」というのは(結果として制限されることは同じでも)全然違うよね,という話。 by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

渡邊芳之 @ynabe39

同じ種類の「人間のアホさ」のそれぞれ別の現れであるものについて,都合の悪い現れだけ撲滅して都合のよい現れは温存しておくということができるか。

2013-07-30 09:19:57
渡邊芳之 @ynabe39

どれも同じような商品でもCMに好きなタレントが出ているほうを買ってしまうという「アホさ」と,どれも同じように安全でもイメージの悪い産地のものは買わないという「アホさ」は同じアホさだと思う。前者は金が儲かるから温存して後者は被害が出るから撲滅するということができるか。

2013-07-30 09:24:20
渡邊芳之 @ynabe39

人間のアホさを撲滅したいなら「そのアホさのおかげでうまくいっているもの」についてもあきらめないとならない。それが個人の中でも矛盾してしまうことはたくさんあると思う。

2013-07-30 09:26:08
渡邊芳之 @ynabe39

もちろん人間は「同じことでもそれが得な場面ではやって損な場面ではやらない」ことを学習できるが,その場合それが実行されるかどうかは原理的に「その場の文脈や雰囲気」に大きく影響される。「みんながやっている」というのは「やる」ための強い根拠になる。

2013-07-30 09:43:16
渡邊芳之 @ynabe39

いずれにしても「そのアホさのさまざまな現れ」のうちの一部を温存して一部だけ撲滅したいなら,そのアホさ自体はそのままにして「都合の悪い現れ」だけを罰などによって抑制するしかない。罰による制御の不十分さや問題点は行動分析学をすこし勉強すればわかる。

2013-07-30 09:47:31
渡邊芳之 @ynabe39

「それもほんとは自由なんだけど,困ってる人がいるからちょっとがまんしてね,悪いけどね」というのと「おまえにそんなことをする自由はない」というのは(結果として制限されることは同じでも)全然違うよね,という話。

2013-07-30 09:55:11