【著作権法】理解されない非親告罪化 #TPP #著作権

親告罪だから作者から告訴されない限り、警察は動けない? いいえ! 非親告罪になれば、無断転載も無許諾二次創作も、第三者が告発すればドンドン摘発される? いいえ!!
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【非親告罪化の効果】

× 海賊版や無断転載などの取り締まりには効果が無い(変わらない)

○ 恣意的な摘発(別件逮捕や見せしめ摘発)が可能になる

○ 二次創作を委縮させる

 

水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

理解されない非親告罪化 ・親告罪でも誰でも告発できる ・非親告罪でも告訴できるのは著作権者(と法定代理人)だけ なお、告発して有罪判決が出なかった場合は、訴訟費用が告発者負担のことも。(刑事訴訟法第183条) http://t.co/phPnzAjI2e #TPP #著作権

2013-08-08 09:40:20
リンク Wikipedia 著作権の非親告罪化 11 users 70

著作権侵害事件を被害者(著作権者等)の告訴を経ることなく公訴を提起できるようにするということを指す。
なお、親告罪においても、第三者による告発や警察独自の判断による捜査、あるいは現行犯逮捕などは非親告罪と同様であり、告訴は強制捜査後に受理する場合もある。
(Wikipediaより)

水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

あ、そうそう。 告訴と公訴(起訴)は違います。 告訴: 犯罪被害者が捜査機関に対して犯罪を申告し処罰を求める意思表示。 公訴≒起訴: 検察官による国家刑罰権の発動を求める訴えをいう。公訴を提起することを起訴と呼ぶ。 @biac_ac

2013-08-08 15:29:39
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

なお、告訴状を書くのは逮捕後でOK。 すると、非親告罪化で出来るようになる事とは? ・著作権者の意志を無視して、公訴(裁判に掛ける)すること これだけ。 つまり、著作権者が「問題無い」と思っているケースに対して、刑罰を与えること#TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 10:39:30
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

『著作権者が「問題無い」と思っているケースに対して、強引に刑罰を与える』とは、どんな場合か? 考えてほしい。 それはつまり、「警察の都合」ではないか。 「見せしめ逮捕」や「別件逮捕」だ。非親告罪化は、そんなことの役にしか立たないのだ。 #TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 10:51:04
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

「非親告罪化しないと海賊版対策ガー!」と思い込まされている人へ。 「海賊版 販売 著作権法違反 現行犯逮捕」などと、ぐぐってほしい。 http://t.co/SrgVBpiKMn 悪質な事件(=荒稼ぎしてる)は現行犯逮捕されている。 #TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 11:12:27
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

海賊版対策について ・親告罪で現場は困っていない https://t.co/dxucetd6q4 ・現行犯逮捕もできる https://t.co/eXMvQCJbVL ・親告罪のせいで摘発できなかった事例がない https://t.co/LtQPKQFFI0 @biac_ac

2013-08-01 10:58:08

現行犯逮捕の例を出しておけば十分だろう、とは思ったけど、補足。

著作権者の告訴によらない捜査も、当然ですが行われています。P2Pでの流通などは著作権者が知るのは難しいわけですから、気付いた人の告発や警察での観測を端緒として捜査を先行する(あとから告訴状を出してもらう)ケースが多いんじゃないかな。

そのような例↓

北崎拓 @takukitazaki

ネット上で僕や他の作家先生方の作品が違法配信されている件をうけて。 こういうのは知らないうちにずーっと何処かの県警察などが調査していて、ある日突然著作者に「サインくれ」って書類がまわってきます。 割と最近、僕の作品を流していて逮捕され、ニュースに顔も名前も出た事件になりました。

2013-02-14 19:20:51
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

なお、著作権法違反のうち、警察が悪質な事件と考えて躊躇なく捜査・逮捕に動くのは、報道された事件を見ると、経済的に大きな損害を与える事件。 ・海賊版の販売 ・Webサイトへの丸ごとアップロードやP2Pへの放流 ・自炊業者による大量複製 など #TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 13:18:53
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

それら未満の事件、たとえば無断転載(コピペ)などは、損害額の算定が難しく、算定できても微額にしかならないためか、警察は告訴・告発を受け付けないようだ(受け付ける義務があるのだが)。 この「告訴・告発不受理問題」は、非親告罪化とは無関係。 #TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 13:24:06

「告訴・告発不受理問題」は、非親告罪化とは無関係。

すなわち、

・非親告罪化されても、無断転載(コピペ)などが取り締まられるようになるわけではない。

・無断転載(コピペ)などの告訴・告発が受理されるようになるかどうかは、警察の「民事不介入」基準が変わるかどうか。

「無断転載(コピペ)などの摘発を!」と主張するのはかまわないが、その手段として非親告罪化を要求するのは的外れ。正しい手段は、民事不介入基準の変更(「告訴・告発不受理問題」の解決)を要求すること。

 

水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

ちなみに、無断転載で逮捕という事例がたまに出るけど、ほとんどこれは別件逮捕だろう、というような事件。 例: 個人ブログに市のHPをコピペ 著作権法違反容疑で無職男を逮捕 (2012/04) http://t.co/VrPrYrf33q #TPP #著作権 @biac_ac

2013-08-08 13:27:51

著作権侵害における「告訴・告発不受理問題」
http://red.ribbon.to/~poughkeepsie/curucute/chapter6.htm より孫引き。

===
著作権法詳説 凡例で読む15章 第3版』三山裕三著 東京市井出版 より引用
>著作権の侵害には刑事罰ももうけられている(一一九状以下)。
>ただし、著作物といってもその態様、創作性の程度によりいろいろであり、
>また侵害の程度も様々であるから、著作権の侵害につき告訴すれば即刻受理され、
>警察もしくは検察庁が捜査を開始し、起訴するというものではない。

>*著作権侵害の民事的紛争を有利に運ぶため、著作権侵害で刑事告訴し、
圧力を掛ける方法がしばしば用いられ、検察庁もそのことを知っているので、
告訴状の受理にはきわめて慎重である(いったん告訴を受理すると事件処理の
>通知義務や不起訴理由の告知義務が生じるので、受理扱いではなく写し預かりと
>されることもある)。また、民事不介入の原則を理由にこのような事件の捜査に
>警察権力は元々消極的であり、さらに、検察(警察)当局の立場から言えば
>著作権がいくら独占権であったとしても単に財産的な侵害に過ぎず、
>限られた捜査員限られた時間の元で著作権侵害につき警察が乗り出すのは
>きわめて限られた事件に限定されることもやむを得ない。このような観点から、
>極めて悪質な場合か国際的に協力を要請されるような場合(たとえば、
>海賊版ビデオソフトの取り締まり)を除き、著作権侵害で刑事事件に
>なることは極めてまれである。

水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

民事不介入(5/6) 非親告罪化された場合は、上の「告訴」を「告訴または告発」と読み替えればよろしい。 警察の民事不介入基準が変わらないなら、告発できる事案は、現在告訴できる事案と同じ。 @biac_ac

2013-08-20 22:14:33
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

民事不介入(6/6) 逆に、民事不介入基準が変わって、例えば無断転載でも警察が乗り出すとなったとしたら、親告罪のままでも、告発→警察から作者へ確認→告訴→無断転載摘発、という流れができる。http://t.co/T2lPDbMr2b の海賊版摘発の事例のように。 @biac_ac

2013-08-20 22:15:57

 
刑事と民事
ねんのため…

水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

著作権侵害に関する訴訟 ・刑事訴訟(←非親告罪化の話はこっちだけ) 告発:誰でも 告訴:著作権者 起訴:検察官 罰金→国庫へ(著作権者には1銭も入らない) ・民事訴訟 訴訟を起こせるのは当事者(著作権者)のみ 請求が認められれば賠償金を得られる 刑罰は無い @biac_ac

2013-08-09 13:53:09

また、法定損害賠償(法定賠償金)は、民事訴訟の話。

被害届

これまた念の為。

http://ja.wikipedia.org/wiki/被害届

===
被害届は、刑事訴訟法に全く記述されていない。

すなわち、刑事訴訟をおこすために必須とされているものではない。

===
被害届は、私人による任意の書面であることから、犯罪事実を捜査機関に告知する役割を果たし、実際に捜査の端緒として活用されることが予定されている

捜査の端緒のひとつであって、被害届が出されていなくても捜査や現行犯逮捕が行われていることは前述の通り。

===
法律上所定の効果をもたらす告訴ないしは告発としての性質は有さず、親告罪の場合における起訴の要件を満たすものではない

すなわち、親告罪では告訴状が必須であって、被害届では代用できないということ。

 


 

刑事手続

※ 上図は「刑事事件フローチャート」より。

http://ja.wikipedia.org/wiki/刑事手続 より

===
事件発生 → 警察による捜査 → 検察官送致 → 検察官による捜査 → 起訴または不起訴 → 起訴(公判請求or略式命令請求) → 公判手続or略式手続

・捜査から起訴の過程において、逮捕・勾留がなされることもある。

この流れの中で、最初の矢印の部分 (発生した事件をどのようにして警察が知って捜査を始めるのか) を「捜査の端緒http://ja.wikipedia.org/wiki/捜査#.E6.8D.9C.E6.9F.BB.E3.81.AE.E7.AB.AF.E7.B7.92 という。

被害届・告発・告訴は、捜査の端緒となる。

親告罪の場合には、
逮捕状を請求するまでに告訴権者の告訴意志を確認しなければならず (犯罪捜査規範 第百二十一条)、
また、
起訴までに告訴権者からの告訴が必要となる。

 


米国は非親告罪化したことはない

なお、米国は親告罪制度を持っていない(ので、非親告罪化できないし、もちろん非親告罪化したことはない)。
その米国での実際は、親告罪/非親告罪のどちらに近いかというと…