経済学の入門書には教科書が最適なのか――いただいたご意見のご紹介
- Todo_Wakayama
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ふと思った。ある分野を専門にした経験のある人に、他の分野の専門の人でも読める入門書を尋ねるとする。例えば、哲学が専門の人は、プラトンの『国家』、I・カントの『啓蒙とは何か』などを挙げるだろう。法学が専門の人は、碧海純一氏の『法と社会』や杉田敦氏の『政治的思考』などを挙げるだろう。
2013-08-03 16:19:58数学が専門の人なら吉田洋一氏の『零の発見』、物理学が専門の人ならA・アインシュタインとL・インフェルトの『物理学はいかに創られたか』、化学が専門の人ならM・ファラデーの『ロウソクの科学』あたりだろうか。いずれも一流の研究者が、専門家でない @Todo_Wakayama
2013-08-03 16:20:19市民に向けて書いた書籍だ。しかし、経済学が専門の人は、「理論が分からないと話にならないから、微分・積分を勉強し直した上で、マンキュー経済学かクルーグマン経済学を読みたまえ」などと、最初から教科書を薦めてくる印象がある。思い過ごしだろうか。 @Todo_Wakayama
2013-08-03 16:21:11@Todo_Wakayama つまり、経済学を専門にした人は「国富論」や「資本論」、「雇用・利子および貨幣の一般理論」を勧めることはしないのか、ということでしょうか?
2013-08-03 18:43:34うまく言えないのですが、「経済学者が、経済学者でない市民に向けて、彼・彼女らを専門家にするためでなく、経済学の考え方を伝えるために書いた図書」を、経済学を専門にした人は薦めない印象がある、という意味です。L・アームストロング氏の絵本 @okaTHEki
2013-08-03 21:48:58『レモンをお金にかえる法』(正・続)は子ども向けにすぎるし(私は好きですが)、『この世で一番おもしろい経済学』シリーズや『ヤバい経済学』は品格に欠けるし(未見)、岩田規久男氏の『経済学を学ぶ』は〈リフレ派〉に、大竹文雄氏の @okaTHEki
2013-08-03 21:49:22『経済学的思考のセンス』は合理的選択理論や新古典派に傾くし(よく分からずに書いています)、伊藤元重先生の『入門経済学』までいくと本格的な教科書……ということなんですかね? そもそも私の印象は妥当なのですかね?(不用意な表現があったので訂正しました) @okaTHEki
2013-08-03 22:40:47@Todo_Wakayama『レモンをお金にかえる法』(正・続)は、確かに子供向きですが、エッセンスは非常に有用で、あまりバカにできない本だと思います。『この世で一番おもしろい経済学』シリーズは、僕も読んでいませんが、とりあえずレイアウトが読み辛い印象しかありません。
2013-08-03 22:48:07@Todo_Wakayama 『ヤバい経済学』は真面目な本ですが、「経済学のエッセンスを学べるか」というと少し違う気もします。『経済学を学ぶ』は、確かリフレ派の方が著者ですが、恐らくそんなにバイアスのかかった内容ではないと思います。
2013-08-03 22:48:23@Todo_Wakayama ちなみに、この思いを抱く背景になった「勧め」は実際にあったのですか?仮にあったとすれば、どんな本を勧められましたか?
2013-08-03 22:49:14@Todo_Wakayama『経済学的思考のセンス』は、実は読んでいないので何とも。。。伊藤元重先生の『入門経済学』は、確かに教科書ですね。
2013-08-03 22:51:33他の学問の事情はわかりませんが,経済学の場合は「数学のハードな前提知識を必要とせずに言葉でエッセンスを伝える」という部分を学部向けの入門テキストが担っている気がします. そもそも学部生に対して専門の論文を読むのに必要な知識を要求しない分野なので.
2013-08-03 23:31:06経済学が本業の方にRTされて怖いのですが……。面と向かって誰かに聞いたわけではありません。経済学は全く勉強した経験がないのに、業務が法務からマーケティングになったので、入門書くらい読むかと思って大学生のときの記憶をたどっていたのですが、 @okaTHEki
2013-08-03 23:31:58文学や法学、政治学、理系の各分野の先生にはいろいろな図書を授業で薦められた記憶があるのに、経済学の先生方(はっきり覚えているのはお二方)には「ミクロから勉強しろ」と言われたものですから。むしろ私の授業履修方法か記憶力のせいか。 @okaTHEki
2013-08-03 23:35:47@Todo_Wakayama 匿名希望botさんは、経済学者学者なので、経済学者のことについてツイートすると結構反応してくださる先生です。一橋の先生ではないかと推察していますが、僕はまだ特定できていません笑。
2013-08-03 23:37:21@khulud ようやく私も経済学者学者として世間に認知されてきたかと思うと、感慨ひとしおだったのですが、何か?(爆
2013-08-04 09:28:21@Todo_Wakayama なるほど。まあ、逆に「柔らかい本」がたくさんあるのが経済分野ですからね。まずは一本確かなものを持て、というのが先生のご推奨だったのでしょう。
2013-08-03 23:39:28なるほど「経済学に王道なし」といったところですかね。小塩隆士氏の『高校生のための経済学入門』、岩田規久男氏の『経済学を学ぶ』、ちょっと古いのですが都留重人氏『経済学はむずかしくない』あたりからミクロ経済学の教科書に進む希望的観測で読んでみます。 @okaTHEki
2013-08-04 00:29:16@Todo_Wakayama ついでと言っては何ですが、ファイナンスの基本書も読まれると知見が広がるかと。『道具としてのファイナンス』がオススメです。
2013-08-04 00:31:29@Todo_Wakayama @okaTHEki 割り込み済みません。「いま」の経済学(ミクロ経済学)のエッセンスを平明に伝える本として、伊藤秀史「ひたすら読むエコノミクス」をお勧めします。私の「経済学入門」の講義で副読本(レポート課題)にしました。
2013-08-04 00:50:37