sasakiatsushi チェルフィッチュ
池田亮司「spectraナゴヤ」@名古屋城。刻一刻と闇に近づく薄暮の中、ライトアップされた城壁を背景に宙空へと伸びる幾筋もの光の線条。そして絶え間なく響く電子音。すでに沢山の人々が集まっていたが、果たしてどんな風に受け止められてるのだろうか?
2010-09-24 18:21:45ほんとうはあれはたぶん、あれほどのスケールの光と音を、誰か王侯のような者がひとりで独占する、というのが 正しい在り方なのかもしれない。
2010-09-24 18:26:50愛知芸術文化センター小ホールにてチェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人である』。世界初演、とはいうものの、ご存知のように『わたしたちは無傷な別人であるのか?』として今年横浜で上演された作品のファイナルヴァージョン。作品自体は大きく変わってはいないが、凝集力が更に増したと思った。
2010-09-24 21:55:25明白な違いは音楽。「のか?」ではラストだけだったが、既成曲が一曲を除き大谷能生のオリジナルに差し替えられていた。ちょうど今日、月末にあうるすぽっとであるフランケンズのチェーホフラップ公演のサントラ盤が出来上がってきたのだけど、あれとはまったく異なるアブストラクトなコンポラ?音楽。
2010-09-24 22:01:00今日の太一くんは素晴らしかったと思った。例の中盤の長台詞のシーン。あんな異様な空気を作り出せるのは彼だけだ。あと、安藤真理さんの表情に不思議な凄みが加わっていた。
2010-09-24 22:18:42だが、全体のアンサンブルとしては、やはり公演を重ねてきているからだろうか、時折、演技が自動化しているような感じもなくはなかったかもしれない。でも、これはこちらが何度も観ているからかもしれないけど。
2010-09-24 22:21:41ともあれ、この作品に込められた岡田利規の野心はまったくもってスゴいとあらためて感じ入った。未見の方は距離にかかわらず絶対観たほうがよい。名古屋でもベルリンよりは近い。まだチケットあるのか知らないのだけど。
2010-09-24 22:25:31さっき観ながら、ユリイカの「即興の懐胎」では書けなかったポイントを幾つか再確認した。タイマーの問題、助詞の問題、私小説の問題、そして別人の問題、、、でもこれらはまた何らか機会のある時まで取っておこう。
2010-09-24 22:30:06