堀茂樹さん、故 高坂正堯の文体を語る:2013年8月
「有り体に言って一連の発言は、結局、『ワイマール体制の崩壊に至った過程からその失敗を学べ』という反語的意味だと私は受けとめた」(櫻井よしこ)だって?失敗〈を〉学ぶって、つまりどう学ぶのかな?カッコつけてるだけの文章の典型です。⇒産経 http://t.co/0YFpCTUfY5
2013-08-06 01:54:42→▼【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】朝日が日本を国際社会の笑い物に…歪曲された麻生発言〔2013.8.5〕 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130805/plc13080517300007-n1.htm
論証を欠き、明快さに欠けるだけに一層語気を強めて断言し、見得を切るのですね。中身が空疎なだけにポーズの多いこの文体、このトーン…。保守婦人のナルシシズムには辟易です。⇒【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】…歪曲された麻生発言 産経ニュースhttp://t.co/0YFpCTUfY5
2013-08-06 02:27:00「ほら、わたくし、凛としておりますのよ」というポーズはね、ぜんぜん凛としていないよ。エレガンスって、そういうものじゃないのだよ。
2013-08-06 02:33:46保守は保守でも保守リベラルの故高坂正堯さん、あの人の(徹底的に平板にしたといってもよいほどに)平明な、機能的な、まさに散文的なあの文体が懐かしい。
2013-08-06 02:41:40書いてる内容も同様。高坂正堯教授の現実主義は、少なくとも私の記憶では、文字どおり現実主義でしたよ。それにひきかえ、改憲カルトに集うようなこの頃の自称・現実主義者ときたら、「現実」を振り回して自己陶酔する浪漫主義者(ロマンチスト)にほかならないじゃないですか。
2013-08-06 02:49:54故高坂正堯さんの評論は、サムライ風でなく、町人風でした。他の「論客」が「少なからぬリスクがある」と書く場面で、あの人は「小さくないリスクがある」と。あの文体の「平板さ」は、何たら軽薄体というのとも違って、すこぶる文明的でした。知的内容があったから、気張る必要がなかったのでしょう。
2013-08-06 10:34:15別に、故高坂正堯さん風の保守的リベラリズムに賛同するわけでは全然ないのですけれどもね…。でも、今日の伝統主義的「保守」の硬直ぶりや、ネオリベ連中の理由のない思い上がりを見るにつけ、ああした「ブルジョワ的な」リベラリズムに捨てがたい良さがある事は、認めなくちゃならないと思います。
2013-08-06 10:48:43
フランスの思想と文学。翻訳家。『9条問題の本質を論じる』(共著)、『今だから小沢一郎と政治の話をしよう』。翻訳:クリストフ『悪童日記』、エルノー『シンプルな情熱』、ヴォルテール『カンディード』、トッド『我々は…今どこにいるのか?』、フレスト『「傷つきました」戦争』。東京日仏学院講師、慶大名誉教授、オイコスの会共同代表。