「産地ブランド」から「個人ブランド」へ/ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(4)

若手農家二人による「ぼくたちの農業」対談の第4回。1970年代に道を拓いた「有機第一世代」が持っていた輝きと、失ったものとは。そして真の「顔が見える野菜」のありかたとは――。 対談記事をきっかけに、農業における「経済活動」と「環境保全」に関する議論がツイッター上で行われましたので、そちらもまとめさせていただきました。
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対談から抜粋(要約)

有機農業を「経済活動」にどうつなげるか?

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昔の農家が「里山を保全しよう」と考えてやっていたわけじゃない。純粋に経済行為としてやっていた結果が里山になっていたというだけで、ヒューマニズムやロマンの文脈でやろうとするのは間違い。経済的に成り立つからこそ、美しいし面白い。(久松) http://t.co/t11I6bL7WP

2013-08-05 12:32:32
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「環境を守ろう。虫を守ろう」だけでやっていたらそれはただの趣味で、仕事の外でやるべきこと。仕事のなかでやろうとする限り、経済活動とどうつなげていくか、それが世の中にどういう価値をもちうるのかを考えますよね。(小川) http://t.co/I6XawjfHJT

2013-08-05 12:33:34
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自分たちの価値をマーケットでの価値にどうつなげていくか、その出口のひとつに飲食店とのコラボレーションや、ブランディングがある。自分たちのやる意味をすっ飛ばしていきなりマーケットまで飛んでしまっても、表層的なものに終わる。(久松) http://t.co/CjDq0b60wd

2013-08-05 12:35:52

「有機第一世代」に対する是々非々

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有機の第一世代の考え方がすごく嫌いな時期もありました。言っていることはわかるけど、その考え方だとすごく間口が狭くなってしまう。明らかなウソも言ってしまっている。(久松) http://t.co/cMIoB0qIcW 有機農家対談 「ぼくたちの農業」

2013-08-05 12:38:56
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第一世代のいいところは、包み隠さずなんでも教えてくれるところ。でも若手世代はわりと利己的で隠そうしたりもする。第一世代は有機農業を世界に広めようとしていた。間違った知識であっても、ミッションがあったから誰にでも教えた。(久松) http://t.co/jlAWPuoTBt

2013-08-05 12:44:19
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第一世代はお金の話に忌避感が強すぎて、「ビジネス」と口にした瞬間にドアを閉められそうなところがある。そこは付き合いづらい。そもそも「有機農業の時代」ってあったのか?売れた時期もあったけど、それは希少価値だったと思う。(久松) http://t.co/eyM76jGXcA

2013-08-05 12:46:58

有機農業の「限界」

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手法として切り離せない「有機」と、もう切り離してもいい「有機」がある。特定の品目だけ有機をやめるというように器用に、技術的にできないというだけ。つくづく感じるのは、有機が合理的じゃない場面がたくさんあるということ。(久松http://t.co/SxzPARK1MM

2013-08-05 12:49:18
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たとえば秋冬キャベツの追肥も適切な回数で行うのがいいんですけど、無農薬だと防虫ネットをかけるから、一回くらいしか追肥できない。そんなふうに栽培技術を勉強すればするほど有機の限界は見えてしまう。(久松) http://t.co/K5ICwqgkWc

2013-08-05 12:50:44
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そもそも自分でも疑問に感じている時点で、「無農薬」であることに価値を感じているお客さんは、だいぶ離れてしまっているんですよね。とっくに見抜いて離れている。変えちゃってもいいのかもしれない。(久松) http://t.co/2rlmDxgPiV 有機農家対談 「ぼくたちの農業」

2013-08-05 12:52:24

販売チャネルの選定と、地産池消の意味

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親父の代ではいろいろなスーパーに出荷していたけど、いまはスーパーが一社、百貨店も一社、あとは農家が共同経営している直売所。それぞれ一社だけにしているのは、どこでも手に入るようだと販売してくれる側から見ても面白みがないから。(小川) http://t.co/HTWziAdSpr

2013-08-05 12:54:58
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レストランは絞り込んでないけど、現実を無視した安さを求めてくるお店や、「地元だから」というだけのお店はやんわりお断り。「この時期これ作るの大変なんですよ」と言って理解してくれるところには一生懸命作り、値段も努力する。(小川) http://t.co/uKKK70HZnh

2013-08-05 13:01:53
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「地産地消」はぼくにとってあまりいい言葉じゃなくて、それで料理がおいしくなるわけではないから。でも地元で売れなければ、地元以外でも売れないとも思う。少量多品目でやっている農家は、地元で発信してから外に出て行こうという順番。(小川) http://t.co/pLe16FiyZ3

2013-08-05 13:05:35

「個人宅配」を行う意味

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個人宅配で気が重いのは箱詰めするとき。あまり野菜が採れない時期でも定期的に出さなくてはいけない。相手の好き嫌い関係なく、たくさんあるものを入れたくなったり。でもこれ食べるのかな?なんて考えていると時間ばっかり経ってしまって。(小川) http://t.co/C53NSmn8Fw

2013-08-05 13:16:18
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いま買ってくれている人は鎌倉の人なんです。「宅配できますか?」と言われて、「鎌倉野菜があるじゃないですか」「いや、小川さんから買いたいです」と言ってくれて。こういうお客様にならやってみたいな、と思うようになってきました。(小川) http://t.co/Zzb2oTuwQ5

2013-08-05 13:18:41
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ウチの個人宅配は150~160人で、知り合いの人も多いから、クレームもあれば意見もある。そういう情報をスタッフと共有しながら野菜を作ったら、美味しくなるに決まっている。(久松) http://t.co/VgJl5wzIRN 「産地ブランド」から「個人ブランド」へ

2013-08-05 13:25:01
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技術も大事だけど、丁寧に育てて丁寧に収穫しているということが、お客さんにもレストランにも価値になっていると思うんですよ。(久松) http://t.co/OoHM538YBr 「産地ブランド」から「個人ブランド」へ/有機農家対談 「ぼくたちの農業」

2013-08-05 13:26:09

久松達央さん

久松達央 販売戦略・営業担当募集中! @Kazedayori

http://t.co/awRpZyLzUq 小川 幸夫さんとの対談記事、第4回です。 有機農家対談 「ぼくたちの農業」» 著者・コラム紹介 「産地ブランド」から「個人ブランド」へ... http://t.co/Gjz9CRyaiV

2013-08-05 07:09:13