システムエンジニア創世記　第一章　天地創造

ねこがいました @nekoga_imashita

某氏曰く「創世記感覚で仕事終わらんかな…」

ねこがいました @nekoga_imashita

はじめに神は予算と納期とを創造された。

ねこがいました @nekoga_imashita

製品は形なく、仕様なく、やみがスケジュールのおもてにあり、クライアントの意向が要求のおもてをおおっていた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神は「見積もりあれ」と言われた。すると見積もりがあった。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はその見積もりを見て、良しとされた。神はその見積もりと粗利とを分けられた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神は光を予算と名づけ、やみを工数と名づけられた。

ねこがいました @nekoga_imashita

夕となり、また朝となった。第一日である。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「技術者の間に工程があって、上流と下流とを分けよ」。

ねこがいました @nekoga_imashita

そのようになった。神は工程を造って、工程の下の技術者と工程の上の技術者とを分けられた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はその工程を開発と名づけられた。

ねこがいました @nekoga_imashita

夕となり、また朝となった。第二日である。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「工程の下の技術者は一つ所に集まり、開発をする地が現れよ」。そのようになった。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はその開発する地を技術と名づけ、それを売り込む所を営業と名づけられた。神は見て、良しとされた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「開発はインフラと、新技術を開発する種と、仕様にしたがって意味のある動作を起こすコードをシステムの上にはえさせよ」。そのようになった。

ねこがいました @nekoga_imashita

技術はインフラと、分野に応じて技術を開発する者と、仕様にしたがって動作させるコードを書く者を教育した。神は見て、良しとされた。

ねこがいました @nekoga_imashita

夕となり、また朝となった。第三日である。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「予算のおおきなるところにに人件費があって基本給と手当てとを分け、役職のため、賞与のため、残業のため、昇給のためになり、心のおおぞらにあって労働者を照らす光となれ」。そのようになった。

ねこがいました @nekoga_imashita

神は二つの大きな光を造り、大きい光に基本給をつかさどらせ、小さい光に手当てをつかさどらせ、また賞与を造られた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はこれらを労働者の心に置いて労働を照らさせ、昼と夜とに働かさせ、正規と非正規とを分けさせられた。神は見て、良しとされた。

ねこがいました @nekoga_imashita

夕となり、また朝となった。第四日である。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「営業は仕事の受注で満ち、成績は前月の上、天のおおぞらを飛べ」。

ねこがいました @nekoga_imashita

神は営業の大いなる売上と、売上に群がるすべての動く権益とを、種類にしたがって創造し、また翼のあるようなすべての営業を、服務規定にしたがって拘束された。神は見て、良しとされた。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はこれらを祝福して言われた、「売上よ、ふえよ、仕事に満ちよ、また営業は外回りせよ」。

ねこがいました @nekoga_imashita

夕となり、また朝となった。第五日である。

ねこがいました @nekoga_imashita

神はまた言われた、「技術はプロダクトを仕様にしたがっていだせ。受注製品と、自社製品と、社内サービスを種類にしたがっていだせ」。そのようになった。