競争すれば、農業は発展する/ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(2)

若手農家二人による「ぼくたちの農業」対談の第2回。「農業を守れ!」という世間の声に、彼らが抱く違和感とは――。
国内 WEDGE 有機農業 農業
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対談から抜粋(要約)
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
「ボランティア農家」がタダみたいな値段で投げ売りして、専業農家がやっていけなくなるようなことって、ほかの業種では起きない。農地は固定資産税や相続税で優遇されているから、それができてしまう。(久松) http://t.co/BKUXbPb7oK 競争すれば、農業は発展する
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
ぼくは農地法撤廃論者です。適正な競争環境ができてくれば、ボランティアの農家は退出していくはず。優遇があるおかげで「タダでもいい」という人が出てしまう、これは政策として間違っている。(久松) http://t.co/IsKxUr6OL3 競争すれば、農業は発展する
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
「農家は我々の生命を自己犠牲で守ってくれているのだから、私たちが守らなければいけない」という市民派的な感覚が、実は優良な農家を殺しているということは、すごく強調したいことです。(久松) http://t.co/I8c1m5ILBh 競争すれば、農業は発展する
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
自由競争、超大好きなんですよ。農業が発展しないのは競争がないから。大学に入ったのが、コメの輸入自由化でタイ米が入った年で、「いきなり自由化すると農家が潰れる。徐々に力をつけていこう」とやってきて、いまだにこのありさまか、と。(小川) http://t.co/cVkzJYCALa
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
GATTウルグアイ・ラウンド(1986~95)があって、自由化論争が起こった。そのとき農家や彼らを保護している政治家が言ったのは「時期尚早だ」だった。それから30年経って、まったく同じロジックでTPPに反対している。(久松) http://t.co/WRISzNCH3C
ウェッジ編集部 @WEDGE_Infinity
農家はみんな自分の技術を隠したがるけど、ほとんどは誰でもできることばかり。本当はさらにその上のレベルがあって、そこでみんなで競い合えばいい。土中の微生物をどう活用するかとか、そんなレベルで勝負できるようになればいい。(小川) http://t.co/MPpt2Epft2
久松達央さん
Tatsuo HISAMATSU @Kazedayori
http://t.co/AWX7UFR8Qb WEDGE INFINITY 小川 幸夫さんとの対談記事第2弾です。 http://t.co/DeUalGjXaA
柳瀬 徹さん(筆者)
柳瀬徹 @cockeye246
連載2回目。一番議論を呼ぶパートだと思いますが、「農家を守れ!」に違和感を抱く農家がいることは知って欲しいです。>競争すれば、農業は発展する ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(2) http://t.co/xAHBSlplot
対談の全文はこちら
リンク WEDGE Infinity(ウェッジ) 競争すれば、農業は発展する 若手農家二人による「ぼくたちの農業」対談の第2回。「農業を守れ!」という世間の声に、彼らが抱く違和感とは&

柳瀬 徹(フリーランス編集者、ライター)
1972年伊豆大島生まれ。企画・編集をした本に飯田泰之・雨宮処凛『脱貧困の経済学』、五野井郁夫『「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義』、若田部昌澄『もうダマされないための経済学講義』、五十嵐泰正・他『みんなで決めた「安心」のかたち―ポスト3.11の「地産地消」をさがした柏の一年』、片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』など。

記事について交わされた議論
「産業政策」という視点から
津田和俊@89式自動小銃はイイぞ @kaztsuda
今の税制だと、兼業農家で自分で自給できる作物を栽培しながら少し出荷して収入があるがギリギリ赤字、というパターンが一番「得する」ようになっているので、なかなか構造を変えていくのが難しい
五十嵐泰正 @yas_igarashi
@kaztsuda 業としての農業を守るって事と、コミュニティとしての農村&多面的意義ある農地を守るって事と農業者の生活を守るって事とそれぞれあって。農業政策としてはこの記事的な話を前面に出さなきゃですけど、2番目考えると兼業も捨てられはしない。課題の混同が一番まずいですね。
津田和俊@89式自動小銃はイイぞ @kaztsuda
@yas_igarashi そおっすねえ、記事では「ボランティア農家」という表現になってますが、どうして赤字でも農業を続けているのか(おそらくサラリーマンをしている息子がいる)、もう少し掘り下げてみて、将来どうあるべきかを考えないといけないのでしょうねえ。
五十嵐泰正 @yas_igarashi
兼業農家をいま意識高い系界隈の言葉で言い直すと半農半Xじゃないですか。その間をどう生産的に接続するかが課題だと思いますRT @kaztsuda 記事では「ボランティア農家」という表現になってますが、どうして赤字でも農業を続けているのか(おそらくサラリーマンをしている息子がいる)…
五十嵐泰正 @yas_igarashi
昨日の記事にもあったが、特に都市近郊では、生産物を売るだけではなくて体験やプロセスそのものの商品化に可能性があるから、農地での作業に縛り付けられないやり方もある。飲食店のバイト先があるっていうのは、その繋がり形成と就農当初の生活安定の両方を狙える。これがいわゆる半農半Xでしょ?
moriokahiguma @moriokahiguma
@yas_igarashi @kaztsuda 「産業政策としての農業問題」と「地域政策・国土管理政策としての農業問題」が峻別されず、前者がうまく行けば後者も自動的に達成されるという「予定調和論」(これは林業も同様)が結局、日本の農業政策をあいまいにしているのだと思います
五十嵐泰正 @yas_igarashi
いわゆる兼業農家は、確かにそれとは全然違う。いろいろ守られてる存在だし。でもそのマジョリティ層の次の世代を、そうした半農半Xにバージョンアップさせて、周回遅れのトップランナーに育成していくような方向性、考えることはできないのかな?
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コメント

Naruhito Ootaki @_Nekojarashi_ 2013年8月2日
「ボランティア農家」がタダみたいな値段で投げ売りして、専業農家がやっていけなくなるようなことって、ほかの業種では起きない。←ソフトウェア業界じゃ普通だなぁ。フリーソフトに駆逐された商用ソフトなんてたくさんある。
Yukita @yukita9898 2013年8月3日
守られてても衰退していく産地や農家はほっとけばいい。今後法律も変わっていくでしょう。その時こういう人達みたいな意識高い系の法人や企業にごっそりやってもらえばいい。でも行政や農協に助成されながら、また出荷組合内での研究によって限られた農地や限られた出荷数の中で、品質の良いブランド野菜の周年安定出荷を成している昔ながらの体系の農家さん達も大勢いる事を忘れたらいけない。そういう人達を無理に競争優位の舞台に参加させる必要はないんじゃないかなと私兼業農家の身ながらもそう思います。
sankei@西原村いちごとトマト @thank15_y 2013年8月3日
「農家じゃないと農産物は原則販売できない。家庭菜園から始めることができない」ってホントに原則ね。うちは家庭菜園レベルで農産物販売しております。(いまだに『農家』ではないですよ) 青果市場なんかはわりと自由に出荷できるから、頭使ってニッチな野菜を生産するだけなら農業でお金稼ぐことは可能。ただ規模が小さいとアルバイト程度の儲けにしかならないってことです。ヘタすりゃアルバイトより稼げない。
kaoru @kaokaokaoruchan 2013年8月3日
普通の消費者は野菜に物語を求めてるのではなく、新鮮と安さを求めています。
Yukita @yukita9898 2013年8月3日
そもそも最近は農業と言えば競争が必要、というけど一体何と競争するのかな?国外の農業と?まさか国内の農家の皆さんと??後取り不在で農家も激減、都市農地なんかは相続やらでどんどん宅地になっていってる現状でこれでも保護されてるだの競争に参加しろだの、こりゃ無理な話ですよ。農家に対しての競争参加促進で生き残れるのはこの記事みたいな仕事一筋の一部の意識高い系の農業法人さんと一部土地成金の農家だけですよ。
Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2013年8月3日
供給の安定の問題や品質保証(をソフトと違って作った後にはできない)、消費財なので保守ってのはない、などちょっと比較しずらい気が > ソフトとか
ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2013年8月3日
面白く読んだ、このまとめ米欄も元記事も。// マクロとミクロ、どう繋げたりバランス取ったりするんだろ(ボランティア農家の話は分かるがw)
軍荼利 @GundariYasha 2013年8月4日
そもそも面白い野菜を作って金儲けしようというのと、食料の安定供給という国家的な方針は別物なんだよね。一緒くたにして競争と言ってる人のほうが子供だと思う。求めればいいのは畑違いの人を巻き込んでの競争じゃなくて、その手の市場の分離創設でしょ・・・・ http://togetter.com/li/542831
内藤龍一 @knight10dragon1 2013年8月5日
己でリスクを背負いながら試行錯誤するのは良い事だ
モフモフすぅさん @hito_misiri 2013年8月5日
そういってブランド野菜or中国野菜のような末路にはなって欲しくないです。
Gril @Gril_ops01 2013年8月5日
競争で負けて駆逐される可能性はどれくらいあるんですかね
げそぱん @gespannt_ 2013年8月5日
普段食べるレベルの食べ物にブランドや物語は確かに必要ないな。年に数回しか食べないようなものなら多少ブランドの価値はあるかもしれないが。
レオ @hakataburabura5 2013年8月8日
牛肉オレンジ自由化で日本の畜産業とミカン農家滅んだっけ?
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